
焼岳北峰
平湯温泉 つゆくさ別館
今秋の楽しみにしていた山行のひとつ、焼岳に挑戦。秋分の日とその翌日を登山日として、準備をしてきた。中の湯温泉を利用するので、下山後に温泉を楽しめる日程が良いのは当たり前。なので、初日に焼岳登山とあいなった。となれば、早朝からのアルプス登山には、前乗りが必須。急遽、平湯温泉の「つゆくさ旅館」を抑えた。

予約はオンラインのみ、決済は事前で、免許証やマイナンバーカードなどをスキャンして送るなど、徹底したシステム。チェックインは玄関で記帳するだけ、出入り口は、届いた暗証番号で解錠する仕組み。本館はそれなりの部屋の広さのようだが、別館は見てのとおりの「2.5畳」のミニマムな空間。着替えて横になるだけならOK。

本館に個室管理の浴槽が三つあるので、タオルと着替えを持ってブラブラ出かけた。温泉はいたって気分良い、鉄分を多く含んだ泉質で、かけ流しが嬉しいね。この宿は海外の人たちも多いので、男、女風呂よりも。貸し切りタイプの方が使いやすいんだろう。
平湯温泉 つゆくさ本館 5:50
さて、焼岳に挑戦する日がやってきた。今回も同行のHさんは、広い本館の方を利用。朝6時出発と約束していたので、クルマで待機。チェックアウトも手続き無しで、ただ玄関の扉を閉めるだけ。早朝出発には、有り難いが、食事の提供がないので、お弁当を頼むなんてサービスはなし。

中の湯駐車場 6:35
安房峠トンネルを抜ければ、あっという間に安房峠旧道にある中の湯に到着。今晩はここに宿泊なので、クルマを置いて、受付にチェックインの手続きをとる。16時までには下山するように念をおされる。

中の湯 6:40
さてさて、携行食のおにぎりもコンビニで買ってあるし、お茶もOK。1年前の焼岳は、ピストンルートでもどってきたけど、今回は上高地側へ降りて、宿に戻るという焼岳縦断の計画。未知なるルートを歩けるとあって、小生は楽しみ。Hさんにとっては、お初の焼岳だから、これまた楽しみだろう。

新中の湯登山口 6:55
お宿の裏にある抜け道を上り、登山者のクルマでいっぱいの路傍の駐車スペースを抜けて、「新中の湯登山口」を通過。さあ、頑張りましょう。

廃車 7:01
すぐにこのルートで有名な、「廃車」にであう。ドラムブレーキ、小型のエンジンなどから、1960年代のサニーのような小型車のように思える。1998年に現在の位置に中の湯旅館が移転して、この登山道が拓かれたと思われるので、このクルマは、その前からここに鎮座しているはず、想像するに、細い林道と勘違いして迷入したんじゃなかろうか。

7:30
はじめから急登が続く森林帯は、高度も高くなく、通り風も少ないので、暑い。景観も期待できないので、前半部分の辛抱処だね、

松ぼっくり 7:31
ガサッ、ボト、って上から何かが降ってくる。びっくり身構えたが、落ちてきたのが、手榴弾のようなでっかい松ぼっくり。まだ青々としていて、自然に落ちたのか、上でリスが噛みきっているのか。ここに限らず、とうもろこしを食べた後のように、松ぼっくりが削られて転がっているのをたくさん見かけた。

登山路にはいって1時間が経過、急登部分をぬけたけど、まだ森林の中で展望が利かない。

森林帯を抜けてやっと景色が変わってきた。登山口から1時間半で、山頂の姿を拝見。木々の紅葉が始まっていて、秋っぽくなっている。

広場 8:32
森林地帯を抜けて、広場に出る。皆さんが「広場」と呼んでるから、広場(^^)。リックを降ろしてひと休憩、お茶を飲んだよ。

下堀沢出合 8:44
広場の先を抜けると、背の高い木はいなくなって、焼岳北峰を見上げることになる。ここから、あそこまで、短いようで長い上り。昨年、ソロで挑戦したときは、携帯食も持たず、このあたりで燃料切れで苦しんだなあ(>_<)。

出会いの場所で、ふり返ると、下堀沢が下の方まで続いている。ふもとの釜トンネルあたりから、ここに出てくる登山路があったが、見ての通りの土砂崩れで道がなくなっている。「出合」というのは、分岐部の事を言うってのも、登山するようになって覚えたね。

ちょいと休憩 9:33
出合から、40分かけてやっとこの位置まで上がってきた。地元の女子二人組みと雑談、ふたりは焼岳初のようで、楽しそう。若いパワーで、この先、小生たちは置いてきぼり(^^)。歩んでも、なかなか頂上が近づいてこない。

さて、残りラストスパート、登山路のマークを拾いながら、頂をめざす。前回はここで大休止が必要だったが、今回は大丈夫、頑張れる。

さて、ガスを吹き上げてる北峰に近づいてきたよ。火口縁までもうすこし。シュー、シューとガスの音が恐ろしい。
焼岳南峰 10:00
火口縁に到着、やったねえ!。左は立ち入り禁止の南峰で、じつはこっちの方が標高が高い。

噴出口に近づくHさん。人間と比較しても。その噴出してる規模が大きな事が分かるだろう。遠方からでも、ガスを噴出しているのが見える焼岳だけど、この場所の水蒸気をみてるのだ。

さらに近づくと、硫化水素の匂いと、噴出音で大迫力。赤茶けた土壌や硫黄の成分で黄色に変わっている。

北峰の岩壁を右に巻いて、頂上へ。もうちょっと、がんばれ〜。

分岐部 10:08
上高地からの登山路と合流したら、左手に最後の20〜30mの登りが待っている。

登りルートは1箇所で、段差があって三点支持で登る。混んでると、渋滞する箇所だね。

下からHさんが登ってくるのを待つ。あいにく、山頂はガスに包まれていたが、時折、こんな感じで下界を見せてくれる。蛇行する梓川と赤屋根の帝国ホテルが見えてるね。

Hさんも上がってきた。背景には、下山で通過する中尾峠あたりが見えている。

焼岳北峰 山頂標識 10:17
昨年に続き、焼岳山頂です。登り始めて約3時間半、無事に登頂です。天候も昨年と同様のガスの中だけど、雨じゃないし、暑すぎないし、これでよしとしましょう。

Hさんと一緒に記念写真をとってもらう。ヘルメットを背中にかついできたけど、結局被らずに終わってしまった。だって、被ると痛くなっちゃうんだよね。

頂上を探索しましょう。南端は、噴火口のエッジで行き止まり。

焼岳南峰と正賀池
その位置で右を見下ろすと、南峰と正賀池、そして、登りで見上げた「でっかい噴出口」を上から見下ろす。硫黄が析出したガス口は「ゴウゴウ」と音を出して吹き出している。こんな近くで見ても大丈夫なん??

西の方角は、岐阜県側から乗り越えてくるガスで真っ白け。もうひとつ小さなピークがすぐ先にあるようだけど、道がないので行っちゃダメなよう。

頂上は、それほど広くなく、座りよさげな石もないので、居場所がない。それでも、C国のグループ7、8人が、山頂標識を取り巻くように占拠しているのには閉口したね。気を使ってばかりの日本人は、いずれ絶滅危惧種かもね。
昼食タイム 10:24
上高地を見下ろす斜面で、どうにかお尻が落ち着く場所を確保。毎度のようにおにぎりを頬張る。ガスの向こうは、明神岳、前穂高などが真正面に見えるはずと、想像する(^^)。どんな状況であっても、登頂後のおにぎりは美味い。

焼岳とほられた木板をもって、Hさんに写真を撮ってもらう。木板は割れちゃって、掘りも浅く、色もあせている。どなたか、二代目を作っていただかないと。ところで、Hさん、シャッター押してくれるのはいいけど、「空」いっぱいの構図はなんとかならんかなあ〜(^^)。

焼岳 登り
山行記 27 焼岳〜上高地 に続く
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