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山行記 27 焼岳 中の湯〜焼岳



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焼岳北峰
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平湯温泉 つゆくさ別館
 今秋の楽しみにしていた山行のひとつ、焼岳に挑戦。秋分の日とその翌日を登山日として、準備をしてきた。中の湯温泉を利用するので、下山後に温泉を楽しめる日程が良いのは当たり前。なので、初日に焼岳登山とあいなった。となれば、早朝からのアルプス登山には、前乗りが必須。急遽、平湯温泉の「つゆくさ旅館」を抑えた。
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 予約はオンラインのみ、決済は事前で、免許証やマイナンバーカードなどをスキャンして送るなど、徹底したシステム。チェックインは玄関で記帳するだけ、出入り口は、届いた暗証番号で解錠する仕組み。本館はそれなりの部屋の広さのようだが、別館は見てのとおりの「2.5畳」のミニマムな空間。着替えて横になるだけならOK。
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 本館に個室管理の浴槽が三つあるので、タオルと着替えを持ってブラブラ出かけた。温泉はいたって気分良い、鉄分を多く含んだ泉質で、かけ流しが嬉しいね。この宿は海外の人たちも多いので、男、女風呂よりも。貸し切りタイプの方が使いやすいんだろう。
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平湯温泉 つゆくさ本館 5:50
 さて、焼岳に挑戦する日がやってきた。今回も同行のHさんは、広い本館の方を利用。朝6時出発と約束していたので、クルマで待機。チェックアウトも手続き無しで、ただ玄関の扉を閉めるだけ。早朝出発には、有り難いが、食事の提供がないので、お弁当を頼むなんてサービスはなし。
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中の湯駐車場 6:35
 安房峠トンネルを抜ければ、あっという間に安房峠旧道にある中の湯に到着。今晩はここに宿泊なので、クルマを置いて、受付にチェックインの手続きをとる。16時までには下山するように念をおされる。
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中の湯 6:40
 さてさて、携行食のおにぎりもコンビニで買ってあるし、お茶もOK。1年前の焼岳は、ピストンルートでもどってきたけど、今回は上高地側へ降りて、宿に戻るという焼岳縦断の計画。未知なるルートを歩けるとあって、小生は楽しみ。Hさんにとっては、お初の焼岳だから、これまた楽しみだろう。
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新中の湯登山口 6:55
 お宿の裏にある抜け道を上り、登山者のクルマでいっぱいの路傍の駐車スペースを抜けて、「新中の湯登山口」を通過。さあ、頑張りましょう。
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廃車 7:01
 すぐにこのルートで有名な、「廃車」にであう。ドラムブレーキ、小型のエンジンなどから、1960年代のサニーのような小型車のように思える。1998年に現在の位置に中の湯旅館が移転して、この登山道が拓かれたと思われるので、このクルマは、その前からここに鎮座しているはず、想像するに、細い林道と勘違いして迷入したんじゃなかろうか。
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7:30
 はじめから急登が続く森林帯は、高度も高くなく、通り風も少ないので、暑い。景観も期待できないので、前半部分の辛抱処だね、
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松ぼっくり 7:31
 ガサッ、ボト、って上から何かが降ってくる。びっくり身構えたが、落ちてきたのが、手榴弾のようなでっかい松ぼっくり。まだ青々としていて、自然に落ちたのか、上でリスが噛みきっているのか。ここに限らず、とうもろこしを食べた後のように、松ぼっくりが削られて転がっているのをたくさん見かけた。
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 登山路にはいって1時間が経過、急登部分をぬけたけど、まだ森林の中で展望が利かない。
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 森林帯を抜けてやっと景色が変わってきた。登山口から1時間半で、山頂の姿を拝見。木々の紅葉が始まっていて、秋っぽくなっている。
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広場 8:32 
森林地帯を抜けて、広場に出る。皆さんが「広場」と呼んでるから、広場(^^)。リックを降ろしてひと休憩、お茶を飲んだよ。
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下堀沢出合  8:44
 広場の先を抜けると、背の高い木はいなくなって、焼岳北峰を見上げることになる。ここから、あそこまで、短いようで長い上り。昨年、ソロで挑戦したときは、携帯食も持たず、このあたりで燃料切れで苦しんだなあ(>_<)。
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 出会いの場所で、ふり返ると、下堀沢が下の方まで続いている。ふもとの釜トンネルあたりから、ここに出てくる登山路があったが、見ての通りの土砂崩れで道がなくなっている。「出合」というのは、分岐部の事を言うってのも、登山するようになって覚えたね。
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ちょいと休憩 9:33
 出合から、40分かけてやっとこの位置まで上がってきた。地元の女子二人組みと雑談、ふたりは焼岳初のようで、楽しそう。若いパワーで、この先、小生たちは置いてきぼり(^^)。歩んでも、なかなか頂上が近づいてこない。
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 さて、残りラストスパート、登山路のマークを拾いながら、頂をめざす。前回はここで大休止が必要だったが、今回は大丈夫、頑張れる。
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 さて、ガスを吹き上げてる北峰に近づいてきたよ。火口縁までもうすこし。シュー、シューとガスの音が恐ろしい。
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焼岳南峰 10:00
 火口縁に到着、やったねえ!。左は立ち入り禁止の南峰で、じつはこっちの方が標高が高い。
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 噴出口に近づくHさん。人間と比較しても。その噴出してる規模が大きな事が分かるだろう。遠方からでも、ガスを噴出しているのが見える焼岳だけど、この場所の水蒸気をみてるのだ。
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 さらに近づくと、硫化水素の匂いと、噴出音で大迫力。赤茶けた土壌や硫黄の成分で黄色に変わっている。
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 北峰の岩壁を右に巻いて、頂上へ。もうちょっと、がんばれ〜。
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分岐部 10:08
 上高地からの登山路と合流したら、左手に最後の20〜30mの登りが待っている。
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 登りルートは1箇所で、段差があって三点支持で登る。混んでると、渋滞する箇所だね。
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 下からHさんが登ってくるのを待つ。あいにく、山頂はガスに包まれていたが、時折、こんな感じで下界を見せてくれる。蛇行する梓川と赤屋根の帝国ホテルが見えてるね。
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 Hさんも上がってきた。背景には、下山で通過する中尾峠あたりが見えている。
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焼岳北峰 山頂標識 10:17
 昨年に続き、焼岳山頂です。登り始めて約3時間半、無事に登頂です。天候も昨年と同様のガスの中だけど、雨じゃないし、暑すぎないし、これでよしとしましょう。
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 Hさんと一緒に記念写真をとってもらう。ヘルメットを背中にかついできたけど、結局被らずに終わってしまった。だって、被ると痛くなっちゃうんだよね。
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 頂上を探索しましょう。南端は、噴火口のエッジで行き止まり。
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焼岳南峰と正賀池
 その位置で右を見下ろすと、南峰と正賀池、そして、登りで見上げた「でっかい噴出口」を上から見下ろす。硫黄が析出したガス口は「ゴウゴウ」と音を出して吹き出している。こんな近くで見ても大丈夫なん??
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 西の方角は、岐阜県側から乗り越えてくるガスで真っ白け。もうひとつ小さなピークがすぐ先にあるようだけど、道がないので行っちゃダメなよう。
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 頂上は、それほど広くなく、座りよさげな石もないので、居場所がない。それでも、C国のグループ7、8人が、山頂標識を取り巻くように占拠しているのには閉口したね。気を使ってばかりの日本人は、いずれ絶滅危惧種かもね。
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昼食タイム 10:24
 上高地を見下ろす斜面で、どうにかお尻が落ち着く場所を確保。毎度のようにおにぎりを頬張る。ガスの向こうは、明神岳、前穂高などが真正面に見えるはずと、想像する(^^)。どんな状況であっても、登頂後のおにぎりは美味い。
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 焼岳とほられた木板をもって、Hさんに写真を撮ってもらう。木板は割れちゃって、掘りも浅く、色もあせている。どなたか、二代目を作っていただかないと。ところで、Hさん、シャッター押してくれるのはいいけど、「空」いっぱいの構図はなんとかならんかなあ〜(^^)。
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焼岳 登り
山行記 27 焼岳〜上高地 に続く




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Commented by yamachan at 2025-10-03 17:16
お疲れさまでした。
1週間前に同じルートでピストンでしたが、けっこう登りきつかったですね。
山頂はガスってて、眺望は残念でしたね。
この日は福島県の山に登りましたが、同じようにガスってて眺望は残念でした。
Commented by akane8150 at 2025-10-03 22:54
やまちゃん こんばんは
いっぱい お山はあるのに 1週間のズレですれ違いなんて 面白いですね 中の湯はいかがでしたか〜
Commented by yukifukaa at 2025-10-07 07:02
平湯温泉はバイクやクルマで通ると、ほとんど平湯民俗館に併設されている平湯の湯って屋上屋根みたいな名前の露天風呂に入ります。あの辺りのお湯は大好きです。
Commented by akane8150 at 2025-10-07 08:37
> yukifukaa さん おはようございます
そうそう、小生もあのお湯は立ち寄りにはいいですね 確か300円でしたっけ。 ひらゆの森は超有名でいつも混んでますが、「平湯の湯」は、意外と知られてませんね、、、知られたくないですが(^^ゞ。
by akane8150 | 2025-10-03 00:00 | 山行記 | Comments(4)

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