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山行記 27 焼岳〜上高地

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焼岳
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登りの様子は こちら

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焼岳山頂
 二度目の登頂、焼岳に満足して下山です。先回は中の湯とのピストンコースだったので、上高地に向かって降りるこれからのコースはとても楽しみ。
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下山開始 10:53
 北峰の岩塊を降りると、分岐があり、右がやってきた中の湯側、左が上高地へおりてゆく。
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 再び、ガスの中に突っ込んでゆく。下草が秋色に染まっている。
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焼岳北峰 11:03
 ほどなくしてふり返ると、北峰の全容がよく分かる。なるほど、こんな頂だったんだね。
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 山塊にそって、左にまきながら高度を下げてゆく。山腹の視界を遮るものがないので、ガスさえなければ、焼岳ふもとの景色が素晴らしいだろうね。
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ガス噴出孔 11:26
 上高地側の山肌は、至るところでガスが吹き出ていて、さながら温泉地獄のような景観。登山路脇でも、シューシューと水蒸気を吹き出す「噴出孔」が至るところに。中の湯側よりも、北面の方が、方々で火山ガスを噴出している。
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 ガスより高度を下げて、ちょっと回りも見えるようになってきた。ガスの白さと、噴出する水蒸気の区別がつかないね
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中尾峠を見下ろす 11:45
 ガスが晴れてその先が見渡せるところまでやってきた。正面の尾根には、中尾峠があって、これを左に降りれば、岐阜編の中尾温泉に至る。上高地を流れる梓川が右手に見え、明神岳もガスの下に顔を出している。ずっとガスの中だったから、気分が晴れるねえ。
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焼岳 11:56
 ふり返ると、下ってきた焼岳を見上げる。地表に昇る白い煙は、すべて噴出口の水蒸気だ。右手奥の岩塊のすそ野が下山してきたルートで、赤く地表が見えてるあたりを降りてきた。いかつい山の姿だねえ。
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中尾峠 12:01
 下山開始して1時間で、分岐の中尾峠に到着。ヤマップによれば、ここから約2時間でふもとの中尾温泉登山口に至るよう。
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 中尾峠から尾根を北に進むと、ひとつピークを越える。ここも方々から火山ガスが噴出していて、その周囲は地熱のためか、苔がびっしり生えている。
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 噴出口に近い苔は、花が咲いたようにその先を白くしている。見たことのない興味深い苔たち。
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 足がズボッと入るくらいの噴出孔を発見。内部はつやつやの真っ黒な世界。恐る恐るのぞき込んでみた。
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 火山ガス孔ばかりのピークを過ぎると、尾根の鞍部が見えてきた。
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 やがて、山小屋の屋根が眼下にs。よしよし、スケジュールよりも早いよ。
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新中尾峠 12:21
 分岐点の新中尾峠にやってきた。これをそのまま尾根をドンドン進めば、穂高の山につながってゆく。いつか行ってみたいなあ。
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焼岳小屋
 峠には、山小屋があって、ここでひと息休憩。立地からみて、焼岳登山の中継地、避難小屋的な役割だろう。予約すれば宿泊も出来るようだが、2時間で上高地や中尾温泉に降りられるので、どうなんだろう。黒板には、昨日の焼岳頂上付近で、親子のクマの報告が上がっていた。あんな険しいとこに、クマがいるんだねえ(°0°)。
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 20分ほどの中休止を経て、上高地への下山をめざす。焼岳の大きな沢に伝って高度を下げる。
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焼岳
 このあたりが山頂の見納めとふり返る。この日の山頂付近はずーっと西からのガスに覆われていたね
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くさり場 12:57
 計画の段階で、この区間には険しいくさり場やはしごがあると知っていた。高所の苦手な小生は、登りの方が組みやすいだろうと思ったが、行程上、下りでその難所を乗り越えることになる。まずは、現れたくさり場をHさんがお手本を示すように降りてゆく。
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 小生も続いて降りた。まあ、なんてこと無いのだけど、見上げると高いわ(°0°)。
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はしご場 13:00
 想定していたもっとも難所のはしごにやってきた。元は鉄パイプ製の立派な階段があったようだが、朽ちてしまい、アルミ製の簡便なはしごに取り替えられている。3つのはしごが太い針金で固定されているが大丈夫なんだろうか?
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 先に降りたHさんが写真に残してくれる。高所が苦手な小生だけど、恐怖心はなく、アスレチック器具で遊んでいるような感じで、楽しかったね。下りで大丈夫だったから、登りならなおさらだろう。やったね(^^)。
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 地図で見る限り、断崖があるようには思えなかったが、左右に降り口も無さそうなので、階段やはしごで繋ぐしかなかったのか。最初に鉄パイプで階段を設置した人は、大変だったろうなあ。
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3段はしご
 はしごは数カ所にあり、特にここは、踊り場を繋いで3本のはしごがかかっている。軽量なアルミのはしごなので、錆びることはないだろうが、耐久性はあまり期待できないだろうな。
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アルミ橋 13:24
 アトラクションの最後は、アルミで出来た橋。手すりは岩壁にかかったロープだけど、全然あてにならない。アルミのしなりを感じながら、そーっと通過。転落すれば、大けがだろう。
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栃の実 14:11
 梓川に近づいてくると、森も広葉樹が混じって、森の雰囲気がかわってくる。登山路ではところどころで、大っきな栃の実の殻がゴロゴロ転がってる。ほぼすべてが割られて中の実が無くなってるなっているので、食べられた後なのだろう。後学で知ったが、渋みがつよくリスやクマはあまり手を出さないとある。しかし、空腹となるとクマも手を出すようで、こんなところでクマとは関わりたくないね。
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焼岳上高地側登山口 14:32
 新中尾峠、焼岳小屋から降りてきて、ざっくり2時間で上高地に降りてきた。とりわけ、はしご場を過ぎてからは、展望も変化もなくて、とても長く感じて辛かったね。
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 田代橋までは、林道歩きが続く。このあたりも、気力が削がれる。
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田代橋 14:48
 旅行カートをゴロゴロ引いているような観光客に出合って、上高地に降りてきたことを実感。上高地は薄曇りで山頂のガスの世界とは違ってる。
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上高地バスターミナル 15:10
 上高地の遊歩道をテクテク40分歩んで、帰路のバスターミナルに到着。向こうに見える明神岳もトップは雲の中だね。
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焼岳 くだり
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さわんど行き 15:22
 来訪前の調べでは、岐阜側の濃飛バスでも、中途の中の湯バス停で下車出来るとあったが、チケット売り場では、アルピコのバスに乗るよう指示される。松本側に走るさわんど駐車場行きの7番バス停に並ぶ。30分ごとの時刻表だけど、増発便が出るようで、これに飛び乗る。
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バス停 中の湯 15:43
 15分ほどの乗車で、釜トンネルを出た先の「中の湯バス停」で降車。降りる人たちはほぼ、中の湯に宿泊する人たちだ。
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中の湯売店 
 釜トンネル入口に、「中の湯売店」と書かれた小屋と宿のグランドハイエースが待機している。中の湯では、送迎が自由にお願い出来るよう。バスから降りた宿泊客をごっそり積み込んで、宿に送ってくれる。
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中の湯 16:00
 上高地のバスターミナルに着いてから1時間も経っていないのに、無事に中の湯にもどってこれた。バスの増便もラッキーだったし、宿の送迎もスムーズでナイスだね。
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 さあ、お部屋に荷物を運んだら、お待ちかねの温泉にドボン。まだお客さんが少ないのか、貸し切り状態で内湯を楽しめる。お湯はやや硫黄臭の熱めのお湯、小生の好きなお湯だねえ。
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 浴場の前にあるくつろぎ処には、沢からの冷水で冷やされた缶ビールがぷかぷかしてる。夕飯まであと30分、食卓の生ビールまで我慢するか、ここで「しゅぱっ」とやるか・・・。
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 というわけで、我慢するのも良くないと、沢水が冷やしてくれた缶ビールを味わいましょう。充実した山行と、中の湯の美味しいお湯と、ご褒美の缶ビール、ありがたや、ありがたや。
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焼岳縦走
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Geographica
 山行をふり返り、中の湯温泉からのピストンコースよりは、変化に富んで縦走のコースは面白かった。早く歩き出せて時間に余裕の持てる中の湯からのルートを選んだが、これは正解だったと思う。逆のコースでは、登りの距離も長く、前半で疲れてしまいそうだ。山行後、Hさんともども、達した感想は、「焼岳は、どーぶん、いいよね」だった(^^)。

さて、明日は天気良さそうだし、元気だったら、はしご登山でどこへ行こう〜。

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Commented by h37_ngs at 2025-10-04 09:26
上高地に抜けられるんですねー、お見事なコースです。
安房峠旧道に路駐してるクルマは皆登山する方のなのかな?
中の湯温泉はなかなか良い雰囲気ですね、一度訪れてみたいけど・・・登山客が多いのでしょうか?
Commented by yamachan at 2025-10-04 10:51
この1カ月で百名山3座登頂とは恐れ入ります。
私はいつも日帰り登山でほとんどピストンですが、縦走いいですね。
中の湯温泉、前日雨で予定変更、登山後に飛行機の都合があるのでさっと浴びて帰りました。登山後にゆったりしたかったですね。
そういえば、前日に何周年かのお祝いで鏡開きあり、日本酒が振舞われましたよ。
Commented by akane8150 at 2025-10-04 12:51
> h37_ngs さん こんにちは
新中の湯登山口のクルマたちは、登山の人たちばかりでしょう。週末だと、8時くらいにはほぼいっぱいになってますね(°0°)。中の湯は、移転してから、新しい雰囲気を残しています。上高地をはじめ、観光客の人気の地域なので、ガッチリ登山目的は3割くらいの印象でしょうか。日本秘湯の会のお宿ですから、よい温泉ですよ。ツーリングや家族旅行でもオススメです。
Commented by akane8150 at 2025-10-04 13:00
>やまちゃん こんにちは
下山後の温泉は必須ですよね(^^)。トンネルのガス爆発がなければ、昔のまま、釜トンネルの前で営業していたでしょうね。亀仙人とあなたと小生で、裸で国道を走るバスに手を振ったのは、懐かしいなあ。
by akane8150 | 2025-10-04 00:00 | 山行記 | Comments(4)

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