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山行記 28 西穂独標 頂とくだり


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西穂独標 
登りの様子は、こちら


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 この日の最終目的地、西穂独標の岩塊が目の前に。同行のHさんも合流し、さあ、この壁を上がりましょう。
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 ひと抱えほどの岩塊で出来上がった壁を、手足を使って、ジャングルジムのように登る。ふり返れば、恐ろしい。転落して、頭や胸部を岩にヒットしたら、軽症では済まないだろう。
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 ルートは白丸ペイントが示してくれる。これを便りに、三点支持を基本に、グイグイ上がろう。
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 降りの登山者とすれ違いも気を遣う。先行者が動き出すまで待機だね。
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 鎖場もあって、なかなか手強い。でも、手足を使って、しっかり足場を確保すれば、信頼して先に進める。
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 Hさんも、引き続いて岩を登ってくる。焼岳で使わなかったヘルメット、今日持ってこればよかったねえ。
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 手足を使えば、グイグイと上に上がり、遂に独標の頂に到達。先行した登山者が、記念写真タイムだ。
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 西穂独標の頂は狭いので、なかなか居場所がない。
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西穂独標標識 12:12
 やりました、今日の目標だった、西穂独標に到達です。10分ほど前までは、ガスに覆われた頂も、神様が吹き飛ばしてくれて、スッキリ、クッキリの独標だった。乗鞍岳の3000m越よりも低いけど、登山の経験値としては、この独標の2701mはよい勉強になったね。
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Hさんも上がってきた。好天で独標の標識とのツーショット、前日に引き続き、目標達成でナイスな写真。
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 小生も写真に収めてもらう。皆さん、マナーが良くって、標識周りには、居ないように配慮していた。
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 独標のわずかなピークの端っこで、Hさんと景色を堪能する。この先の西穂高岳山頂に続く尾根を眺める。昨日の焼岳山頂のガスを忘れさせてくれるような景観にときめいたね。
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 ガスがゆっくりと消えてゆき、この先の山容が見えてきた。11峰の独標の先には、8峰ピラミッド、4峰チャンピオンなど、名のついたピークがあり、その背後に1峰の西穂高岳が鎮座する。ガスからわずかに頂のシルエットが見えてるのが、西穂高岳だろうか。独標より先は、熟練者向けで、三点支持を基本とした登りの技術が必要。自分のスキルと体力、帰りのロープウエイの時刻を考慮して引き返すポイントを定めなくてはならない。自分の能力から考えて、次の目標は、あの西穂高岳に決めた、あそこへ行こう。
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前穂高岳 明神岳
 右前方は、穂高連峰でも、東に突き出た前穂高岳から明神岳の威容。わずかに吊尾根の姿も見える。手前の広い谷は「岳沢」で前穂高岳に直上する登山路があるはず。
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梓川 上高地
 右手は、梓川と上高地をほぼ眼下に収めるダイナミックなパノラマ。写真もスマホのパノラマモードじゃないと、1枚の写真には収まらない。上高地から穂高連峰を見上げて「憧れた」ことを思い出す。2年の経験を経て、穂高連峰の端っこではあるが、登頂できたことに感謝、感激。Hさん、連れてきてくれてありがとう。
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焼岳
 上がってきた尾根方向、南の方角には、焼岳の全容がみえる。昨日山頂から、上高地へおりたルートもおよそ同定できる。下り後半の行程が長かったのには閉口したが、なるほど、ありゃ距離があるわ。
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下山開始 12:30
 今日はおにぎりを持って来ていないので、毎度のおにぎりショットがないのが寂しいね。独標のピークの景色をたっぷりと味わって、下山開始。奥穂高方面から縦走してくる登山者は一様にヘルメット着用している。中央の尾根の上には、ロープウエイ山頂駅が見えている。あそこまで歩くんだ・・・。
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 登りよりも、下りの方が、どこに足をもってゆくか、むつかしい。登りと同じ姿勢で、足場をまずはガッチリ確保。
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 独標の岩塊は、一箇所のくさりを除き、手足をフルに使っての行動。Hさんも慎重におりてくる。
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 登りの時は、ガスに隠れていたけど、下りではクッキリ山容がわかる。独標とは、独立標高点のことで、ピークとして標高が記載された地図上の点。西穂高岳と西穂独標の間には、11のピークがあるが、地図で標高が示されているのは、この2点だけ。
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 右膝にサポーターを巻いて、下山に備える。大小の礫でできた登山路をガシガシ降りる。わずか20分ほどで、さきほどの景観はどこえやら、西穂独標はすっかりガスに隠れてしまった。いやいや、本当にラッキーなタイミングで独標に着けたね(^^)。
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ロープ−ウエイ駅への分岐
 稜線をグングン下ってきて、分岐までもどってきた。昼食とってないので、山荘へ寄っていこう。
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西穂山荘 13:35
 独標から1時間で西穂山荘に戻ってきた。往路ではピーカンだったけど、すっぽりガスに囲まれて展望無し。なに食べようか〜。
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 白米を食べたかったので、外れの少ないカレーライスを選択。Hさんは、人気の「西穂ラーメン」を頼んでいた。こんな環境で、ラーメンのスープを準備するってのは、大変だろうな。露天のテラス席でお腹を満たす。
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 昼食を済ませて、ロープウエイの駅をめざす。登山路は、木材で階段状になっていたり、このように平坦な大きな石で丁寧に組まれてたりと、登山道の整備がされている。これらは、誰かのおかげであって、感謝だねえ。
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西穂口 14:51
 約50分かけて登山口までもどってきたよ。これでひと安心だね。お疲れさまでした。

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西穂高口〜西穂独標
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 Geographica
 この日の登山ログ。標準時間が4時間ほどだから、休憩を省いても、ちょっとゆっくりペース。もしもこの先、西穂高岳に挑戦するのなら、さらに、2時間以上を足し算する必要がある。となると、ロープーウエイの始発時間があるので、日帰りでは無理だなあ。西穂山荘を使って、最低でも1泊、時間に余裕があれば、山荘で2泊できれば安心だろうな。
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森のテラス
 この日もお湯が準備できるように、水とバーナーをかついでいた。予定通りこれたので、新設されたウッドテラスでコーヒータイム。お湯を沸かすのであれば、かさばるけどケトルは優秀だね、使いやすい。割れないように工夫して、ハラダのラスクを持参したが、これも美味かった。
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荒神の湯 16:30
 下山した後は、やっぱり温泉でしょ。ロープウエイ駅近くの「中崎山荘」の立ち寄り湯を訪れたら、なんと「お休み・・・」。グーグルで代わりを検索して、「新穂高の湯」に来てみたが、道路から丸見えの露天風呂。。。でパス。最後に訪れたのが、栃尾温泉の「荒神の湯」。地元の組合が運営する無人の露天風呂で、入泉料はこころざし、300円とあった。
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 まあ、ワイルドな露天風呂で、周囲との境がはっきりしない。入ってたら、横から観光客が興味深そうにのぞき込んできた(°0°)。女性風呂もほぼ同様だったが、Hさんは楽しんでいたようだ。生涯で最も入浴時間の短い経験だったそうな(^^)。
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丹生川町 蕎麦 明郷 17:24
 帰路は、平湯温泉に戻ってから、R158で高山から清見経由で北陸自動車道に乗る予定。すっかり日も落ちてきたので、朴ノ木平スキー場を過ぎたあたりの蕎麦屋で夕食。以前から知ってはいたが、初めての利用。天ぷら蕎麦を期待していたが、天ぷら系はメニューに上がっていなかった。まずまず美味しく、サクッと頂いて、名古屋へ向かった。今回、2泊3日で、焼岳縦走と、憧れの西穂独標に上がれたことに大満足の山行だった。天候とHさんの同行に感謝だ。

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Commented by radio2_kurochan at 2025-10-14 06:30
正に達成感あふれる山行きでしたね お疲れさまでした
Commented by yukifukaa at 2025-10-14 09:02
ピークの一瞬に晴れてよかったですね~。
ガスってると景観はもちろん、岩場も怖いですよね~。
Commented by h37_ngs at 2025-10-14 10:15
続きがあったのですね〜
足が震えそうな岩場を乗り越えて目標の西穂独標に到達、おめでとうございます。
絶景ですね!
Commented by yamachan at 2025-10-14 17:14
7年前に登ったときは真っ白で何も見えませんでした。
天気がいいと素晴らしい景色ですね。
でも天気が良ければ怖くて登れなかったかも?
ますます本科的な登山を目指していますね。
なんちゃって登山の私は、この連休谷川岳登りました。
台風が心配でしたが、幸い好天に恵まれました。
でも、渋滞しましたよ。
Commented by akane8150 at 2025-10-14 21:50
> radio2_kurochan さん こんばんは
天気に恵まれました 穂高連峰での次の目標(西穂高岳)が出来たことも 楽しみです
Commented by akane8150 at 2025-10-14 21:51
> yukifukaa さん こんばんは
そ〜なんです、まさに神風がふいたようでした(^^)。感謝、感謝です。
Commented by akane8150 at 2025-10-14 21:54
> h37_ngs さん こんばんは
山からの見下ろす景色は、絶景ですね。日常生活からも、もっとも離れた場所で時間を過ごせます。貴殿のフライフィッシングにも通じる楽しさでしょうか。
Commented by akane8150 at 2025-10-14 21:55
>やまちゃん こんばんは
谷川岳も関東ではとても人気の高いお山と聞いています。奥さんのブログアップを楽しみにしています。
by akane8150 | 2025-10-14 00:00 | 山行記 | Comments(8)

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