
アポロ月宇宙船 1/48 レベル

宇宙ものが好きな小生のコレクションのひとつ、アポロ月宇宙船に手をつけてみた。アポロ宇宙船は、サターンロケットや司令船、月着陸船などそれぞれでいろいろなメーカーからプラモデル化されている。そのシリーズの中でも、月着陸船アダプターと司令船が再現されたこのキットは珍しい。箱いっぱいのロケットのイラストに、月での活動を描いた箱絵は、かっこいいし、製作意欲が湧くよね。人類の月着陸という大イベントで、タミヤもで同様の構成のキットを1/70で出していた。

箱絵に全長20インチ以上と書かれているのは、伊達じゃあない。キットで一番下の着陸船アダプターは、このとおりビックだねえ。

組立図には、1969年印刷とあるので、 今から56年前に販売された骨董品モデル。 1969年7月に月着陸が成功しているので、このキットは打ち上げに合わせて企画、製品化されたと思われる。ビッグな1/48サイズではあるが、モールドも曖昧で、実物と比べると、間違いだらけ。

司令船に乗る宇宙飛行士は、前後を「モナカ」のようにくっつけて出来上がる。1/48は、アポロ宇宙船のキットにしては大型になるが、如何せん、大雑把な作りとモールドで、素組みにするか、手を入れるかで、悩んでしまった。

もうこれは、雰囲気を味わえればよいと、割り切ることにした。そうとなれば、サクサク、素組みで先に進む。

司令船のコクピットは、指定の若草色で塗装。計器板も手を入れれば、どんどん手間がかかるが、ここも「適当」にお茶を濁す。

石川県 宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋
コスモアイル羽咋で実物のレプリカをジックリ観察、写真に残してある。複雑で込み入った作りの実物なので、これをこのキットで再現するののは、あまりに敷居が高いだろう。

追加の支柱を入れただけで、後はそのまま組み立てた。カプセルかぶせれば、ほとんど見えなくなっちゃう。

サターンロケット
実機の司令船部分は、脱出用ロケットが先端に取り付けられる。このロケットは、司令船全体を覆った白いカバーにつながり、緊急時には、司令船をロケットから切り離し乗員の安全を確保する。
脱出モジュール 2基のロケットエンジンを内蔵した脱出モジュール。打ち上げに失敗したときなど、このロケットが司令船を上空高くパラシュートが有効な高度まで押し上げる。

打ち上げが成功したら、不要となった脱出モジュールはロケット点火して、カバーごと破棄される。

司令船と機械船
月を周回する実機の写真。見てのように、脱出装置が破棄されたあとの司令船はピカピカのミラーのような輝き。

このキットのいちばんの問題点、司令船。脱出モジュールと一体になったカバーがないので、司令船がむき出し状態、本来は、ミラー塗装がだけど、カバーのつもりで白色塗装。

司令船の後ろにつく「機械船」の表面のモールドもまったくのデタラメ。アポロ計画の進行に合わせて製作されたキットであるがゆえ、情報料不足もあっただろう。モールドを無視して、「それっぽく」塗り分けることにした。あれや、これやで、実物を再現するような努力は無駄だと分かり、「開き直り」気分。もう、肩の荷がおりて、お気楽モード。アポロ月宇宙船がどのようにミッションをこなしたのかを、模型で再現しようとしたキットで、ディテールにはこだわっていないんだ。

機械船の内部も酸素タンク、燃料セルなどそれっぽく。アポロ13号では、この酸素タンクが爆発して、機械船が機能を失い、絶体絶命の危機となった。映画「アポロ13号」のトムハンクスを思い出すね。“Houston, we have a problem.” は、有名な通信会話。

月着陸船アダプター
このキットの見せ場、折りたたまれた着陸船を収納するアダプターモジュール。1/48でもこの大きさだから、実物はでっかい4枚の外郭。

ジョイントで4方向に開くように固定。これ見て思い出したのは、映画エイリアンの卵が割れるシーンだね、えぐいわ。

月着陸船に搭乗させる宇宙飛行士。船内でもヘルメットを被っていたのか、ゴールドで塗るように指示があった。中に入れたら、ほとんど見えなくなってしまうので、宇宙服の塗装は手抜きとした。ユーモラスで、可愛い(^^)。

月着陸船のモジュール内。操作は立っておこなったよう。この姿勢で、ずーっと、この人形さんには立ってていただく(^^)。着陸船の設計と製作は、戦闘機で有名な「グラマン社」。

シルバーを主に、セミブラックの塗り分け。モジュールの構造は、もっとも薄いところは、0.025ミリのアルミで、外の真空宇宙と接していたらしい。

石川県 宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋
コスモアイルで着陸船を見たとき、着陸船はアルミ泊ですっぽりと覆われているのを初めて知った。それまでは、プラモの箱に描かれていた「白黒の塗り分け」と思っていた。

アルミ箔で船体を包むってのも、どうやって再現するか、悩んでいた。適当な金色のアルミ箔は用意できたが、大きさが足りない。ということで、100均で金・銀の色紙を流用することに。

着陸船の下段部をすっかり金色の色紙で覆い、黒塗装のためのマスキングを施す。

基本となる金色の塗り分け完了。

さて、着陸船の複雑な脚を金箔シートで、ラッピングする。短冊状にカットした金泊シートを、接着材を付けながら、クルクルと脚に巻き付けて再現。まるで包帯を巻くようだね(^^ゞ。

思惑通り、実物の雰囲気に近い感じで、ラッピング完了。この作業は時間がかかった。

銀箔は、お弁当のおかず入れを流用し、ラッピングに用いた。ちょうどよい発色と薄さで、ピッタシ。今後も、クロームを表現するときに、流用できるテクニックだと思ったね。

はしごも銀箔で包んで完成。可動するように、脚は接着しない。

折りたたんだ状態も、ほら、こんな感じ。この形で、アダプターに収まります。


機械船、着陸船に備わる「姿勢制御用ノズル」は、4×8 = 32個が必要だけど、幾つか失って足りなかった。仕方が無いので、プラスチック粘土で型取りして、レジンで部品をコピーした。

機械船にノズルを組み付ける。接合部が弱いので、それぞれに孔を開けて、針金を心材としてガッチリ接着。

アポロ宇宙船
さて、完成です。組み挙げると高さ60cmを優に超える。迫力があってよろしい。

アダプターの1枚を剥がしたところ。実物は6mを超えるデカいパネルだ。

脚を折りたたんだ状態で、月着陸船が収納されている。

月着陸船は、上下が分離できるようになり、上部で司令船とドッキングができる。

大雑把だけど、機械船の内部も再現。モールドがデタラメなので、機械船の塗り分けも「雰囲気」のみ。

司令船
本来はピカピカのクロームで仕上げなくちゃいけないが、脱出装置のカバーがキットに含まれていないから、やむなく白で塗装。ハッチを開けると、宇宙飛行士が見える。

アポロの飛行を再現してみよう。1969年7月16日にケネディ宇宙センターから打ち上げられたアポロ宇宙船は、3時間後に月への軌道にのり、ぐるっと180度回転して、展開したアダプターから、着陸船を引っ張り出した。

打ち上げから3日後の7月19日に月の周回軌道に入り、ランデブーした状態で月の周回軌道に乗る。コリンズを司令船に残し、アームストロングとオルドリンが月着陸船に移乗する。

7月20日17時に月着陸船は切り離され、月へ向かう。2時間後の20時17分に月に着陸。降下時、搭載コンピューターがオーバーロードでエラーを連発、最後は半自動で切り抜けた。驚くことに、サターンV型ロケットに搭載されたIBMのコンピューターは、メモリがわずか4KBで、現代のスマートフォン(iPhone16のRAMは8GB)の約200万分の1の容量でしかなかった。たった、4KBで人類を月に送ったんだから、すごい。

約22時間の月面での活動を終え、21kgの月のサンプルを搭載して、7月21日18時に上部が切り離されて、月から離陸する。50年以上経過した今も、この着陸船の下部は月面上に残っている。

月を出発して、3時間後の7月21日21時に、着陸船の上部モジュールと司令船は月の軌道上でドッキング。月で採取した石などを司令船に移し替え、上部モジュールを切り離す。7月22日5時に、月の裏側で機械船のメインエンジンを2分半噴射して点火し、月軌道を脱して、地球に帰還するコースに乗った。切り離された上部モジュールは、しばらく軌道にとどまったが、月のどこかに墜落した。

月の石というお土産を抱えて、司令船と機械船は地球への軌道を惰性で飛行。7月24日に大気圏再突入の前に機械船を切り離し、地球への帰還を開始。

わざと重量バランスをずらしているために、司令船は斜めの姿勢で、耐熱パネルが貼られた底部を下に、計画された進入角度で大気圏再突入。小型の姿勢制御エンジンを使い微調整。

高度7000mで減速用のパラシュートを開き、時速200kmまで速度を落とす。高度3000mで3つのメインパラシュートがひらいて、時速35kmの速度で海面に着水。8日間にわたる月への飛行が無事に終了した。

イーグル(月着陸船)と地球
月の探索を終えて、司令船にもどってきた月着陸船を捉えた一枚の写真。そのキャプチャーがイカシテル。「撮影者のコリンズを除き、地球上のすべての人類を一度に撮影できた唯一の写真」だそうな。「うそばっか、言っとって、いかんぎゃあ、地球の裏側の人たち、写っとれへんがや。。」って、名古屋人が突っ込んではいけない。

宇宙計画 「アルミテス」 ApaceMate より流用
アポロ計画は人類最大の挑戦とされ、久しく人類の挑戦が途絶えていた。しかし、2017年に、アメリカNASAが中心となって、再び月へ人を送り、月の軌道にゲートウエイ(有人ステーション)を建設しようという国際的な計画が立案され稼動している。NASAをはじめとして、欧州宇宙機構、二本のJAXA、カナダ宇宙局など国家レベルの取り組みに加え、アメリカのスペースX社、エアバス、トヨタ自動車など民間企業も参加している。現在は、有人宇宙船を月の周回軌道にのせる準備が進んでいる。

オリオン号
アルミテスで使われる有人宇宙船のオリオン号の想像図。先端部分は、アポロの司令船に類似した形状だ。ネーミングは、「オリオン号」ってが、宇宙ファンには泣かせるねえ。2001年宇宙の旅で登場するパンアメリカン航空の宇宙旅客機が「オリオン号」だったよね。こんど、ストックにある「1/144 オリオン号」を作ってみよう。
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