佐渡 宿根木
この日、前半はこちら

Day 3


水津 赤亀岩 13:17
両津港に上陸して、姫埼灯台経由で、佐渡の東海岸に出てきた。これをずーっと南に走って宿泊地である小木に向かう。灯台を出て程なく、海岸に由緒ありそうな磯岩を見つける。洞があって、岩を貫通している。時化に遭った漁師の舟を、大きな亀がその背に乗っけて、港まで連れてきたという伝承が残る。後述するが、佐渡は「亀」とつく名勝地が多い。

片野尾 風島弁天 13:20 赤亀岩のすぐ先には、大きな巌の固まりが海岸から突き出している。溶岩ドームの成り立ちと知るが、15分ほどで最上部まで階段で上がれるらしい。岩の頂上からの眺めは素晴らしいようで、時間に余裕があれば、上がるといいだろう。地元の信仰の対象で、弁天が祭られている。

50km先の沢崎鼻灯台まで、概ねこのような海岸線の景色が続く。信号のない、片側一車線の整備された県道は走りやすい。ところどころ、隘路もあるけどね(^^)。
野浦 善宝寺小祠 13:30
海沿いの集落の海岸に、小さな祠が立っているのに気付く。後学によると、山形県鶴岡市にある善宝寺が始まりとされる「龍神信仰」は、航海安全や大漁を祈願する漁業関係者などから篤い信仰を集めたようで、集落ごとに、龍神を祭る小祠が設置されている。

岩首 養老の滝 13:46
海に囲まれた佐渡ではあるが、ちょっと脇道を山に進めば、すっかり山林の風情に変わる。海岸からわずか1kmの谷に、落差40mほどの美しい滝がある。海ばかり鑑賞してきたから、流水が新線。
県道45号 佐渡一周線
佐渡の海岸線を周遊すると、そのほとんどが県道45号線であると知る。「佐渡一周線」とあるのも、なるほどだ。その延長、167kmは日本で最長の県道らしい。ちなみに佐渡にある唯一の国道350号は、佐渡の2大市街地の両津と小木を結んでいる。
松ヶ崎 13:57
ちょっと大きめな集落が出てきたので、バイパスを外れて旧道を進む。能登半島でも多く見かけた黒塗りの板壁家屋が軒を並べて、日本海側らしい街並を呈している。


日蓮のおけやき
松ヶ崎には、新潟の巨木、名木の一つ、「けやき」の古木が根を下ろしている。日蓮上人が佐渡に配流された際、この木の樹洞で一夜を明かしたとの伝承を有する大ケヤキ。幹の周り約7m、樹齢は300年以上。落葉の時期と考えても、樹勢がわるい。7本の大ぶりな枝を伸ばしていたが、主たる幹は枯れて、頂辺りで生きた枝が残っているだけらしい。大木もやがては朽ちてゆく。地元民の「おけやきを守る会」が大切に面倒をみているようだ。

赤泊港 14:11
姫崎灯台を出て、海岸線を1時間走ってきた。大きな港は、赤泊の街。ここも北前船の寄港地だったのか、港にはでっかい千石船のモニュメント。これ、台風など強い風が吹いたら、飛んでいっちゃいそう。

予定では赤泊郷土資料館も訪れるつもりだったが、予定表とにらめっこ。まだこの先にじっくり見たい観光ポイントも控えているので、郷土館は諦めて通過。

赤泊 カニ直売 弥吉丸 14:16
ただし、ここだけは素通りできないね。グーグルさんが、カニの直売場があることを教えてくれてたのだ。時期的に営業しているか心配してたが、お店はやってそう。突入します。

冷蔵庫に置かれてる品は、紅ズワイガニだけというシンプルさ。他の魚介はケースに見当たらない。3杯入って、一袋1296円は、めちゃ安くない??。カニ好きな家族のために、内用に3杯送ってもらうが、送料の方が高ついてしまった(^^ゞ。調べれば、赤泊港の水揚げのほとんどが紅ズワイガニだそうで、そりゃ、お値打ちなはずだ。


沢崎鼻灯台 14:42
さて、ワープ航法をおこなって、佐渡の南端にあるスッキリ六角形の背の高い「沢崎鼻灯台」にたどりつく。これだけ立派なのに、灯台カードをゲットするQRコードが見当たらない。海上保安庁のHPで検索したら、佐渡の灯台で、この沢崎鼻灯台だけが、カードが用意されていない。なんで??

船舶動静把握レーダー
真新しいレーダーがクルクル回ってる。周辺の船舶を監視してるようで、保安、防衛の役目もになってるのかも。地理的に、佐渡の南端で、往来する船舶には重要な灯台だそうな。

宿根木(しゅくねぎ) 14:53
最南端の岬から引き返して、宿根木の集落の散策にやってきた。入り江の平坦地にぎゅうぎゅう詰めになった街並を上から俯瞰する。


日が傾いて、影がのびてきた。ガイドさんが、GLばあさんの置き場所を確保してくれて、散策の説明をしてくれる。協力金をチャリンと入れて、もらった地図を頼りに宿根木を散策しよう。

間垣(まがき)
集落の入り江に面した一面に、背の高い竹垣根が防風と日よけの目的で設えてある。石川県の輪島周辺にも、大規模な間垣の漁村を見たことがある。

間垣の門をくぐると小路いっぱいに板壁の家屋が密集している。そのほとんどが、生きた住まいで、住民の生活がある。

三角家
大火の後、ほかの場所から移築された家屋で、土地に合わせて三角形に切り詰めた180年前の建築。

入り江の奥から流れてくる沢は、食材の洗浄や洗濯などに活用されていた。

集落の最上部にある公会堂は、大正時代の建物。鎮守の白山神社の境内と合わせ、広場は集会やお祭り、避難所として使われる。

もとは平屋が多かったが、土地が狭いこともあって、2階建てに改築する世帯が増え、今ではほとんどが総二階建て。

清九郎
宿根木でもっとも規模、建材など、すべてに贅を尽くした建物がが保存されて公開している

太い柱や梁をみれば、豪邸と分かる。この主人は、北前船の船主で、江戸後期から明治にかけて財をなした。小浜や敦賀などの北前船航路の豪商たちと同じだ。

国内の名木を集めた建築は、質素な外見と裏腹に、作りや内部は重厚な作り。宿根木は北前船による商いと同様に、造船に長けて多くの船大工を抱えていた。
白山丸 千石船展示館 15:30
集落のお隣にある千石船の展示も見てゆこう。大正9年!!に建てられた宿根木小学校の校舎を活用して、民俗博物館も併設されている。

千石船 白山丸
館内に入って、船の巨大さに驚く。木造船の曲線美、重厚さ、いやはや、これはすごい。白山丸は全長約二十四メートル、船幅約七メートルの木造製。約160年前に宿根木で建造された「幸栄丸」の図面を基に1998年に集落の住民でつくる「白山丸友の会」が町おこしを目的に、全国から船大工を招き、原寸大に復元した。

甲板に上がると、木の香りが残っている。曲線を描く太い梁構造、帆柱を立てる孔もでかい。

船室には、小部屋があって船頭の部屋とある。金品や通行証、許可証など重要なモノを保管する。奥は、船員たちの居住空間。立って歩ける高さが確保されている。炊事場もあったが、トイレが見つからないね(^^ゞ。

船底は荷物を積む場所で、へさきからともまで、屈みながらの移動だ。米俵だと1280個、77トンの搭載量だそうな。搭載の単位「一石」は米俵2.5個分なので、白山丸は、「512石積み」となり、千石には届いていないが、北前船としては標準的な大きさらしい。船底には、安定のために御影石が置かれている。
白山丸まつり(サドテレビfunより)
コロナ禍や人手不足で休止していたが、昨年、7年ぶりに屋外に引き出すイベントが開催された。国などの補助金を活用し、総工費は当時、約1億4000万円だったよう。復元千石船は、大変貴重であるし、その造船技術も含め、これからも大切に管理されてほしい。佐渡に来たら、ぜひ見てほしいなあ。

もうすぐで小木のまち。その手前で右折して海岸にでる。今日最後の訪問地だ。


矢島観光 たらい舟乗り場 15:49
自然に出来た入り江が、庭園のように造形された「矢島・経島」に降りてきた。矢島と、経島の二つの小さな島を橋がつないでいる。
すでに日没で営業終了してしまっているが、昼間ならこんなキレイなところなんだよ(観光HPより)。
矢島・経島
入り江には、歩道ができていて、赤い橋で経島・矢島とつながっている。人工的に造形されたと思えるくらい、いっぱい写真に収めたくなるようなところだね。波も入ってこないから、ココのたらい舟は安心して乗れそう。

日没直前の夕陽を浴びた木造家屋は、旧山本悌二郎別荘で、明治44年に建築された流木や天然木を巧みに用いた芸術的な建物。昨年から夏期のみ拝観できるようになった。建築に興味がある人には、いいところかも。

小木 16:11
宿がある小木の街に入ってきた。店舗が並ぶ通りも賑やかだ。

こがね丸

小木港
両津港が北の玄関とすれば、小木港は南の玄関だろう。しかし直江津と小木を結ぶ「直江津航路」は利用者数の減少で、現在は「こがね丸」一隻で、1日2往復の就航だ。ちょうど、入港してきて、艦首のゲートが開いてきた。タラップが降りきるまで、ずーっと見入ってしまった(^^)。

宿に入る前に、港のスーパーで明日の朝のパンと牛乳を仕入れる。

その土地のスーパーの鮮魚コーナーをみるのは楽しいね。立派なマアジやタイに交じって、「佐渡産はた」や「マトウダイ」が並んでた。さすがに「はた」は高級魚で、3000円ほどの値がついていた。名古屋のスーパーではお目にかからないお魚たちだね。

ホテル おぎ 16:40
小木、唯一?のビジネスホテルが、今日のお宿。いっぱい立ち寄ってきたけど、およそ計画通りに走ってこれた。荷物を降ろして、ひと息。


小木温泉 かもめ荘
小木には2ヶ所、溫泉があって、かもめ荘に湯を借りに行った。ここは、40年前??に、RZ で来たときに利用したはず。場所はしっかり覚えているので、間違いないだろう。島の温泉にしては、Ph9.6のかけ流し源泉は、決して侮れないスペック。いい湯です。

お風呂も入って、さて夕餉です。宿に紹介を受けて、漁師町をぷらぷらあるく。

まつはま
お勧めの「まつはま」さんののれんをくぐる。カウンターが空いていたので、さっと座らせてもらえた。

ビールが旨いのは間違いない。イカ好きな小生は、スミイカのお刺身と煮付けをお願いしたが、まいう〜です。昆布トーフは、昆布の佃煮と温泉卵がのっかってるだけだけど、これも美味しかった。お家でも再現してみよう。回りは地元の親父たちでいっぱい、丁度九州場所で、三者が3敗でならんだ取り組みをやっていたんで、大盛り上がり。ハラハラしたね。好きなあてを美味しく頂いて、旨かったです。

与三郎
おさけとアテで切り上げた理由は、対面にあった気になる「与三郎」だ。なんせ、この通りに明かりが点いたお店は、この2軒しかないのだ。

犬走りのような細い通路の先に、引き戸の玄関。ガラッとあけるとおばあさんがテレビを見ていた。こんばんは、と声を掛けても、びっくりした様子。。。「食事、いただけますか?」って、思わず聞いてしまった。お品書きを見せてもらって、何にしようか思案してたら、中華か、チャーシュー麺しか出来ないよ。って釘を刺される(^^)。

えらいところに来ちゃったなと後悔したが、話し好きな主人に引き込まれ、いろいろ伺った。隣町から嫁いだこと、その姑がやっていたラーメン屋を引き継いで今に至ることなど、面白可笑しく教えてくれる。「あんた、もう退職して悠々かい?」なんて、旧知のように話してくれた。

小瓶でもあればビールも飲みたかったが、「ここは大瓶しか置いてない」って、あっさり。さっぱり味のラーメンは、さっぱり味のおばあちゃんのお味だった。ごちそうさまでした。お互い、元気でやりましょう。すっかり人の気配もなくなって、街路灯だけの街を宿に戻る。外は寒かったけど、なんだか、ホカホカして嬉しかったね。

Day 3

Geographica
GL1200サイドカー 38 佐渡の旅 5/7 砂金取り体験 史跡佐渡金山 北沢浮遊選鉱場 に続く
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