
プラモで船舶はあまり手を出していない。タンスの肥やしキットは幾多あれど、作らない理由は「デカい」からだ。1/350、まして、1/200となると置き場所に困る。そんな中、「
radio2_kurochan さん」のブログに横須賀基地の護衛艦がたびたび登場するのを見ていて、製作意欲が湧いた。1/700なら大きさを持て余すことがない。最新のDDGの「フルハル」キットを俎上に挙げた。
持った時の重量感が欲しいので、艦艇にはオモリを搭載。吃水線の下も、様々な姿があって、フルハルは情報が多いから好き。

キットはどちらも再現できるようになっているので、まずは吃水下の部分を船体と接着。吃水線の黒帯を残すためにマスキングして、艦艇色のダルレッドをスプレー。

護衛艦の塗装は、艦艇色と甲板色の塗り分けが必要。同じグレーだけど、微妙に明度が違うんだ。まずは、甲板色をエアブラシで塗装。しっかり乾いたら、その甲板部分をマスキングして、最後に艦艇色を塗装する。口で言えば、簡単だが、なにせ小さい相手なので、マスキングに工夫が必要。微妙な凹凸やカーブに合わせて、小さく短冊に切ったテープをパッチワークのように貼り付けてゆく。こうしないと、立体にフィットしない。だけど。。。めちゃ、面倒だ。

細かく切ったテープをピンセットで把持して、貼り付けてゆく。はみ出したテープは、はさみやナイフで切り落とすのだけど、そんな時、便利なのが「和バサミ」。先端が鋭利で繊細だから、細かな場所にも刃先が届く。

1/700の船舶は、塗装のマスキングが手間暇かかり、根気が必要。こうして、やっと艦艇色が塗装できる。

船体色が塗り上がったら、今度はイージスシステムの要、フェーズドアレイレーダーも塗り分けのためにマスキング。ペタペタテープを貼って、エアブラシで塗装って手順を繰り返す。

シルエットが出来たら、細かなパーツをつける前に、エナメルの墨入れでモールドを強調させる。これで、ちょっと凹凸の表情が出る。余分なエナメルは、溶剤で拭き取って調整。

パーツの「小ささ」も、手を焼いた。「22」番は、デッキ上のスコープなのか、これを塗装して、切り落としてしかるべき場所に接着しなきゃならない。

ピンセットで把持するのだけど、これがもっともくせ者で、つまむと「跳んで」しまって、見失うのだ。床や衣服であれば、もう見つからない(>_<)。2回に1度はやらかすので、跳んでもいいように深めの箱の中で作業する。

小さなパーツの接着も要求される。これは、ミサイル指揮装置で、あたごには3つ搭載される。基部とアンテナ部分を接着するのだが、ガイドがあるわけでも無いので、接着面は点でしかない。把持するとこれも「跳んで」いきそうなので、両面テープを活用して固定している。この姿で、塗装まで作業する。

近接防御を受けもつ200mmバルカン砲も、同様に組み挙げていたが、なぜか、喪失してしまい、、、、市販されているCIWSを追加購入。丁寧に扱っていても、部品を無くしちゃうこと多々あり。1/700サイズの船舶は、塗装も細かいし、パーツもしかり、小さいから作りやすいなんて、全然当てはまらない。

さて、デカールも貼って、組み上がった。ここで、発色を抑えて均一にするために、つや消しクリアーを全体にエアブラシで塗装する。

完成です。手をつけはじめたのが、1ヶ月近く前。同時に重巡も「建造」していたし、何より、お山やツーリングで忙しかったので、やっとの出来上がり。

艦首には、ごっついソナーを装備。64セルのVLS(垂直発射装置)がイージス艦っぽいねえ。まや型DDGは2隻で、1番館が「まや」。改良された2番艦の「はぐろ」はより高い位置に、情報収集アンテナを装備。キットでも、「まや」型が再現できるように二種類のマストが付属していた。

側面には、ステルス向上のための工夫が幾つか加えられ、対艦ミサイルも最新式のSSM-2にグレードアップしている。船体構造は、高張力鋼が厚さ8〜10mm!!ほどの薄さで用いられて、軽量化に貢献している。弾薬庫、機関室などの重要区域は、戦車に用いられるようなケブラー系複合装甲が使われているようだが、詳細はシークレット。第二次世界大戦の艦艇と比べたら、まったく防護力に劣るが、戦術が違うので、比較にはならない。

後部にも16セルのVLSを装備し、哨戒ヘリコプターを1機常時装備している(他のDDGは常備無し)。ペラは二軸。ガスタービン発電機による電気駆動とガスタービンエンジンによるエンジン駆動と組み合わせたハイブリッド。海上自衛隊が保有する8隻のDDGの中で、もっとも新しく、もっとも能力を備えた護衛艦w、世界一のフリゲートトモ言われる。

全長170m、基準排水量8200トン、69,000PS、30ノット、乗組員300名。クルマやバイクもそうだけど、斜め後ろからのカットが、もっとも美しいと感じてる。台座はキットの付属を使いつつ、桐の平板でベースを作成。

旧日本海軍の妙高も合わせて制作していた。艦隊の中心をになう新旧の艦艇を比較してみるのも面白い。艦名としての「はぐろ」は二代目で、「初代」は、旧日本海軍の「妙高型巡洋艦の第4番艦」であった。次回はその初代はぐろの同型間、「重巡妙高」の製作記。
追伸
令和6年4月20日に、伊豆諸島海域で「対潜水艦訓練」中に、「はぐろ」搭載のSH-60Kヘリコプターが、同訓練中の「きりさめ」から発信したヘリコプターと夜間の訓練海域で衝突し、搭乗員8名が殉職した。ご冥福を祈る。
プラモ製作記 43 重巡 妙高 1/700 FUJIMI に続く