
ポルシェターボRSR TYPE934 1/12 TAMIYA

ビッグスケールを作りたくなって、ストックのポルシェ934を出してきた。プラモ箱はでっかくて、箱絵も迫力。中高生の頃は、高価で手が出せなかったなあ(^^)。

いつ手元に来たのか忘れたが、ヤフオクで購入したお値打ちなB級、ジャンク品。1976年発売の初版シリーズだけど、組み立て図は、再版バージョンのコピーが同封されていた。どんな経緯でこうなったか分からないが、基本は一緒なので、困ることはないでしょ。

50年の歳月で、劣化パリパリのデカール。これは使えない。さて、どうしましょ。

78' モンテカルロラリー優勝車
メーカーから再版の「バリアントVersion」は手に入りそうだけど、それじゃあ当たり前すぎてどうよね。Webで探したら、1978年のモンテカルロで優勝したポルシェRS3.0のデカールを発見。しかも、タミヤ1/12ポルシェ935対応とある(たぶん934の間違い)。

実車も興味をそそられるストーリーを含んでいて、好きな「ジタン」デカールと相まって、78' モンテカルロの優勝車ポルシェに変身させてみよう。

今も昔も、プラモの箱を開けるときの「ときめき」は変わんない。でっかく押し出しの効いた911のボディはしびれるねえ。ホワイトボディのこのまま、飾っておいてもいいくらい。

一部に「ヒケ」やパーテーションラインが残っているが、このサイズにも関わらず、美しい成形はさすがタミヤ製。それでも、ルーフに残るラインは、ペーパーでキレイにおとす。

実車では、フロントピラーからルーフ、リアエンドまで「雨どい」があるのだけど、なぜか、このキットでは再現されていない。リサーチのしっかりした「タミヤ」らしくないミス。プラ板を薄く切り出して、雨どいを再現。

手をつける前に、組み立て図をよく読んで、それぞれのパーツの塗装指示を確認。塗装のタイミングを考えて、組み立て図の順番はお構いなし(^^)。

下地が出来たら、ボディの内側をセミグロスブラックをエアブラシで塗装。スプレー缶では、凹凸の強い部分を丁寧に塗ることは困難だ。

ボディ表面はシンナー系の塗料を使うので、わざと内側のブラックはアクリル系を使う。これにより、色が重なっても、にじみを生じない。

シャーシーをメインカラーのフレンチブルーをスプレー缶で塗装。壮大に噴煙を巻き上げるので、N95マスクを装着し、屋外で塗装。これやってるときは、シンナー臭いとお隣の家からクレームがきやしないか、心配する。

実車911のシャーシーは、キットと同じ形状をしてるんだろうか。そんなこと考えながら、シャーシを組みたてる。たしか、タミヤはキット化するために、911を1台買って、バラバラにしてデータを取った逸話あり。しかも、元に戻せなくて、ポルシェミツワが組み立てたとか(^^)。しっかり接合させるために、固着するまでは、治具で固定。

シャーシの車内部分、シャーシ、ダッシュボードパーツを、セミグロスで塗装。塗装色でパーツをグループ分けして、塗装手順の効率を上げる。

元の934キットは、ロードレース仕様で、ボンネットには、クイックチャージ用のくりぬきがある。モンテカルロ優勝車のRS3.0には、こんな穴は開いてないので、埋めなきゃね。手持ちの残り物パーツを流用して、穴を塞ぐ。

残り物パーツをギシギシ削って、穴に合わせて接着。

しっかりくっついたら、削り出して表面をツライチに。凹部が出来たので、パテを使って成形。だけど、パテがどうしても痩せてしまって妥協の仕上がり(>_<)。

3.0L水平対向エンジン。空冷だから、空冷バイクと同じようにシリンダーにフィンが刻まれる。

ファンによる強制空冷は、シリンダーヘッドを囲むように、空気を上から下へ吹き付けて、冷却する。効率良く冷却空気が流れるように、シリンダー周囲は隔壁で覆われる。おもて、裏のシリンダーでは空気のあたり方が違うけど、大丈夫かな〜〜。


背中には、「水冷」のインタークーラーを背負う。空冷エンジンで水冷インタークーラーとは面白い。

エキパイはシングルターボに導かれて、エンジン出力は485PSをたたき出す。規格が違うけど、AMG GTの4Lツインターボで、460PSだから、50年前のこのエンジンはずいぶんと攻めた作り。強制空冷の熱風とエキパイの熱で、911のリアはさぞかし、アッチッチだろうな。

シャーシーにエンジンを載せる。RRレイアウトで、下からエンジンをシャーシに押し込む感じ。

エンジン搭載完了。昔、928を愛していた頃、かかりつけのポルシェガレージは、911ばかり。エンジンOH中の911は、リフトアップされてエンジンが下に落とされ、エンジンルームは見事に空っぽだったね。
リアサスペンションアーム
フロント、リアとも、ブレーキホースを追加で再現。リアサスのアームは、板状のパーツが組まれていて、鋼などのねじり効果があったのかも。ホントのところ、なんでだろう?初期の911は、トーションバーによるサスペンションで、スプリングを使っていなかった。

リア周辺の完成。おっと、クラッチワイヤーが繫げてないね。
フロントストラット
ステアリングロッドをはめ込むメス型の受け口。右がキットの素、左は差し込みやすく間口を広げた加工後。素のまま、無理矢理押し込むと、メス型が割れてしまったら、後の祭り。外れやすくなってもいいから、オス型を細くするとか、メス型を広げるとかの追加作業は大事。
アームの受けとストラットのボールジョイント フロントは、受け側のリングが広がってボールを受け止めて接合される。アームの組み立て時に、リング部分に接着材がつかないように気を付ける。
バッテリー
1/6のバイクシリーズも、1/12のクルマたちも、搭載するバッテリーがとても可愛い。端子にケーブルを繫げるように、針金を刺してある。
オイルタンク
大っきなオイルタンクが車体前部に配置されてる。冷却にもっとも美味しいノーズに配置されたでかいオイルクーラーと接続され、エンジン冷却を担っている。一時期、スズキのバイクが、「油冷」をキャッチフレーズにしていたが、それと同じ事だろう。スズキのエンジン以上に、「油冷却」の効果を狙っているように思える。

消火器、ヒーターなどの補機類を追加。ブレーキのマスターシリンダーもそれっぽくパイピング。このあたりが、1/12のビッグスケールの面白さだ。

ダッシュボードのメーターデカールは、オリジナルを使う他なし。無策でこのまま水につけると、ひび割れてバラバラになるだろう。

そんな時は、「デカールフィルム」を表面に塗ってピンチを凌ぐ。液体がデカールの表面で1層コーティングすることで、なんとか使えるデカールになる。

それでも、慎重に扱わないとバラバラ事件になってしまう。タコメーターが破れかけたが、なんとかリカバー。

エンジンルーム以上に、見どころ満載のフロントセクションを作りつつ、肝心要のボディ塗装のプランを考え中。どんな手順で、どんな風に進めたら、上手にボディ塗装が出来るだろうか?楽しい悩み、思案だね。
プラモ製作記 44 2/3 ポルシェターボRSR TYPE934 1/12 タミヤ に続く