名鉄百貨店ホームページ
名駅4大ビル
名鉄百貨店、近鉄パッセなど、名駅の大きな商業施設の閉店が秒読みとなった。早朝の通勤時、名駅通もクルマや通行人も少なく、写真に収めるのは好都合。2月末で閉鎖となる4つのビルを写真に収める。

名駅再開発 6ビル
名駅周辺は、昭和以降の再開発が進んで、JR東海名古屋駅のタワーズや、中央郵便局あとのキッテ、豊田ビルのミッドランドスクエアと高層ビルが立ち並ぶ。残された昭和の建物、名鉄百貨店本館から南に続く4つの建物を一気に解体、新規ビル建設の計画が立ち上がった。それによれば、すでに更地になっている名鉄レジャック跡地と南端の日本生命笹島ビルまでの6ビルを一つの建物にしようという壮大な建設計画だ。

名鉄バスセンター ゲート
笹島交差点の南、下広井町交差点には、名鉄バスセンターにつづくゲートがあり、名鉄スカイパーキングの出入り口でもある。名鉄百貨店閉館のイベント展示を見るために、クルマでやってきた。

観光バスに続いて、ゲートをくぐる。このゲート(ビルディング)はでっかいのに、窓も玄関もはっきりしない。開業当時は無かったけど、いつしか出来てたね。

グーグルマップより
調べてみると、集中地域冷暖房設備がこの中に設置され、名鉄百貨店から日本生命笹島ビルまでの6ビルの冷暖房を一括で管理していると知る。なるほど、縁の下の力持ちって訳だったんだ。

先行するバスは、3階のバスターミナルに進む。3階と4階に、長距離バスや定期路線バスが吸い込まれてゆく。一度でもいいから、わざと間違えて、バスにくっついてターミナルに侵入してみたかった。

300mほどのスロープがJRタワーズに向かって続く。左手は、JR名古屋駅のホームが見下ろせる。

上下8車線の太閤通を乗り越えて、名鉄バスターミナルビルの6階に到着。右手の建物は、大手町建物名古屋駅前ビルで、7階から11階まで名鉄スカイパーキング。その下は、大手家電店が入っていた。

料金ゲートを進むと、屋上露天部分に30台ほどの駐車スペースがあり、ココにとめると名鉄メンズ館入口が近くって便利。

この日は、満車だったので、自走式スカイパーキングに進む。開店時間の10時をちょいと越えているけど、すでにいっぱいクルマが駐まってた。

このパーキング、スペースが広いので車幅のあるクルマも余裕で駐められる。とめた場所は、南東角で、真下は笹島交差点だ。

名鉄メンズ館 6階
お隣の名鉄バスセンタービルに移動して、先ほどの屋上露天パーキングの入口にやってきた。名鉄百貨店本館への通路があって、「名鉄百貨店 71年分の歴史展」の会場となっていた。

名鉄百貨店 71年分の歴史展
中日ビル、丸栄百貨店、いずれも閉店時は、このような企画展示が開かれていた。液晶画面には、あと8日 とカウントダウンが示されてる。

名鉄百貨店の歴史が表になっている。小生が生まれる前から営業が始まって、小学生低学年で、初めての一人お出かけに来たのも、名鉄百貨店だった。

1954年に地上3階、地下1階の名鉄百貨店が営業開始。同時に、新名古屋駅(昔はそう呼んでた)の改修もおこなわれた。

建設当時の名駅周辺航空写真。桜通りは東西につながってるけど、錦通が堀川を超えないところで途絶えているね。それにしても、昭和20年の戦後は焼け野原の市街地も、10年以上経過した昭和30年頃には、ずいぶんと建物も復活している。

3階建ての開業から、わずか3年で10階建ての増築が完了。阪急百貨店からの助言、指導を得たため、阪急百貨店と同じように、名鉄ホールや映画館も兼ね備えた施設となった。

1967年には、名鉄バスバスターミナルビルが完成し、国内外でも最大級のバス発着場が完成。合わせて、ビルは名鉄メルサとして、高級路線の店舗が入り、多くの人を集める。洒落た小物を扱う「王様のアイデア」のショーケースを見るのは楽しかったな。昭和の小生には、名鉄百貨店以上に、名鉄メルサは見たいお店が多かった。

1972年に笹島交差点に名鉄セブン館とスカイパーキングのビルが完成(大手町建物名古屋駅前ビル)。1989年には、百貨店本館の外装改修。2011年には、ヤング館を廃止して、名鉄百貨店本館とメンズ館に統合し、現在に至った。


歴代お客様ご案内係
1階の総合サービスカウンターのスタッフさんが着る制服。3年ごとにリニューアルしたようで、その時代の人気を反映したデザインになっていた。肩パッドの入ったシルエットに、ソバージュの髪型は、バブルの頃に流行っていたね。

名駅通の身長6m越えのナナちゃんも、コマーシャルの媒体になってたり、四季折々の服装をしてたりと、衣替えをみるのが楽しみだった。これまでにおこなった衣替えは、680着以上で、縁の下のスタッフさんたちが支えてきた。

百貨店のマークも変遷してきた。やはり、馴染みのマークは初代の「名」だろうな。ロゴのレトロ感といい、斜め文字もいかしてる。

歴代の包装紙と紙袋の展示も懐かしさで見入ってしまう。「そうそう、こんなんだったよね、」的に、頷いてしまう。

開業当時の包装紙が、とりわけカッコいい。名鉄の路線図をモチーフにしているのが、ダントツおしゃれ。これ、今でも採用しても人気が出そう。

いよいよ1週間あまりとなって、地元マスコミの取材に出くわす。名鉄百貨店に思入れのあるお客さんのお話に、担当者が食いついていたね(^^)。

来訪したお客さん達の寄せ書きが壁面一杯に貼られている。スゴイ数だ。

6階 エレベーター
歴史展を見終わって、美術品売り場へ向かう。名鉄百貨店のエレベーターは至ってシンプルな意匠。丸栄のドアは「東郷青児」の美人画が描かれていたなあ。

7階 催事場
美術品閉店うりつくしセールがやってると知り、掘り出し物がないか、物色に来てみた。幾つかの画廊が出店していて、それなりにたくさんの出品数だった。

東山魁夷の版画やリトグラフがあれば欲しいと思って見て回る。しだれ柳が月夜に照らされるこの絵に、惹かれたが、それ以上のパッションを受けなかったので、「見るだけ」で終わった。欲しいと思う自分と、やめときゃあ、って言う自分がいて、面白い。

最後だからと、屋上階も見てこようとしたら、通じていた階段が閉鎖されていた。いよいよ、閉館なんだね(>_<)。

近鉄パッセ
おとなりの近鉄ビルも、のぞいていこう。実はあまり来たことのない近鉄ビル。

名駅通には、近鉄名古屋駅の表示。

1階ピロティは、正面に改札口、右手には階上へつづくエスカレーター。

閉店の案内ディスプレーも賑やかに、さよならセールを開催中。若い女性をターゲットにした店舗ばかりなので、おっさんがうろつく場所ではなくって、場違いを感じながら店内を探検。

タワーレコード 近鉄パッセ店
最上階に、タワーレコード店が入っているので、ここには用事があるかな(^^)。とにかく、中高生から大学生あたりをターゲットにした店舗構成は、むかしの丸栄2階フロアを思い出すね。そんで、このパッセも名鉄百貨店に合わせて閉店となる。

名鉄バスターミナルビル
近鉄パッセの南は、名鉄バスターミナルを併せ持つ、大型複合ビル。開業時は、名鉄メルサと称され、名鉄百貨店とは別扱いで賑わっていたね。現状は名鉄メンズ館として名鉄百貨店の売り場の一つと扱われている。

名駅通が、11階から18階までの名鉄グランドホテルへのエントランスになっている。

1階のエレベーターホールには、ホテル直行の3基、さらにバスターミナルビルの6基のエレベーターが配置されている。幼い頃、この扉の数の多さにも驚いたなあ。

ナナちゃん人形は、電飾のワンピースをまとい、さよならメッセージを送り続けいる。行き交う人たちも名残惜しそうに、スマホを向けている。ただし、名鉄廃業後も、この地でナナちゃん人形は残されると聞いている。

ナナちゃんの横には、バスターミナルへの長いエスカレーターがあり、これも小さい頃は長ーいなあと感じていたな。

もすこし、笹島交差点方面に進むと、表題の無くなった出入り口。大型家電ショップのLABI名古屋が地下1階から5階まで営業していたが、百貨店に先立ち、2026年2月1日に閉店している。百貨店もまもなくこんな寂れた姿に変わるのかと思うと、寂しいなあ。

さてっと、感傷に浸りながら、クルマにもどってきた。笹島の交差点を愛車と共に、このように見下ろす図は、もう体験できない。あと数日で、この駐車場も閉鎖だ。


名鉄百貨店本店 正面玄関
百貨店の正面玄関は、閉店セールのデコレーションで飾られていた。70年に渡って、たくさんのお客さんが出入りした玄関ドアも、びしりと閉じられてしまう。

目立つ場所に飾られた金色の女性像は、ギリシャ神話に登場するマーキュリーで、旅人や商人、商売を庇護するとされ、行き交う人を見つめてきた。この像も、閉店と共に撤去されるのかも。いろいろな思い出の詰まった名鉄百貨店、お疲れさまでした。

計画 名鉄名古屋駅
2025年5月に名古屋鉄道は「名鉄名古屋駅再整備計画」の計画概要を発表。第1期工事として、現在の駅の南に、2ホームの仮設駅を建設。その後、最終形態の4ホームの完成を2040年代前半に目論むという。駅の機能を維持しながら、15年以上の工期を続けるとは、大変な事だ。


名鉄ビル完成予定図
現在の6つのビルを一つのビルに置き換える壮大な計画。全長300mを超えて、8車線の太閤通を乗り越え、地上31階地下2階で、商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルを兼ねる複合型ビルが発表される。この建物が出来れば、南に位置する「ささしまライブ」とも動線がつながって、大きな商業エリアとなろう。再計画では、2026年度に解体を開始、2027年度には新規建物の工事が始まるらしい。駅の移転と合わせ、2033年度に第一期工事が竣工し、2040年代前半にすべて完成の予定。この先、20年近くは名駅で工事が続くって訳、小生も元気に新しい名鉄のビルを訪れることができるだろうか。

2025.12.12 ニュース
再開発計画が発表されて半年、名鉄百貨店の閉店が決まっているにもかかわらず、建設はもちろん、計画の見直しが突然発表され、年の瀬の名古屋に衝撃が走った。請け負ったはずのゼネコンが手を引いたのだ。建設に伴う人出の確保が困難だったり、資材高騰で予定された予算では作れなくなったよう。
それでも、計画通り、名鉄百貨店、近鉄パッセ、メンズ館などは廃業し「名古屋駅前の廃墟」として、晒されるらしい。人の集まる東京ですら、中野サンプラザの計画が宙に浮いたように、大規模な都市開発が出来なくなってきたのは、日本の未来に暗い影を落としはじめている徴候だろう。我が愛する「名古屋の顔」たる「名駅」が再び輝きを見せてくれることを切に願う。
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