
箱もちっちゃいけど、ジープのパーツを並べても、これで全部。たくさんのジュリカンの方が目立ってるね。

毎度のように、塗装優先で組み立てを進める。北アフリカ戦線は、ダークイエロー一色だから、簡単と言えばその通り。それでも、まずはブラックですべてを塗装して、その上からエアブラシでダークイエローを強弱つけて色をかさねてゆく。

日本人が乗ると普通だけど、ガタイのいい外人が乗ると、ペダルカーのように見えてしまう小さなボディ。

梯子フレームにリーフスプリングとリジッドアクスルの壊れない、修理しやすい単純堅固な車体の四輪駆動。サイドバルブ1.8L水冷4気筒エンジンは、45HPを発揮してた。ウイリス社、フォード社で共同生産され、WW2の期間で60万台以上が生産され、武器貸与法で同盟国のイギリスにも渡る。

このジープを操っていたのは、イギリスの「特殊空挺部隊、Special Air Service S.A.S」で、北アフリカ戦線でドイツ軍の後方攪乱などを任務としていた。部隊は3〜20台のジープ群で縦横無尽に砂漠を駆け抜けて、重機関砲をはじめとした火器でドイツ軍の補給や飛行基地などを襲った。ボンネットだけでは足らず、フロントフェンダーにも機関銃の銃座を追加してある。強度が足りないので、針金を心材として補強。

ラダーフレームにボディを接着。ゴムバンドでひと晩締め付ける。

苦手なウエザリングは、ブラックとブラウンの墨入れ、面汚し程度で済ませる。錆や泥、傷など、小生の技量では「わざとらしい」仕上がりしか再現できないので、これくらいでお茶を濁す。

補給の出来ない砂漠を走るには、命の綱、ガソリンと水は目一杯積んだのだろう。ブローニングM2重機関銃をはじめ、ビッカース連装機関銃、ブレン軽機関銃、トンプソンマシンガン、、、、さらには、捕獲品のシュマイザーサブマシンガンなどなど、機関銃だらけ(°0°)。


汚し塗装を加えつつ、それっぽく装備品を車載する。45馬力しかなかったから、トップスピードは落ちただろうけど、積めるだけ積んで、助けが届かない砂漠へ突入していった「気迫」を感じるね。

このキットのいちばんの主役、アラブスタイルのS.A.S隊員達。アラビアのロレンスを思い浮かべるターバンがかっこいい。特殊任務の彼らは、戦闘のスペシャリストで、その成果は機甲師団に匹敵すると言われた。1942年7月におこなわれたドイツ飛行場への夜襲では、18台のジープが燃料貯蔵庫に火を放ち、駐機場の数十機のドイツ機を破壊した。

20mm機関砲に機関銃3門、携行機関銃3門の重武装。相手が装甲車程度であれば、打ち抜くことが出来ただろう。神出鬼没で現れて、反撃される前に撤収、ってのが、彼らの戦い方。

キットでは、20Lのガソリン缶を11個搭載。車載のタンクと合わせて、250Lほどのガソリンを積んでいる。1.8L4気筒エンジンの燃費を6lm/Lと仮定すると、1500kmほどの走行が可能。名古屋から福岡までの往復に近い距離だ。それくらいの担保が無いと広大なアフリカの砂漠に突入出来なかったんだろうね。

ガタイのいいS.A.S兵士と比べると、ジープの小ささが分かる。正面のタンクは、沸騰したラジエター液がこぼれないように回収するタンク。

砂漠では補給も期待できないだろうから、携行する弾薬も多かったに違いない。フロントウインドウは、反射して敵に見つかりやすくなるので、取っ払っている。砂の世界だから、ゴーグルやマスクは必須だろう。

ラット・パトロール
「コンバット」と同時期に、アメリカTVドラマで、「ラット・パトロール」って30分ものがあって、アメリカ陸軍バージョンの活躍劇が放送されていた。攻撃を受けるドイツ将校はいつも同じ俳優さんで、水戸黄門みたいな展開だった。コンバットよりもお気楽風な展開で、この番組も好きだった。

ホント、フィギャアを改造したり、塗装したりするのは苦手。顔の塗り分けは、相手が小さいので、筆選びやテクニックが要求される。顔の色合いは、まったく「女性の化粧」と同じで、自分なりのスタンダードを持たないと分かんない。顔の塗り分け方を「化粧スクール」にでも通って勉強してみたいほどだ。外人さんなので、青い眼、ブラウンのひげや髪にしてみた。

手のひらにのせると、ちっちゃさが伝わるだろうか。ハリネズミのような重武装に、北アフリカ戦線の香りタップリのジープが完成。
プラモ製作記 45 3/3 ドイツ・Sd.kfz.250/3無線指揮車(グライフ)1/35 タミヤ に続く