
ドイツ・Sd.kfz.250/3無線指揮車(グライフ)1/35 タミヤ
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父親が好きなアメリカTVドラマで、ビッグ・モロー主演の「コンバット」は、一緒に食い入るように見ていた覚えがある。地味な戦闘場面が多かったので、時にドイツ歩兵の助っ人として、このハーフトラックが登場すると、ワクワクしたねえ。このキットは、砂漠の狐、ロンメル将軍が愛用した「グライフ」を再現している。

被弾回避を期待した「斜面」で構成されたボディは、上下二分割で再現される。フィギュア4体と賑やか。1970年頃から、タミヤの1/35ミリタリーシリーズが販売されるようになり、子供から大人まで多くの人を魅了し、世界のプラモ界にも大きな影響を与えた。このキットの販売は、1979年で、価格は1000円。タミヤ模型が急成長する時代だった。

ロンメル将軍がキット化されたのも タミヤでは初めてでは、なかろうか。 で、体格や顔の雰囲気がでているね。

省略してしまいそうな前輪のステアリング機構も、細かく再現されて、組み立てるの大変。それでも、指示通り組み上がれば、前輪は左右に可動できる。

毎度の作戦、塗装の手順を考えて、組み付けるモノはどんどん組み立てて、塗装色ごとに分類。ここから、まずは全体をエアブラシを使って、つや消しブラックで塗装。その後に、指示された塗色を筆塗りやスプレー、エアブラシを使い分けて塗ってゆく。

キットは内部も再現されて、盛りだくさんのお得な内容。オープントップだから、完成した後も内装が見える。ジャーマングレーが当時の基本色であったが、アフリカ戦線に運ばれた車両の多くは、内装はそのままで、外装だけ「ダークイエロー」で仕上げられた事が多かったよう。だから、この子も、内装はジャーマングレーで仕上げる。

あり得ない形状のステアリングホイール、向きを間違えてくっつけたわけではない。キャタピラ駆動だから、そもそもタイヤによる旋回は苦手なハズ。パワステなど無かったから、ハンドル操作は「超絶」重たかったはず。さらに追い打ちをかけるように、こんなおかしなハンドル取り付け角。装甲形状から、ハンドル角度がこれしかなかったようで、ドイツ人の無茶振り設計だ。

ロンメルが乗ってるわけだから、優秀な無線装置が必要。天蓋部分の鳥かごのようなアンテナと合わせ、「グライフ」の特徴的パーツ。パイプフレームに、送信機、受信機がセット、バッテリーも付属してる。

調べたら、当時の写真が見つかった。通信兵がふたりがかりで、狭い車内で作業中。指令車には、暗号解読器の「エニグマ」も積んでいたとされるので、ロンメルのクルマにはあったんじゃなかろうか(^^)。
上記戦車研究室さんの記事より要約すると、戦闘指揮車タイプは、中波帯無線機のFu.12(出力80W送信機+C型受信機)とFu.11(出力100W送信機+B型受信機)および指揮官用装備のKdo.Fu.Tr無線機がコンビネーションで設置された、とある。この強力な無線機で、軍団司令部、師団司令部、空軍などと、連絡を取り合っていた。

内部構造があるから、内装を概ね完成させてから、上下のボディを接着する。車体内部をマスキングして準備する。

上下のボディを接着合体。45年前のキットだけど、ピッタシ合わさるあたりは、タミヤだねえ。

さて、外装パーツをはじめ、車体はブラックで塗装してあるので、いよいよ、北アフリカ戦線の外装色をエアブラシで塗装。

多くの説明書では、北アフリカ戦線の基本色は、「ダークイエロー」とされてきたが、1942年当時は、「ゲルプブラウン」というすこし赤みの入ったイエローだった。「AK」社のRC063の「イエローブラウン」を使って、エアブラシで仕上げた。

ロンメル将軍がグライフにのって走行中の写真。ジャーマングレーのベースに、ダークイエローの迷彩色と「組み立て図」には書かれているけど、Webで見つけた実車のカラーを見ると、すこしグリーンが入ってるような。。。でも、当時のカラー写真って、珍しいので、後の着色写真かも。

中華製TAKOm の1/16デカいSd.Kfzは、前例の写真を箱絵にしたと思われる。

指示通り、ジャーマングレイをエアブラシで上記の写真、箱絵のパターンを参考に迷彩を入れる。

さて、緊張するデカール貼りをはじめる。ふるーいキットのデカールは、劣化でボロボロに砕けてしまう場合があるので、専用のフィルム液を筆塗りでデカール紙の表面に塗布する。これで薄い膜ができて、デカールを保護してくれる。替わりがないからデカールをダメにしちゃうと大ピンチ。

「GREIF」をボディ左右に貼り付ける。複雑な折れ目があるので、デカールもはさみを入れたりして、立体に合わせる。

反対側の「GREIF]は、知り抜きの白文字。ギリシャ神話では、「翼をもったライオン」で、神々を守護神する伝説上の生物。これにあやかって、ロンメルが愛用する装甲車のあだ名とした。「グライフ」と同様に「ADLER」(鷲)と書かれたもう一台の同型車も用意された。

ドイツ戦闘車両に多い複雑な転輪は、この装甲車にも当てはまる。修理、交換の際には、左右の転輪も外したんだろうか。

シリーズ初の連結キャタピラ
重さで垂れ下がったキャタピラのリアル感を出すために、バラバラになったキャタピラを接着材でつないでゆく。接着面が小さく強度がないので、貼り付けるのにメチャ苦労した・タミヤミリタリープラモで、初めての試みのようだが、これ難しい。小学生には無理だな、どうしてたんだろう。

すぐ取れちゃうし、「イライラ」しながらのキャタピラ製作。出来上がりがこんな感じ、苦労した甲斐はあったんでしょうか。

デカールが落ち着いたら、ブラックとブラウンによる墨入れで、凹凸に表情を入れる。汚れの程度は、エナメル溶剤で拭き取り具合で、強弱を付ける。本体組み立ても最後の方で、無線アンテナの支柱を立てて、フレームアンテナを装着。接着は小さな面でしかないので、「心落ちつかせて」慌てずに指定の位置に固定させる

ザックなどの装備品、機銃などを搭載。ボンネット上に、黒い枠があるが、これはロンメルが作戦会議で用いる簡易イス。実車の写真にあったのが、模型でも再現されたよう。

後ろにぶら下げられたズック袋の質感が素晴らしい。キットにするときには、実物を見ながら、しわや折れ曲がり、膨らみかたなど、忠実に再現してるんだろう。これにて車体は概ね完成。全体をつや消しクリアーでカバーして、テカリを抑える。そうそう、フレームアンテナに加えて、車体の左にあるロッドアンテナもランナーから加工して取り付けた。

このキットの重要なロンメル将軍と部下たち。外套に皮ブーツは、灼熱のアフリカで快適に過ごせたのだろうか?慢性的な「みずむし」を患っていたかも。最初に全体をホワイトのサフェーサーで塗装してから、フレッシュで顔を塗り、白目、黒目と追加。目元をフレッシュで整える。色調の違う「肌色」を頬や鼻柱、額などに加えてコントラストを付ける。髪、ひげを最後に入れて顔が完成。次いで、服装の筆塗りをはじめる。

指示書どおりに、兵士たちを搭載。この配置と兵士の数は、実車写真を多いに参考にしたと思われる。走行中のシーンであれば、運転席にドライバーがいて、いかついハンドルと格闘してるはず。


後部やフェンダーの上に丸められたシートの再現がしわのよすや質感など、上手くにつくってあるね。

ボンネットは接着せずにエンジンルームが見えるようにした。搭載する直列6気筒、4.2Lマイバッハエンジン100HPは、5.3トンの車体を最大60km/hまで引っ張り、140Lの燃料タンクは175〜300kmの航続距離を保った。・・・ということは、リッター1~2kmしか走れなかったの??

さて、これにて、WW2ミリタリー、3部作の完成。1/35ミリタリーシリーズの中でも、秀作とされているキットたちだった。なるほど、50年経過した今でも、組みやすく出来上がりも楽しいキットだとおもったよ(Sd.kfz.250/3のキャタピラを除く)。

WW2 3部作
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