小生の備忘録

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カテゴリ:Motorcycles( 109 )

GL1200サイドカー 13 GL1200ディテール


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大神神社

 我が家の守り神、奈良の大神神社のお札を頂きにGLで訪れた。1月最初の日曜日とあって神社の周囲数キロはすっかりと大渋滞。バイクで行けば二の鳥居に駐車させてもらえる事を知っているので、桜井の町から狭い山辺の道をたどって渋滞知らずで二の鳥居に滑り込み。名古屋の自宅から約160km 2時間半で到着だ。大神神社は多くの参拝者でとても賑やか、去年の感謝と今年のお願いをして、お札を頂き無事任務完了。
 3回目のキャブ修理が終わり車検から上がったばかりのGLは快適だった。一時はキャブの不調で高速道路を走ることも気が引けたが、3回目のキャブ修理で無事に解決。組み込んだメインジェットに付属する樹脂のネットが溶けてガソリンの流れを塞いでしまっていたのが絶不調の原因だった。しかも4つのキャブのうち3つに起きていた。これでは高速道路などで「走らない」わけだ。

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 GL1200は1986年製、正規輸入されていない頃だから「レッドバロン」で購入されたようだ。32年前のバイクだから痛んでしまうパーツがあっても致し方ない。その代表がこの液晶パネルで、譲り受けたときにはオドメーターも止まり液晶も薄れてデカール文字も痛んでいた。たまたま未使用のパネルが手に入って完治。燃料、水温が液晶バー表示され、シフトポジションも読み取れる。後述するエアサスの圧力もここに表示される。1981年のソアラで登場した液晶パネルがバイクにも流用され、当時の流行「液晶インパネ」はきっと誇らしい装備だっただろう。下段にはカセットテープデッキとAM/FMラジオが取り付いていた(小生は使わないので外している)。

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 イグニッションキーの周囲には液晶パネルのスイッチがならび、トリップメーターのリセット、キロ/マイル表示の切り替えなどができる。面白いのはトリップメーターに指定の距離を入力すると、走行にしたがって減算されてゆく機能があることだ。ナビのない時代はこんな機能でも役にたったのかなあ。

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 前後のサスペンションはエアサスとなっていて、このスイッチを使い分けてそれぞれのエア圧の調整をすることができた。これによりソロツーリングから2名乗車の荷物満載状態まで、最適な操安性と乗り心地を得ることができる。クルマでもエアサスが珍しい頃であったから随分と進んだ装備であった。またコンプレッサーは装備品にも空気圧を供給することができたので、ケーブルをここにつなげばタイヤなどの空気圧も加減することができた。これを使って海水浴の浮き袋を膨らませた人がいるかもしれないと思うと面白い。生憎、小生のGLではとっくに普通のサスペンションに交換されているので、これらはオブジェだ。

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 1986年式には、純正のインターコムも装備されたいたとされるが、このGLには見つからない。左のフェアリングパネルには、オーディオのボリュームとトーンボタンがある。前オーナーは常時点灯のヘッドライトを嫌って、ここにヘッドライトスイッチを増設している。

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 ハンドル左側にはオーディオのミューティングスイッチ、カセットテープの走行切り替えスイッチがでーんと居座っている。ウインカースイッチはオートキャンセルの付いた優れもの。

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 後ろに荷重のかかる場合には、ヘッドライトレベライザーが利用できる。ノブをぐりぐりやれば光軸が上下に動く。まるで乗用車だ。エアコンの吹き出しが左右にあるが、これはただカウル前面からの風がくるだけで「エアコン」がついているわけではない(笑)。走っていてもこの風を感じることは「一切」ない、どう考えても「無駄」な「雰囲気」だけのパーツ?
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 カウルの左右には使えるポケットが付いている。左側のポケットには電源を引っ張ってきて、別体型のETC本体を収納して、シガライターソケットからナビなどの電源を取っている。

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 水冷OHC2バルブ、水平対向4気筒の1200ccエンジンは94HP 10.7kg-m を発揮する。1700ccのMT-01が90馬力だから似たようでおもしろい。排気音はかぎりなくジェントルだけど、低速から使える味付けだから単体の車重320kg、さらにサイドカーとして400kgにもなろうとする重量でも過不足なく走らせることができる。しかし搭乗3名の場合には総重量550kg、こうなってくると流石に鈍重感は否めない。
 もともとGLのリアブレーキはフロントの片側のキャリパーと連動してブレーキがかかる仕組み。さらにカー側のブレーキとも連動するようになっていて、急制動時の車体バランスの崩れを防いでいる。フロントブレーキのみでの制動ではカー側のモーメントの為にバイクが右に切れ込む挙動を見せるので恐ろしい。かといって、フロントブレーキの制動力も大事なので、小生はフロント・リアとも均等にかけるように心がけている。

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 法規上、車体の左右には車幅灯を置かなくてはいけないので、カー側には埋め込みのランプとバイク側にはどこからか流用してきたドライビングランプが取り付いている。これらのランプとリア側の車幅灯は常時点灯となる。

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アールズフォークサスペンション

 サイドカーのフロントサスペンションによく使われる手の込んだ仕組み。普通のバイクにはあり得ない「横」の大きな荷重がかかるサイドカーでは、通常のテレスコピックタイプだと過度の力がかかりスムーズにサスが動かなくなって、操安性に問題がでてくる。またオイルシールの負担も大きくなってオイル漏れも生じやすい。さらに路面の影響を受けやすいサイドカーでは「シミー」と呼ばれるハンドルのブレが生じるが、アールズフォークは起こしにくいとされる(ステアリングダンパーは必須)。などなど、サイドカーにおいては、アールズフォークサスペンションの恩恵は大きいようだ。
 東北ツーリングでは、GLのステアリングダンパー(なんと初代セルシオのステアリンダンパーを流用)の固定ボルトが落ちて使えなくなった場面があったが、路面の凹凸をハンドルひろって、細かく、時に大きくうねるようにハンドルがぶれだしてなんともならなかった。
 サイドカーショップの親父さんは、初心者用として前後のサスペンションは最もソフトのセッティングを勧めてくれている。唐突な挙動が出ないような(悪くいえば鈍な)設定が小生にはまだまだ似合っている。

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 リア回りは下からのぞき込まないと全く見えない。GLのシャフトドライブはサイドカーにも有利でチェーンの管理をしなくてもいいのは助かる。タイヤサイズは130/90-16 150/90-15 でなかなか銘柄を選ぶことは困難。もう少しホイールのリム幅があればクルマのタイヤが流用できてサイドカーには最適なんだが、バイクのタイヤでは真ん中ばかりが減ってしまって気分が悪い。GL1500になればリムが広がったようでスクエアなクルマタイヤをはくことができる。ちなみにリアタイヤの交換時はナンバープレートがついているリアフェンダーをごっぞりと外して後方へ引き抜くように整備する。

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 サイドカーの右側、バイク側のサイドブレーキレバーを引くとリアに追加されたキャリパーが作動する。重い車体はちょっとした斜面でも動き出してしまうので、これは必需品。きつい勾配だとギアを1速に入れた状態でサイドブレーキを使う。自宅など駐車する際には、タイヤ止めも咬ませるように心がけている。

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 パッセンジャーシートにトノカバーをホックでとめることができる。開けっ放しでもいいのだけど、一旦中が濡れてしまうと乾かすのが超たいへん。ロングツーリングではここにも荷物が載ってくるので、トノカバーはその際にも飛散防止に役立つ。

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 左右のロックを外して前方にシールドを引き起こして乗り込む。ヒンジが露出していてちょいと無骨だが、サイドカーの作りがほとんど手作りの現物合わせ状態だから、全体の雰囲気に合っているとも。シールドもアクリル板を型紙から切り出し、ボルト穴に合わせてねじ止めする作り。ショップの親父さんにお願いしたら、面前でささっと新調してくれた。

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 パッセンジャーシートはそれなりの厚みもあるのだがお尻部分には低反発クッションを追加している。あしもとは随分と広く足をしっかり伸ばすことができる。右足部分には踏ん張れるようにフットレストが仕組まれている。電源も引っ張ってきているので、スマホの充電や追加のナビなども置くことができるだろう。座ってしまえばシールドでヘルメットの上半分くらいが露出するくらい。巻き込む風はそれなりなので、冬場はしっかりと防寒対策が必要だ。
 左側通行の日本では、左カーが安心だ。センターライン側にカーがあるとパッセンジャーは絶えず対向車と向き合う羽目になり、もしもの事故の際には逃げ場もないだろう。安全といえば、サイドカーには法規上もシートベルトの着用義務が記載されていなし、また実際にシートベルトを装着したサイドカーもお目にかかったことがない。絶対的なサイドカーの希少性から法規上は手付かずになっているのが実際のところか。

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 リアトランクの上にはオプションのキャリアーが付いている。これはこれで雨に濡れてしまったバイクカバーやカッパを気楽に括り付けることができて便利だ。雰囲気的には皮のレトロなトランクでも縛り付けるとサマになるだろう。


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 カーのトランクにはバッテリーが移動してきている。軽自動車用のバッテリーで容量は十分だ。開口部は決して広くないけど、深さがあるのでかなりの荷物を押し込むことができる。おっきなスイカを余裕で3個も積むことができた。

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 いわゆるトップケースも深さや奥行きがたっぷりあって、ヘルメットを2個を余裕で飲み込む。ケースの裏側にはバニティミラーが付いているのだが、何に使うのだろうか? ヘルメットホルダーも当初から2個装備されているのが親切だ。
 GL1200は後席の肘掛けや小物入れ、インターコムなど工夫されている。後席に乗る奥さんが快適にバイクライフを過ごすことをイメージして開発したと言われるので、なるほど「バニティミラー」な訳だ。お財布をにぎる奥さんから、まずはGL1200を気に入ってもらおうとなんて、浅知恵すぎると思えるけど、商品企画でそんなことまで考えてるんだ。

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 サドルケースはツーリングでは重宝する。インナーバックと称してナイロン製の手提げバックがあって、トップケース、左右のサドルケースにぴったりサイズのモノを愛用している。宿に着いたらごっそりと引き出して持ち運ぶだけ。ケース本体の防水はがっちりしているので、パソコンなどの濡らせないものも安心して積むことができる。トップケースの最大荷重は20kg サドルケースは10kg、合わせて40kgまで搭載可能だ。

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1986 GL1200 アスペンゲート + 東海GT

 サイドカーは戦前から国内でも軍用を主に走っていたが、モータリゼーションに沿うように1970年代から多くのビルダーが競うようになって1つのジャンルを作った。特にエポックメイキングだったのが、BMW R90Sにセッティングされた「大陸オートGTⅡ」だった。流線型のシルエットと高性能のGTⅡサイドカーは海外でも絶賛され、一躍バイクフリークの憧れとなった。そして、このGTⅡのスタイルを手本にした後続ビルダーのひとつがこの東海GTで、今も新規に制作されている。
 走り出せば周囲の注目を浴びることは多いけど、高齢者と子供達には「受け」がいい。とりわけ高齢者でも「おばあちゃん」から熱い眼差しや声をかけて頂く事が多いような気がする。なんででしょうねえ??




by akane8150 | 2019-01-18 22:01 | Motorcycles | Comments(4)

GL1200サイドカー 12 寸又峡温泉 大井川鉄道


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 師走が近づいてきた。名古屋よりも北の領域、奥美濃、飛騨、信州などでは雪や路面凍結でバイクはおしまいの時期になってきた。今季最後の北方面ツーリングで高山、御岳あたりを巡ってこようと思っていたが、朝の天気予報ではこの地域は降水確率40%と悲しいお知らせ。
しかし太平洋側の静岡県の降水確率は0%! それであればと行く先変更で高速道路を一路東に向かう。定番の寸又峡周囲は今期訪れていないし、美味しい温泉も思い出しゴールは寸又峡温泉に決定。

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塩郷の吊り橋

 名古屋を7時半に出発、西の空には雲がいっぱい。対して東の空はぴーかん!、よしよし、これなら静岡方面、期待できる。GLサイドカーで東名高速道路を太陽をまぶしく感じながら東進する。2時間と少しで大井川の河口の街、島田に到着。下道に下りると案内標識に従って右岸の国道、左岸の県道を行ったり来たりしながら上流をめざす。
 ながーい吊り橋、塩郷に寄り道する。川幅の広い大井川には今も吊り橋が現役で残っている。もっとも下流にあってもっとも長いのがこの塩郷の吊り橋。220mの長さがあって、真下の塩郷の駅と対岸の集落をつないでいる。2本の太いワイヤーで支えられた吊り橋は、とても揺れる。水面からの高さは知れているのだが、スリル感はかなりのもの。
 まさにナイスなタイミングで大井川鉄道の蒸気機関車が上がってきた。蒸気機関車の運転手さんもこちらの手振りに応えてくれる。吊り橋の真下を通るので、居合わせたら面白い体験だ出来たのに、残念。

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 線路と道路がくっついたり離れたりしながら、機関車を追跡するような状況となって、黒煙を受けながらGKサイドカーで走る。直線スピードは50〜60kmだろうか、GLばあさんでも十分ついて行ける。素敵な時間を過ごせた。


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大井川鉄道 C10形8号車 千頭駅

 下泉で途中停車する蒸気機関車を追い越して、終点の千頭にお先に到着。蒸気の音をたてながらホームに滑り込むのを待ち受けた。間近に生きた蒸気機関車を見るのは久しぶり、人間が運転しているのだろうけど、命の宿った生き物みたいだ。平日にもかかわらず、大勢の乗客が降りてきて先頭の機関車をパシャパシャ撮影タイム。
 このC10形8号機は、大井川鉄道に所属する蒸気機関車の中でも最古参の昭和5年製。石炭などを別の台車に乗せているC57などのテンダー形蒸気機関車は優雅で格好いいが、小粒で一体感のあるこのC10形のタンク形機関車は可愛いスタイルだ。勾配のある大井川鉄道では、C10形の最後尾から「こっそり」と電気機関車が後押ししている。




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寸又峡駐車場

 金谷のICから約60kmで終点の寸又峡に到着。途中の道も非常に狭くって、サイドカーでは気を遣う区間だ。幸いにもすれ違えないところには簡単な信号機がついているので、まだ救われるが。。バックが出来ないサイドカーは狭い山道は苦手だ。道は概して改善されており、バイパスやトンネルが完成し走りやすくなっていた。それにしても、寸又峡まで入り込んでくると、山も谷も深くって山奥感がいっぱいだ。

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ハイキングコース入り口

 平日の午後のためか、それほど混んでいなくってラッキー。寸又峡入り口の駐車場に駐めるつもりだったが、係員の誘導で温泉街のいちばん奥までサイドカーで上がることができた。さて、ここにバイクを停めて寸又峡観光のハイライト、「ブロムナードハイキングコース」に挑戦。

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寸又峡 ブロムナードハイキングコース

寸又峡温泉の集落を外れると、その先は森林鉄道の跡地に林道が出来ていて、夢の吊り橋と飛龍橋をぐるりと巡ることができる。入り口でもらったパンフだとブロムナードコースで約90分の道のりだそうな。寸又峡温泉には何度か来ているが、肝心の吊り橋たちを見たことが無かったので、今回は意を決して歩き出した。

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大間ダム

 トンネルなどを通り越してついた先は、切り立った谷に囲まれてグリーン色の湖面がキレイな大間ダムだ。午後の日射しが山の東面に日陰をもたらしていて、明暗のコントラストがきれい。ダム湖に向かって下りてゆくと、旅の口コミサイト「トリップアドバイザー」で「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」に選ばれた「夢の吊橋」が現れる。

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夢の吊り橋

 訪れた日は平日だからパラパラと観光客はいたけど、ここまですんなりとくることが出来た。ハイシーズンだとこの橋を渡るのに1〜3時間も待たされる人の波になるそうだ。吊り橋は、歩行する部分の板の幅が30cmほど、渡りきるのには90mの距離がある。水面までの高さが10mほど、大間ダム湖がエメラルド色で神秘さを高めている。
 10人までの重量制限のために頃合いを見て小生も渡ってみる。塩郷の吊り橋のほうがより長くって迫力があったが、ダム湖の色や静けさでは夢の吊り橋の方が雰囲気があった。「夢」のネーミングは、「夢に出てきそうな幻想的な橋」とも「渡るのが恐ろしいから夢にでるかも」などと言われるからだとか。橋の作りは新しく良く整備されていそうなので安心だ。

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寸又渓谷

 吊り橋から北にのびる寸又川は、この渓谷の先に山深い谷を広げている。「やまさ行がねば」のヨッキれんさんが綿々とレポートを残している「千頭森林鉄道」はこの狭い峡谷からさらにずーっと奥まで続いていた。時代は昭和30年代、森林開発を国を挙げて取り組んでいた遺産だ。さきほど歩いてきた林道も、千頭森林鉄道の線路だった。

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山岳路案内(前黒法師岳)

 夢の吊り橋からは、300段を越えるきつーい鉄製の階段が待ち構えていた。回りは小生よりも年配の方々が多くって、これは膝の悪い人たちには堪えるだろう。というか、リタイアする人が出てきてもおかしくない。周囲はすっかり日陰になって寒いはずなのに、一気に登ってみたら湯気が出そうなくらいに汗ばんでしまった。やっとの思いで再び森林鉄道跡の林道に復帰、飛龍橋をめざして寸又川の支流沿いに歩き出した。橋の手前にはこの上にある前黒法師岳への登山ルートが示されていた。

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飛龍橋からの眺め

 ハイキングコースの最深部、飛龍橋も千頭森林鉄道の遺産。川底まで70mあるという深い谷にかかっている。下をのぞき込むと足がすくむ。当時はもっと細い橋桁で柵などもなかったろうから、小さな電車でこの橋を渡るのは恐ろしかったろうなあ。

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寸又峡温泉

 ガイド図には90分の行程とあったが、さくさく歩いて60分で戻ってきた。水平に歩くのはマシだが、あの300段の階段をもう一度行くかと問われたら返事にこまりそう。なにはともあれ、寸又峡のハイライトというべきハイキングコースを看破したんで満足。
 寸又峡温泉には、お風呂だけ利用できる旅館もあるが、今回は町営の露天風呂に入ってきた。入浴料400円と持ってくるのを忘れたタオルも購入し、独り占めの露天風呂にドボン。寸又川のエメラルドを思い起こすようなブルーがかったお湯は硫黄泉で白い湯ノ花が舞っている。驚くことに酸性泉と思いきや、ヌルヌル感たっぷりのアルカリ泉だった。硫黄泉でアルカリのお湯というのはとてもめずらしい。小生の好みにぴったり当てはまったいいお湯だった。

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朝日岳

 山の西側にあたる道路はとっくに日陰になり、夕まづめの陽射しを浴びて対岸の朝日岳(1827m)がすっきりとそびえ立っていた。今日は終日快晴、名古屋から東に走って正解だった。

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前黒法師岳

 後ろを振り返れば、先ほど歩いてきた山あいが望め、1943mの前黒法師岳が見えた。小生はオリンパスのコンパクトカメラTG-4を愛用しているのだが、こういった明るさの極端に違う被写体ではどちらに合わせたら良いのかよく分からない。オートを多用する撮影しかできない小生には後ろの明るいお山に合わせると手前のバイクはまっくろけ、暗いバイクに合わせると背景のお山が飛んでしまう。カメラに詳しい人ならば、も少しマシな写真も撮れるだろうか。

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さわやか 島田店

 島田までお山を下りてきたら、あとは高速をひた走って名古屋に帰るだけ。夕飯にはまだちょいと早い時間ではあったが、せっかく静岡に来ているのだからとご当地グルメの「さわやか」で夕食を取る。つなぎのほとんど入っていないソーセージのような噛み応えのあるハンバーグが売りだ。とりわけ「げんこつハンバーグ」が人気のようで、250gのまさにげんこつのような肉の塊を目の前で半分にカットして「レア」な断面を鉄板で焼いて頂く。一度食べると、くせになってリピートしたくなるのも頷ける。しっかりと完食して、名古屋までひた走る。島田を出たのが午後5時過ぎ、すでに夕刻の闇がせまっている。名古屋の自宅までの150kmは久しぶりの夜間走行となった。




by akane8150 | 2018-12-04 20:19 | Motorcycles | Comments(4)

Team TOKOTOKO 4 モンCub耐久〜秋〜


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美浜サーキット

 ツーリング仲間の酒の席で、レースやろうと言い出したのが3年前。当時、近隣の幸田サーキットでは、250クラスのロードバイクやモンキーなどの草レースが開催されていた。カブ耐久レースなら敷居も低いし転けても大けがは無いだろうと参戦を目論んだ。しかし、レース用にカブを手に入れたものの、肝心の幸田サーキットでカブレースが消滅、仕方なく富士サーキットや近畿サーキットまで遠征してこの2年が過ぎた。
 そして今年からお膝元の知多半島にある美浜サーキットでカブ耐久レースが開催されるようになり、我らのTeam TokoTokoも地元チームとして参加できるようになった。コースは全長1200m、ストレート250mの立派なサーキット、設備もちゃんとしていてこれは楽しそうだ。


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裂けたチューブ

 メカニック兼、エースライダーのなおさんから前日の夜に不安な連絡が入った。なんとリアタイヤのチューブが裂けていて替わりがないというのだ。もうその時間帯ではどうしようもない。まずは早めにゲートインして手を打とうということになった。

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美浜町 イエダモータース

 現地でお仲間のチームに声を掛けてみるが、流石に予備のチューブを持っているところもない。もし持っていても自分たちのカブがパンクするかもしれないので、譲ってもらえることは虫がよすぎだろう。朝の7時にグーグル検索を頼りにバイクショップを探して走り回る。2件目のバイクショップに到着して様子を伺えば、隣接するのが自宅のよう。これなら助けてもらえるかと「藁をもすがる気持ち」で迷惑を知りながら早朝に電話をかける。
パジャマ姿の親父さんがチューブを片手に玄関から出てきてくれたときには嬉しかったし、これで今日もレースが出来るって安心した。朝7時に応対してくれたイエダモータースに感謝感激だ。

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スーパーカブ50デラックス キャブ最終型(2002〜2006)

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車検風景

 大喜びで皆でチューブを組み込む。チューブが裂けていたのはバルブの根元で劣化というよりはタイヤの変形が強いからだと思われた。リアタイヤの基準空気圧は2.25kgf/c㎡、それに対してレースでは1.00kgf/c㎡くらいまで落としている。コーナーのスピードを維持するためにグリップ重視のセッティングがチューブの破損の原因だった。
 このレースではリアサスペンション、マフラー、メインジェットなどの改造は許されているがエンジン本体に手を入れることは出来ない。レースを始めた頃、リアのショックはノーマルで挑戦したが、ストロークが少ないのでリアが滑って勝負にならなかった。
 ドタバタのレース準備であったが、なんとか車検時間には間に合って無事にポンダーを受け取ってリアフェンダーにガムテープで貼り付ける。競技委員からは、「鼻先の差でチェッカー受けるときのためにも、フロントフォークに取り付ける方がいいですよ」なんてアドバイスを受けるが、転倒したときにポンダーが破損する心配が有り。


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ルマンスタート

 このシリーズ戦もスタートはルマン式。第一ライダーはエースのなおさんにお願いして小生はカメラマンに徹する。美浜ではレースクイーンのお姉さんまで登場し、レースアナウンサーが場を盛り上げていた。演出がないよりも、雰囲気があってよろしい。お仕事とはいえ、こんな草レースにまで営業に来ているレースクイーン役のお姉さんは大変だ。
 改造クラスとノーマルクラスの混走14台で2時間の耐久レース。ルマン式で走り出したのが、足がもつれてこけているライダーもあったりと笑えるシーンで幕が開いた。

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なおさん

 小生より一廻り若いなおさんは、ほっておいたらいつまでも周回を続けてしまうタフガイだ。整備とトランスポートはいつもお任せで頼りにしている。このところラインの返答出来ないくらい本業が忙しく大変なようだが、そんなときこそバイクに乗らなきゃね。
 小生とはバンク角度がすでに違っている。イン側の膝がするほど体が低く寝かされて、小生も真似をしてみるのだが全然出来ない。

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ミユパパさん

 ミユちゃんのパパだから「ミユパパ」さん。小生よりも年上だが、Vmaxをこよなく愛する御仁、ふくれあがった小生と比べると体重差15kg以上あるかもしれない。非力なカブにおいて、軽量化がどれだけ優位であるかは、ミユパパさんのストレートスピードをみれば分かる。するすると車速が伸びていく。

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小生

 昨シーズンの反省会では、仲間から「もっとアグレッシブに」と指導を頂いた小生、今年はハングオンを意識して速く走れるように挑戦。気分はハングオンなのだが、写真をみると??。ストレートのスピードを殺さないようにカーブをつなぐことが大事と思っているので、コーナーを速く走れる術を身につけなくちゃ。3人のベストラップでも小生が最も遅いだろうから、成績挙げるためには小生がもっと速くなって(もっと倒して)チームの底上げにがんばろう〜〜。

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残り30分

 120分の耐久レースではあるが、合計7回以上のピットイン、ライダー交代がルールとなっていて、レース作戦も重要であった。作戦では120分を15分走行の8回に分けて、これを3人で回そうというモノ。タイムのことだけを考えれば7回もピットインしたくないのだが、それがルールなら仕方ない。ピットロード手前でバイクから降りて、その先はカブを押して」ライダー交代ラインまで走るっていうのも面白いライダー交代ルールだった。ラスト30分の状態で総合11位、クラス6位 なんとかこのポジションをキープしなきゃ。

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チェッカー

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 120分チーム誰ひとり転けることなく完走!! 最後もエースライダーのなおさんがチェッカーをくぐり抜けた。今回は、なおさんが4スティント ミユパパさんと小生は2スティントづつ分担して走った。成績は以下のごとく。。。

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リザルト

 小生達はノーマルクラスなので出走7台のうち、6位(1台はリタイア)であった。つまりは「ビリ」だ。120分間の周回数80周、ベストラップ1分23秒 クラストップとは、周回で10周遅れ、ラップで8秒遅れていた。
 これだけの大差があっては、上位に食い込むことはかなわない。なにせ、ストレートでぐんぐん離されていくのが現実だからだ。小生達のマシーンセッティングが劣り、ライディングでも遅れているなど遅い理由は幾つも挙げられようが、これじゃあ面白くない。





 次回は富士で行われるCub Cup 6時間耐久レース。次回はもっともカメな小生が心機一転、速く走ってチームに貢献したい!!





by akane8150 | 2018-11-20 18:08 | Motorcycles | Comments(5)

MT-01 OS 35 秩父の旅2/2 秩父神社 志賀坂峠 ぶどう峠


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秩父だいます旅館

 翌土曜も晴天に恵まれた。荷造りをささっと済ませてバイクに括り付ける。素泊まりだから朝食は昨夜に買っておいたおにぎり1個、食べてみたらご飯が「ぱさぱさ」。一晩、部屋に置いただけなのにこんなに乾燥しちゃうんだ。朝の8時に宿を出立。

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秩父神社

 リストに上がっていた秩父神社に寄ってみる。近所の人たちが散歩しているくらいで静かな境内。秩父駅にも近く賑やかな立地は、前日の三峯神社とは異にしている。御神体は「やごころおもいかねのみこと」「ちちぶひこのみこと」いずれもこの地域の祖神たちで、神代からのいわれを持つ古いお宮さんだ。1ヶ月後の12月3日には「秩父夜祭」として知られる大きなお祭りがあって、この小さな町に20万人以上の人出があるらしい。


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子宝 子育ての虎


 朱塗りの神門は鮮やかに彩色されてなかなか派手だ。境内の奥にある総本殿は三峯神社と同様に、柱や梁が彩色され、社殿正面にはすばらしい彫刻が施されていた。17世紀に描かれたこの虎の親子の彫刻は、小生でも聞いたことのある彫刻家、左甚五郎の作品と書いてある。日光東照宮の「眠り猫」が左甚五郎の名を知らしめているが、実在の人物だったかどうかは疑わしいらしい。全国に100近くの遺作があるが、なんと安土桃山時代から江戸時代までの300年ほど活躍されたとしている。いずれかはホンモノでそれ以外は地方の腕の立つ彫刻師の作品とされている。

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秩父盆地

 さて、ここからどこへ行こう。今回は秩父を隅々までというテーマ?なので、これまで未踏のR299の志賀坂峠を抜けて、これまた未踏のぶどう峠を目指すことにした。R299にのっかってお山に向かうと、東には逆光の秩父山地がスッキリ見える。その手前が秩父盆地だ。さて、これで秩父ともお別れ、また今度。


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ようばけ

 R299を走っていたら、案内標識に「天然記念物 ようばけ」なんてあったものだから、何か分からないままに向かってみた。川縁にバイクを停めてしばらく歩くと対岸が真っ白な崖になっていて、そこが「ようばけ」って書いてあった。なにやら壊れやすい崖のようで、川沿いには落石した石が滞積している。これが何だか現地に行っても全く分からないままに帰宅して調べたら、ようばけのいわれは、夕日の当たるハケ(崖)から「ようばけ」と命名されたとある。またこの層からは化石がたくさん見つかっていることも知られており、太古は遠浅の海であったそうな。

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 センターラインがあってキレイに整備されたR299は小鹿野の街をぬけると、いよいよ山に囲まれた渓谷を走るようになる。バイクも多くって関東方面から大挙してやってきている。今日も晴天でお山と空の境目もくっきり、日照があれば寒さも無くって、良いときにツーリング出来たことに感謝だ。

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志賀坂峠(トンネル)

 国道はやがてつづら折れとなってお山を登りはじめる。ヘアピンカーブで向きを変えながら、どんどん高度を上げてゆく。それでも道幅は確保されていて走りやすい。左手に上がってきた谷を見下ろしながら、すばらしい展望の峠のトンネルに到着。バイクを停めて来た道を見下ろしながら休憩。小生の横を、バイクがどんどんと通りすぎてゆく。バイク日和だもんなあ。
 地理院の地図を見てみると、この峠の右手には石灰岩の露頭した採石場があるらしい。そしてここから秩父市内のセメント工場まで、20km以上の長きにわたり、ベルトコンベアが敷設されている。そのほとんどが山をくり抜いたトンネルで、全国でも名の知れた「秩父セメント」らしい産業土木の技だ。

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高反山

 志賀坂峠を下りきるとR299は緩やかにカーブしながら十国峠に向かって再び上りになる。真正面には形の良いお山がすっと立っている。後学では高反山 1130m、高くて反り返った姿から名が付いたに違いない。露頭した岩肌が猛々しい。

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道の駅 上野

 走行中に職場から電話がかかる。スマホとヘルメットのインターコムが繋がっているので、走りながら電話を受ける。内容は入院中の患者さんが血圧が高くってどうしましょう?というものだった。食事がとれない患者さんなので、降圧剤注射を微量点滴で投与するように指示。ひとまず、口頭での指示で対応できてやれやれ。今から名古屋まで戻れといわれたって無理なこと、そんな時にはあっさり当直医に助けてもらうしかない。小生の仕事でつくづく嫌だと感じることは、完全なプライベートな時間がないってことだ。人情と義務感で応対し、必要とあれば時間に関係なく職場に向かう。
 9時半に十国峠にかかる手前の道の駅で立ち寄り休憩、宿を出てから1時間半経過。整備中なのかバイクを止める場所がよく分からない、とりあえず先客の横に止めてみる。東京方面からはバイクがどんどん上がってくる。クルマよりも多いくらいだ。どの時間帯も人で溢れてる山手線ではないが、田舎の名古屋人には、首都圏の人の多さ、特に今日はバイクの多さに目をみはる。

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ぶどう峠へ (上野村森の体験館)

 道の駅からさらに上がって行くと、右手には峠まで最後の休憩施設があっていよいよ十国峠への峠道にさしかかった。十国峠への国道は随分前から工事中で、林道を迂回して行くことになる。まずはここを左折して迂回する林道に向かう。

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林道矢弓沢線と群馬県道124号

 左折した先の旧道を選ぶと分岐が出てくる。まっすぐが林道矢弓沢線で十国峠への迂回路、左は県道124号でぶどう峠へ。今回はお初のぶどう峠をチョイス、まずはその名前もいい感じだ。どんな道なんだろう、これから現れる初めての景色に期待が膨らむ。

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 センターラインも真新しいキレイな道路をあがってゆく。すると道路標識に「左 御巣鷹山」の標示、そっか日航ジャンボ墜落事故の現場が近いんだ。それにしても街からえらく離れた山奥で事故になったものだと感じ入る。ここから御巣鷹山の慰霊碑までは山道を15kmあがってゆく。救助の人たちもこの山奥では大変だっただろう。

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ぶどう峠の紅葉

 峠までの山道は県道とはいえ、幅員も広くなく枯れ葉の絨毯がバイクで走れるところをさらに狭くしている。対向車がいつ来ても良いようにゆっくりと路肩によって登ってゆく。紅葉は最高にまっさかり、ブナを中心に全山真っ黄色にあでやかだ。クヌギの木と思われるオレンジの強い紅葉がアクセントをつけている。真っ青な空との対比も美しく、今日の天候に感謝だ。
 見上げれば、峠道は折り重なってまだまだ高度を上げてゆく。幸いに交通量が絶対的に少ないので、ゆるゆると登ってゆける。秩父の旅で幾つかの峠を越えてきたが、このぶどう峠は静かで雰囲気がよく、小生はとりわけ気に入った。

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ぶどう峠

 午前10時半に峯を横切るような低い切り通しに到着、ぶどう峠だ。イグニッションを切ると、風も微風で「チンチン」とエンジンからの音だけで怖いくらい静かだ。東西の展望も美しいモノで、この峠を選んでよかった。峠までの道すがらの景観、峠の眺め、十国峠よりも展望が望めると思う。

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八ヶ岳

 峠の信州側は幅員もひろがってどんどんと坂を下り、ほどなく佐久甲州街道の国道141号に合流した。頂きは雲に隠されているが、これまで山深い秩父の山を走ってきたので、八ヶ岳山麓のだだっ広さはとても開放的で気分を良くしてくれる。

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野辺山 JR最高地点

 小生は「鉄ちゃん」ではないと思っているのだが、標識にJR最高地点と書いてあれば立ち寄りましょう。JR小海線が国内で最も標高の高い1375mを越える踏切がある。道路脇には「鉄道神社」が祭られていて電車の車軸がご神体としておかれてあった。運良く踏切の警報が鳴って、小淵沢方面の上り電車が通過していった。動くモノを写真に収める技術が無いので、見事にピント外れな1枚だ。

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レストラン最高地点
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ルーレット式おみくじ器

 踏切の隣に山小屋風のレストランがあったので、そのまま昼食に。お薦めが「キノコ丼」とあったので試してみたが、予想通りその後は胸焼けに襲われた。マイタケなどのキノコが3種、エビ天はご愛敬だが半熟卵をまるまる天ぷらにした具は初体験だった。天ぷら好きにはきっといいのだろう。
 それよりも興味はテーブルに置いてあった「星座占い」。これって、幼い頃の記憶にも残っていて、当時の食堂などには必須のアイテムだったんではなかろうか。いまどきこれを置いているお店もほとんど無かろう。
 と決めつけていたけど、後学では現在でも100万台が稼働していて、再び注目を集めているそうだ。100円を自分の星座のスロットルに入れて、レバーを引くと上部のルーレットが回って、出てきたおみくじの数字を照らして占いを読むらしい。自分の星座を選んで投入しても、落ちる先は一緒なのでいい加減にもほどがある(笑)。昭和50年代がブームであったそうで、その頃から100円。コーヒー一杯が150円ほどの当時で、100円を投じておみくじを引くのが流行ったなんて考えられない。

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八ヶ岳 東沢大橋展望台

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MT-01 10th Anniversary 全国ミーティング(2015.9) ぽんつゆさん提供

 清里に入る手前から右折して八ヶ岳高原ライン(県道615号)にはいる。真正面に頂きが見える八ヶ岳の駐車場で一服。今回のツーリングも後は帰るだけ、山麓の快走路をのんびり走って小淵沢まで走る予定だった。ここは3年前にMT-01 10th Anniversary 全国ミーティングで60台以上のMT-01がパレードしたコース。 60台ともなるとまとまって移動するだけでも大変だった。たとえ千鳥走行として車間を詰めても、隊列は長大になってしまう。

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南アルプス

 八ヶ岳高原ラインを気分良くノンビリ走っていたら、天女山入り口の交差点から先が災害で通行止めとなって小淵沢まで行けなくなってしまう。迂回路に示されたのが1つ東の長坂ICだった。ICの手前で給油して思案。往復とも中央道を使う予定であったが、この時点で午後12時半、日没までは5時間ある。これならテキパキ走れば、新東名で帰る事もできると判断。西に向かうはずを、東京方面の東に舵をとった。双葉ジャンクションを右に折れ、中部横断自動車道路で南に向かう。いずれは清水まで開通するこの自動車道路も双葉JCTから六郷ICまで開通していて、これは全区間の4割ほどに該当するだろう。見延線に沿ったR52も快走路ではあるが、信号フリーの自動車道は時間短縮にはありがたい。下道も含め、新清水ICには1時間半後には到着できた。
 MT-01OSのフロントカウルは高速での疲労軽減には役になってるだろう。OS用の低いハンドルポストも相まって、前傾姿勢が強く高速での風圧が相殺されて快適だ。市街地走行ではこの前傾ポジションがきついことも確かだが、小生もこのポジションになれてきたので当分OSスタイルをキープしようを意を決した。

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東名上郷SA

 日没までに帰宅することを目標に、新東名区間は110km部分もあって制限速度+αで淡々と走る。平日の夕刻前なのでまだまだ3車線は空いている。なのに、いつもながら右端の追い越し車線を制限速度以下で占拠するドライバーには辟易する。プロの長距離トラックやプロボックスのかっとび商用車はマナーが通じるので安心できるが、「わ」ナンバーの小型車や質の悪い小型トラックなどには、高速道路の常識が通じない。
 最後の休憩地、いつもの上郷でひと息。時刻は午後4時前、長坂ICから3時間半で280km先の名古屋まで帰ってこれた。後はコイン洗車で汚れたバイクを洗ってやって、自宅の車庫に戻るだけ。
 本線に戻るレーンには、20代とおぼしき女の子がヒッチハイクで乗っけてくれるクルマを探していた。行く先は「大阪」、無事に親切なクルマに乗せてもらえればいいのだが、自分の娘と同じ年代と思うとかなり心配だった。


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 日没には余裕をもって帰宅。荷物を積めないので、泊まりのツーリングではあるが、お土産らしいモノはなし。2日間、970kmを無事に帰ってきたんだから、お土産は「無事の帰宅」かな。今回の秩父の旅、名古屋からの目的地としてはなかなか選ばないであろう地域であったから、新鮮で面白かった。とりわけ、大滝食堂のYさんにお会いできて、また彼の地にむかう繋がりができたのは楽しいことだ。





by akane8150 | 2018-11-09 21:23 | Motorcycles | Comments(0)

MT-01 OS 35 秩父の旅1/2 雁坂トンネル 三峯神社 大滝食堂



ごそごそとベッドから抜け出して日の出の気配もない街に走り出す。早朝午前4時、明るくなるにはまだ2時間はかかろう。名古屋ICから北上し、長距離トラックが列をなしている中央道の流れに乗った。

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名古屋IC
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秩父ツアー 2日間行程

 同じMT-01、しかも同じOS仕様のキットを取り付けたバイクはとても希、ネット上で知り得る台数は国内で10台もいないだろう。なのでオーナー間では、情報交換や実際に走りに行ったりと横の繋がりをもっている。フェイスブック上の「Yさん」もそのような知り合いで、キレイなMT-01 OSを所有している。Yさんのバイクも拝見したかったし、何よりお会いしてお話がしてみたいという思いが以前からあった。バイク乗りでは知られている「秩父の大滝食堂」を切り盛りしているのもこの方で、そのバイク弁当を頂きながら秩父まで行ってみることにした。
 土曜が祝日のタイミングで、金、土と2日間の日程、秩父の周囲はお初の地域、これをぐるりと見て回る。十国峠を随分前に通過したぐらいで、秩父を中心にこのあたりは初めて訪れる。紅葉も良い時期だから非常に楽しみだ。

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諏訪湖SA

 早朝の高速連続走行は寒いに決まっている。秋とはいえ、装備は完全冬仕様、上下のサーモアンダーにブーツ、グロブ内には「ホカロン」、さらにウインタージャケット・レザーパンツの上にはレインスーツという、雪だるまさん状態だ。格好なんかにはかまってはいられない。。
 朝4時の名古屋から6時着の諏訪湖SAまで約200kmをノンストップで走りきるとようやく東の空から日の出となった。路上の気温標示は6度以下、体感温度は0度以下だろうが、さすがに着こんでいたので指先の痛みくらいで我慢できた。

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双葉SA

 太陽の暖かさを感じつつ、正面にはずーっと富士山が見えている。小淵沢、須玉とだんだんと富士が大きくなって美しい。甲府まで入ってしまうと手前の山で富士は見えなるので、予定外の双葉SAで休憩して富士山の写真を1枚。地域の人にはありふれた富士山の姿だろうけど、名古屋人にはたまにしか経験できない景色。

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甲府市内

 甲府昭和ICで甲府市内におり、朝のラッシュタイムの中を雁坂トンネルに向かう。国道20号甲府バイパスは片側2車線のメイン道路なのだが、朝の渋滞がすごい。交通機関の少ない地方都市ではクルマへの依存が高い。おいそれ通勤時間となるとクルマで小さな都市もあふれかえることになる。秩父への取り付きとなる西関東道路にでるまでに、すり抜けや信号待ちでプチ疲れてしまった。

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 甲府から西関東道路で一路北上、2000mクラスの山脈をトンネルで抜ければ、甲州から武州に地域がかわる。さてさて、山脈の向こうはどんな景色が待っているんだろう!

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甲武信ヶ岳

 西関東道路という標示から、R140 「雁坂みち」に変わっている。道の駅も過ぎて道は快適でどんどんと高度を上げてゆく。やがて左手に広瀬ダムを見つつ、正面には凛々しい甲武信ヶ岳の姿がでーんと現れた。あの麓をトンネルで抜けて向こう側に行くわけだ。

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広瀬ダム湖

 湖畔の公園には1本だけ紅葉の絶景。慌てて路傍にバイクを停めて写真を一枚。夜間の霜などに触れるほど、紅葉は赤くなる。なのでこのように周囲に木々が無いと見事に全身まっかっかになる。美しい!

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西沢大橋

 雁坂みちは湖を過ぎると、大きくカーブする西沢大橋陸でいよいよトンネルに近づく。この先にある西沢渓谷は関東でも屈指の紅葉の名所らしい。寄ってみたいのだが、今日の目的地はまだまだ先なので残念だけど、またいつかの機会に。植林のされていないお山は全体が紅葉していて最高の景色、見事な見頃にくることが出来た。

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雁坂トンネル

 地図を読んでいて、いつか尋ねてみたかったトンネルがここだ。お初の走行にワクワクだ。雁坂トンネルは20年前に開通したトンネルで、一般山岳国道としては最長の6625mの長さがある。出来るまでは、山梨と埼玉を分断する「開かずの国道」であり、地域にとっては悲願のトンネル開通であったようだ。
 トンネル手前の気温標示は「0℃」、日射しを背中に浴びているせいか、それほど寒さを感じないがまだまだ「レインスーツ」の重ね着を脱ぐのには早い。

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 国越えの基幹道路だけど、思いの外交通量は少ない。トンネル内は温かかった、なのでトンネルの北側に出た時の激寒さには目が覚めた。トンネルの先は深い谷をガンガン下っていく。

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秩父往還 栃本集落

 トンネルの先は大型車両用のバイパスを避けて旧道を選ぶ。旧道「秩父往還」は武蔵の国と甲斐の国を結ぶ山梨の古道の一つで、日本三大峠の難所「雁坂峠」を越えるこの道は、緑深い美しい道だ。とにかく谷が深い、そこにへばりつくように集落が街道沿いに続いている。古くは日本武尊から一千年を越す人々の足跡が辿れ、秩父道、雁坂路、甲州裏街道とも呼ばれ古代から甲斐と秩父を結ぶ第一の道だった。

 秩父往還の旧道は、秩父の深くて険しい地形の典型的な姿を経験することが出来る。峠の手前の栃本には大きな旅籠のような建物も残っている。ドラマなどのロケ地にもなるようだが、なるほど印象に残る山岳集落だ。


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栃本関所跡

 栃本の集落には今も関所跡が残っている。これを作ったのは武田信玄で、この雁坂口を重要拠点とし秩父侵攻の拠点とした。200年以上にもなる関所の家屋も残っているが、朝早いためか見学することはかなわなかった。


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三峯神社

 やっと目的地の秩父の領域に入った。秩父の観光地を勉強してみたが、いずれも三峯神社はオススメされていたので、まずは山奥の三峯神社に訪れてみた。午前4時に名古屋を出て、このお宮に着いたのが午前9時半。ずいぶんと遠くまできたものだ。さすがにレインスーツの重ね着も脱いで身軽になる。それにしても、寒いときには格好に拘っていられない、レインスーツを着こんだのは正しかった。

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随身門 三峯神社

 「三つ鳥居」「三輪鳥居」といわれる左右に小さな鳥居をくっつけた珍しい鳥居を過ぎて参道を行くと豪華な山門をくぐる。奈良の大神神社にもこの形の鳥居が伝わっており、神代以前からの古い伝承だろう。山門は鮮やかで300年以上も昔からここに建っていると思うと神々しい。

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狛犬 三峯神社

 狛犬ならぬ「オオカミ」が神の使いとされる三峯神社では、スリムなオオカミが鎮座している。ヤマトタケルの道案内を行ったとされているのは、熊野大社の「八咫烏」のお話によく似ている。

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拝殿 三峯神社

 神代以前からの神社に多い「いざなぎ」と「いざなみ」が主祭神、ヤマトタケルの伝承も伝わることからも、大昔からこの地で信仰を集めていたに違いない。たどり着いた拝殿は、石段の下から見上げる建築で、色彩の鮮やかさが際立つ。隙間なく施された彫刻と彩色、周囲に巡らされた緑色と朱の対比がきれいだ。思い出すのは日光の東照宮の鮮やかさ。正面の左右には2本の神木がでーんと構えている。

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赤い目の龍神さま

 ここは、自然の“気”が満ち溢れる関東最強のパワースポットらしい。2012年、三峯神社の石畳に突如現れたのが、赤い目の「龍神様」。金運上昇とツキを呼ぶこむ三峯神社の「龍神様」を拝めば、運気UPすること間違いなし!なんて、商売っ気たっぷりな宣伝が目に付く。目のようにはみえるが、鼻先が妙に長くて、小生には「龍」には見えないなあ、敢えてたとえれば「でっかいヤブ蚊」かなあ。こんな発想の小生には運気アップは望めない。

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三峯神社 門前

 駐車場までの門前でみかけたモミジの紅葉、オレンジから赤に変わるのか、太陽の光を透かしてごく鮮やかに。艶やかさでは小生の見る今季最高のモミジだ。さて、モミジを調べて疑問に思ったこと、カエデとはどう違うのか?答えをまとめてみると・・・「カエデの中で葉の色が変わるものをモミジという。」さらに「モミジは葉の切れ込みが多くて深いもの、カエデは葉の切れ込みが浅いもの」などという鑑別が出てきた。ナルホド、ナルホド。

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林道 大血川線 終点

 神社の駐車場を抜けてさらに奥に続く山道があり、大血川線と標示がある。手前が広場になっていて、今朝通り抜けてきた雁坂トンネルのあった山々が逆光に見えていた。秋の紅葉とススキの穂、とても静かな景色だった。

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大滝食堂

 さて、今回のツーリング最大の目的、大滝食堂にやってきた。三峯神社から山を下りてくると程なく、大滝食堂に到着、主のYさんとは11時頃と約束していたが、まさにオンタイムでの到着だった。暖簾をくぐるとすぐに調理場から出てきて頂き、初対面の挨拶をさせていただく。お話聞きたいことは山ほど有るが、まずは食券を購入して料理を待つことにした。

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バイク弁当 ノーマル

大滝食堂は基本メニューは「豚からあげ丼」でボリュームの違いで3種類有る。これがバイクのタンクを模したお弁当箱に入って出てくるので、バイク弁当ともいわれる。すぐに注文の品が目の雨に出てきてかぶりつく。甘辛に炒めた豚肉のからあげが食欲をそそり、なるほど人気の訳が分かった気がした。弁当箱は持ち帰っても良いように、コンビニ袋までテーブルに用意されていた。

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大滝食堂オーナー Yさん MT-01 OS

 珍しいMT-01を選び、なおかつ見かけないOSカウルに拘って所有しているYさんがどんな人で、何が気に入ってMT-01を選んだのか、などなど興味は尽きない。接客しながらの小生への応対なので、申し訳ないかぎり。できればゆっくりとお話がしたいけど、まずはお会いできただけでもよしとしなきゃね。
 伺った中では、やはり小生と同じように、MT-OSのショーモデルをみて気に入られたようだ。だから量販車になってショーモデルよりもリア回りのデザインが変わってしまったことを嘆いていた。これまた小生も同じ思いだ。いつかゆっくりとバイクを並べてお話をしましょうと約束してお暇した。

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中津峡

 秩父のオススメ観光地の一つ、紅葉のキレイな中津峡にも足を伸ばした。大滝食堂を出て、来た道を戻る形だ。ダム湖沿いから支流を上ってゆくと谷は次第に狭く険しくなって、そこを彩る紅葉が左右から迫ってくるような迫力がある。平日ではあるが、訪れる人たちも多め、カメラを片手に散策していた。

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秩父めぐり

 さて、今晩は秩父で一泊の予定、ならば夕方までもうすこしこのあたりを回ってみようと。まずは、聞いたことのある「定峰峠」を走るべく秩父の街を通り抜ける。しかし、これがなかなか大変で、お昼時でもあったが、秩父市内は信号もクルマも多くってノロノロだった。秩父市内には迂回したりバイパスになるような抜け道もない、年中渋滞していそうな雰囲気だ。

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定峰峠

 以前にYou Tubeで定峰峠をVmav1200で駆け上がる動画を見たことがあるのだが、カメラのマウントや音取りが優れていて何度も見た覚えがあった。その定峰峠がすぐそこにあるのを知ったからには行くしかないでしょ。秩父の町から定峰峠の登りにかかる。思っていたよりも狭くてタイトなくねくね路、峠道というよりも舗装林道の山越えのような雰囲気だ。頂上からは尾根伝いに道が続いていて、このあたりを熟知したらおもしろそうだった。動画でみた覚えのある景色にも遭遇。

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 秩父に入り込む主要なルートを体験してみたかったので、もう一度東から回り込んでR299へ向かうこととした。下道でも良かったのだが、名古屋人には理解できない道路の混雑が予想されたので高速道路を使って迂回する事にした。まずは最も近い花園ICに向かって山を下りてきた。その先にあったのが道の駅花園、トイレ休憩やコーヒー缶でひと息休憩。

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西武秩父線 高麗駅

 関越道、圏央道と乗り継いで狭山日高ICで下道に、R299を秩父に向かって登り始めた。このあたりも始めて来た土地、周囲がゴルフ場だらけで驚かされる。西武秩父線を横に見ながら、国道はカーブを描きながら山の中に入って行く。流れている川は高麗川、そして高麗駅の表示があったので、興味をもって駅に立ち寄ってみた。駅の案合図には、この地が高麗人が入植して開拓をおこなった場所だと分かる。太古の7世紀、唐や新羅に滅ぼされた高句麗の帰化人を大和朝廷がこの地を開拓して居住させてと言われている。帰化人達はこの地から、大陸の様々な文化を広めていったであろう。今も地名や史跡が残っていることがすばらしい。

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 R299は幹線国道なので交通量も多いが良く整備された国道だった。旧道へはいる分岐があれば、その都度入りこんでみて集落の雰囲気を感じてみる。古くからの家屋だけではなく、真新しい普通の住宅や企画された住宅地があるのに気づいた。秩父線にのれば、先ほどの高麗駅から池袋駅まで1時間と少しで到着できる。なるほど、都心への通勤圏としてはこんなに離れていても十分にあり得る通勤時間だと思った。

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正丸峠入り口

 夕刻が迫ってきてだんだんと心細くなる時間帯。もう少しで秩父という場所に正丸トンネルが見えてきた。その手前に信号三叉路があり、なにやら「旧道」のにおいがした。夕刻の16時になろうとしていたが、意を決して右折して探索してみる。ナビではこのまま先ほどの定峰峠に通じる林道のようなものもあるし、この峯を取り巻いて反対側に出るルートも確認。「トンネルある場所に旧道あり」の格言(オリジナル)を信じて旧R299と思われる峠道に入り込んでみた。

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正丸(しょうまる)峠

 センターラインがなんとか残っているクネクネ道を上がって行く。交通量は皆無で、これで良いのかちょっと不安になる。数キロ上がっていくと峠に到着。昇ってくる道すがらも周囲の林は紅葉で真っ黄色だった。峠からは関東平野が一望できて、遙か遠くに夕日を浴びた都心の高層ビル群が見える。後に調べてみると、小生が大学生の頃の1980年代は、バイクが大挙して走りに来ていた峠道だったことが分かった。まあ、よくもこのような狭い峠道をかっとんでいたものだ。

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 下りにかかるとキャッツアイまで残された立派な道路になっている。正丸トンネルが出来る40年近く前までは、ここが秩父に行くための大事な峠道であった証拠だ。

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道の駅 あしがくぼ

 旧道を降りきると元のR299に同流する。夕日が落ちてしまった夕方4時半に最後の休憩として道の駅あしがくぼに到着。ツーリングを終えて帰宅ムードのバイクたちが立ち寄っていた。ソロライダーも、数名の小グループも、もっと大勢のマスグループも各の思いでまったりしている。小生は宿の電話番号をナビに入力して再出発。

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秩父 だいます旅館 焼肉まる助

 宿に着いたのが17時、主がバイクの音を聞きつけて玄関まで出てきてくれ、屋根付きの駐車場まで案内してくれる。こちらも一人旅相手には、素泊まり設定。さっそく荷をほどいた後は、気楽な格好に着替えて夕食に出かける。主のお薦めの焼き肉屋まで、宿の雪駄をならしながら散歩する。
 秩父グルメの名物は「わらじカツ」「豚みそ丼」「ホルモン」などなど、いずれも豚肉がメインなことが共通だ。お昼に頂いた「ライダー弁当」も豚肉だった。紹介されたお店の看板メニューが「生ホル」、一人焼肉の寂しさがあったが、まずはお薦めを食べてみた。よくあるホルモンは一度湯がいたモノがおおいそうだが、新鮮が売りのこのお店では切り出したままのホルモンを頂くそうだ。。。。ホルモンは好物ではあるが、日頃食べていたホルモンが湯がかれたモノかどうか、小生には分からない。何はともあれ、口に入ったら旨かった。
 大滝食堂のYさんからは、夕食に一献いかがですかと、素敵なお誘いのメールも届いていた。望外のお楽しみではあったが、直前での承諾はご迷惑にもなろうと泣く泣くご辞退させていただいた。次回お会いする機会には、ゆっくりと酒でものんで語らいたい。
 さて、明日も天気は良いようだ。風呂にもはいってさっぱり、あすはどこを走ろうかと〆の缶ビールで思いめぐらした。

秩父の旅 2/2に続く



by akane8150 | 2018-11-06 23:02 | Motorcycles | Comments(6)

MT-01 OS 34 2/2 紀伊半島縦走 R371号 木守平井林道 龍神スカイライン


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和歌山県古座川町平井集落

 肝心要のR371の点線国道部分、まだこの先なのに通行止めにあって途方に暮れる。はるばる名古屋から5時間以上もかけて走ってきたのに。。。
 「どこへいくんだね?」軽トラのおじいさんが声を掛けてきて立ち話となった。この先の林道を越えて龍神へ行きたいんです。「んなら、対岸の国道にでれば、上流へ行ける」え〜、そうなんですね。国道は川の反対側ですか? 「鉄砲を撃つから山には行くが、嵐の後だから林道がどうなっているかは知らんがね」

 目の前に「陽射しが差したような」うれしさに、おじいさんを思わずハグしたくなったが、そそくさとバイクをU-ターンさせる。「そんなおっきな単車見たことも無いわ」などど、お褒めの言葉を頂いて会釈と共に引き返した。そ〜だろうな、この集落の小径にMT-01が紛れ込んできたことはないだろうな。

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 集落に入る前に立ち止まった分岐に橋があったのだが、それを渡るのが国道だったよう。振り返れば、ガードレールに赤い矢印が手書きされていた。兎にも角にも、これで「首が」つながった。気分はがんばるぞモードに切り替わった。

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 ほどなくしてR371のおにぎりが描かれた分岐に出くわす。これを見て安堵。再び川の左岸に移って上流を目指す。もうすでに対向するクルマには出会わない。

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 山の端がだんだんと近づき、谷も狭くなってくる。最後の集落、といっても2,3軒の人家だがこれを過ぎるとめっきりと交通量が少ない林道のようになってきた。そろそろR371の通行止めポイントも近いだろう。「路欠のため通行止」と書かれた案内を見る。「路欠」などという表現は見かけないが、なるほど路が欠けているのだから的を得ているか。

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木守平井林道

 とうとう、点線国道の部分にやってきた。WEB上でしか知らないこの分岐と標識の光景を目の当たりにする。点線部分はこの先しばらくして人道となるはずだ。右に続く林道は「木守平井林道」で峠をはさんで17kmほど。さて、通り抜けられるのだろうか、

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 林道の簡易舗装で路はそれなりにきれいだ。手入れのされた状態と思われる。落石はあるものの、倒木の類いはキレイに覗かれていて路が生きていると感じた。これなら、峠の向こうまで行けるかもしれない。

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木守平井林道

 なんて、楽観していたら、土石流でアスファルトが浮いてしまった災害箇所に遭遇。引き返せる手前でMT-01を止めて歩いて偵察に。クルマ1台分の幅だけ除石が済んではいるが、残ったアスファルトは波状路のように波打ち、大小の土砂が路上に溢れている。引き返そうかとも思ったが、ここまで来たのだから行けるところまでいこうと決心。
 スタンディングをとって、1速で等速を心がけて荒れた路面に繰り出す。リアが振られようがフロントタイヤの接地感だけを大事に進む。目に付く大きめの石は避けるのだが、小さなモノはありすぎてどうしても踏んでしまう。「パーン」とタイヤが石をはじく音がいやらしい。タイヤのサイドウオールを傷つけたらあっさりパンクの悲劇に出会う。こんなところでパンクなどしようものならえらいことだ。

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 土石流跡区間は数百メートルで済んでホッとする。それでも舗装路面には沢山のがれきが落ちているのでまったく気が抜けない。ハンドルを取られて谷に落ちてしまわないよう、見通しがいい限りは山側の路面を選んで進む。手書きの標識には「大塔まで3.2km」とある。コンマが後で書き込まれたようにも見える、3.2kmと32kmはえらい違いだ。こんな路を32kmも走りたくは無い。峠の行政境界までが3,2kmなんだろうと都合の良いように解釈した。

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木守平井林道

 林道のもっとも奥の沢を越えると、峠までは南斜面をひたすらあがってゆくことになる。見上げればまだまだ先まで路は続いている。がれきと折れた枝は相変わらず路面に溢れていて、安全なルートを探すのに目が離せない。景色見るなんて二の次だ。

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無名峠 木守平井林道

 林道起点から10km、30分かけてやっと峠に着いた。途中、バイクを止めて路を偵察したことも数回会ったが、換算で時速5km、えらく時間がかかったものだ。見渡してもお地蔵さんや標識など峠を示すモノが見当たらない。近代にクルマのために作られた林道はこのようなものだろう。まずは、ひと息休憩。この林道を越えさえすれば、今日の目標「R371による紀伊半島縦走」が現実味を帯びてくる。

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 のんびりもしていられないので、峠を下り始める。嵐の名残だろう、路はずーっと折れた枝葉と枯れ葉、大小の土砂が堆積している。下りは尚更怖い。フロントタイヤだけはグリップを失わないように細心の注意をはらってどんどんと下る。林におおわれて景観は楽しめないが、時折ぱっと視界が開けて岩肌を見せるキレイなお山が望める。しかし、まだまだ集落は見かけていないし、気が抜けない山奥だ。

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 峠から下ること7kmでやっと人里に出てきた。林道の名前にもなっている木守の集落だ。なんとなくこれで名古屋まで帰れるような気がしてきた。

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 木守平井林道で地獄を見てきたはずだったが、まだまだ試練は残っていた。主要道路のR311の龍神街道に出会うまで、R371は50kmをひたすらくねくねした川に沿って走る事になる。路の中央は苔むした堆積物でおおわれ、バイクが安心して走れるのはクルマのわだちだけ。見通しのきかないカーブが嫌ほど続くので、対向車も気にしつつ転けないように走るのはかなりの忍耐力が必要だった。

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 さらに合川ダム湖あたりで時間通行止めをしているとの情報を持っていた。午後12時からの1時間だけ工事が止まって通行できるのだが、これを外すと40~50kmを迂回する大ピンチとなる。計画では午後12時に通過予定であったが、ここまでで随分と時間がかかってしまっていた。時計を睨みつつ、間に合うようにプチ飛ばした。飛ばした甲斐あって、通行止め再開10分前に工事ヶ所を通過することが出来た、よかった〜。

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時間通行止め区間もクリアして、底なしにブルーな川底、朽ちた吊り橋、すでにぎんなんの香りを放つイチョウの木など、景色を見る余裕が出てきた。

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中辺路 川合

 R311の龍神街道に出てしまえば、これまでも見かけた風景で「もう大丈夫」ってな安堵。それにしても、湯の峰まで27kmって、まだ小生はそんなところにいるわけ?? 安心のR311との重複区間はあっという間で、またまたR371は中辺路を左に折れて孤独に山の中に入ってゆく。

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 再び登りになるけど、先ほどの林道を思えば極楽、天国。これから越えるであろう山の頂も正面に見えて気分良し。中辺路から龍神を繫ぐルートは幾つもあるが、最も遠回りなコースがR371だろう。だから交通量も必然的に少なく走りやすい。

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 右手に谷を隔てた向こう側の山嶺くっきりと見えてきれい。ゆるやかに登った先には峠の「笠塔トンネル」が口を開けている。トンネルを出ると視界は広がり出来たての国道に変身。立派な橋も架かっていい感じだ。。

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R425 龍神街道

 勿体ないくらい立派な笠塔トンネル前後の山道を抜けてくると交通量の多い龍神街道にぶちあたる。あとはごまさんスカイタワーや高野山を目指すのみでナビも不要だろう。
 あれ?? そういえばこの手前のR371に点線部分があったはずだけど、全然気付かず素通りしてきてしまった。途切れた国道の代わりに県道が繫いでいたはず。まあ、それくらい路は快適に走れたわけだ。ならばその県道を国道に格上げしちゃえば、みっともない点線部分が解消されるのに。お役所事にはいろいろあって簡単にはいかないんだろう。

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道の駅 龍神

 龍神街道を北に向かう。R371前半部分を思えば、このあたりは大都会だ。山奥の緊張感も不要で制限速度+αでのんびりと流す。流れる景色も馴染みもあって今日のミッションものこり消化試合の感。でも時はすでに午後2時だ。

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ごまさんスカイタワー駐車場

 平日もあってか、龍神スカイラインは交通量が少ない。道の駅から峠まで1台のダンプカーに引っかかっただけで、先行するクルマやバイクも無く気持ちよく駆け上がった。今回の縦走路で最も高度のある1200mを越えて行くので上がるにつれて紅葉が深まっていることがよく分かる。頂上付近は落葉がすすんでいた。

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 駐車場からは東側に横たわる山々がキレイに見える。とりわけ向かい側の峰には気になる林道が走っている。稜線をつないでいる林道のようで、あそこに行けたらさぞかし良い眺めだろう。山は杉やヒノキでほぼ完全に植林されてしまっている。紅葉は中部以北の山々の方がキレイな場所が多いように思う。なぜならこのあたりの山はその多くがすっかり植林されてしまって、自然林があまり残っていないからだ。

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ごまさんスカイタワーからは、山の稜線に沿って穏やかな道が続く。気づいたのが路肩に引かれたブルーのライン。100mほどの等間隔で数メートル分だけ塗られている。利用目的が分からないので、知っている人から教えてもらいたい。

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高野山

 龍神スカイラインの下りはそれなりに長い、いい加減に飽きた頃に高野山の交差点に到着。すでに夕方の時になっていて観光客もまばらだ。ここを右折して最後のクネクネ道が始まった。

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河合橋
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国道なのにバスが通れないトンネル
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 高野山から橋本までのR371はなかなかの酷道だ。まずは道幅が狭くって車同士の離合ができない場所も数知れず。また舗装の状態もとても悪く、山奥の舗装林道のほうが良いと思えるほど。集落にも出会わないから、観光地で有名な高野山のルートとは思えない秘境感もある。幅員が足りなくってバスなどの大型車は通行できないトンネルもあったり、もしも間違えて観光バスなどが入り込んだら大変な事になるだろう。なんたって、U-ターンする場所もないから。
 路肩もガードレールがなかったり、カーブミラーが設けてなかったり、R371全区間の中でも、高野山から橋本までの約20km区間は国道とは思えない貧相さだった。

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橋本(R370交差点 向副)

 橋本市内まで残り5kmの標示をみて、走りきったことを実感。市街に下りてくると午後3時半すぎにとうとう紀ノ川にぶつかった。串本の海岸から和歌山の紀ノ川まで、200kmの山道を5時間半かけて走り抜けたことになる。道が通行止めになっていなかったことに、また転けなかったことに感謝。紀ノ川の河畔にバイクを停めてちょいと一服、夕日を浴びて紀ノ川がキレイだった。

 R371はまだこの先も続いている。もう一つ山を越える紀見峠のむこうに始点の河内長野の街がある。ここから20kmも満たない距離ではあるが、この先はがっつり市街地で夕方の帰宅ラッシュに合いそうだ。ここまでで十二分に堪能したので、今日のR371探訪はこの橋本市紀ノ川で終点とした。

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京奈和自動車道 橋本IC近く

 紀伊半島の山奥を走ってくると、橋本の市街地が「大都会」のように思える。このまま河内長野まで走れば正真正銘、R371を駆け抜けたことにはなろうが、陽はすでに傾いて長い影を引いている。京奈和自動車道の橋本ICから北上して、橿原バイパスを経て郡山ICから東名阪自動車道に乗った。名古屋に帰り着いたのが午後7時、本日の走行距離697km、無事に帰還した。走り終えた満足感でその夜のビールは旨かった。



by akane8150 | 2018-10-25 21:21 | Motorcycles | Comments(8)

MT-01 OS 34 1/2 紀伊半島縦走 R371号 橋杭岩 一枚岩



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国道371号

 お国が規定した立派な道路のはずなのに通り抜けることの出来ない国道を別名、「点線国道」という。先日確かめに行った飛騨のR257もそうだったし、2年前に訪ねた竜飛岬のR339は階段国道として有名だ。紀伊半島のR371は南紀串本から河内長野までの山深い紀伊半島を険しい山道で繫いでいる。地図で見ると串本の先には点線国道区間も含み、どんな景色だろうかと想像を掻き立てられる。んっじゃ、紀伊半島も寒くなって辛くなる前に、この酷道を制覇してやろうと企んだ。

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 下道走行も多くなりそうだから、朝5時半すぎにと早めの出発。10月の日の出はのんびりしているのでまだ薄暗い。南紀串本まで270km、高速道路がメインではあるが時間がかかるだろう。ウインター用のグローブとつなぎに重ね着したウインタージャケットの防寒対策をしたが、正解だった。

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紀勢自動車道 海山あたり

 名古屋高速・東名阪自動車道・伊勢道とノンストップで南をめざす。勢和多気から紀勢自動車道に入り、紀伊長島を過ぎて尾鷲手前の海山あたり。対面通行区間なので前を行く観光バスに続いて走っていたら、どんどんとヘルメットのシールドが曇ってきた。バスの排ガスが白煙になってることも無いし、エアコンの排水を浴びてる様子もない。そーっとシールドに触れてみるとどうやら油脂っぽい。こりゃいかんとハザード出して路肩に退避、後続のクルマを先に行かせた。

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 シールド見てみると、透明な油脂でべったり。石けんを使ってやっと油膜のぎらつきがとれた。メットのみならず、バイクのフロントカウルやウエアにもがっつり浴びていた。どうみても整備不良のバス排ガスが原因としか思えない、それにしてもこの油脂は何だろう。軽油かなあ??

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R425 尾鷲

 尾鷲ICおりてすぐの所にあるR425の出発点。毎度覗いてみるのだが、今日も元気に通行止め。案内には年明けには工事が終わるように書いてあるけど、ホントかしらん。いつの日か、ここから出発してR425の全線を和歌山の御坊まで一気に走りきってみたい。

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鬼ヶ城

 自動車道区間をすぎると大泊。トイレ休憩に鬼ヶ城に寄ってみる。まだ朝の8時、観光客の姿は皆無で駐車場もがらんとしていた。雲の切れ間から朝の日差しが線条を引いてきれいだ。

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三重県道141 オレンジロード

 大泊から新宮まではR42で海岸線を南下するのが普通だろうが、20kmは続くこの海岸線の路は景観も単調でただまっすぐな市街路。全然楽しくないので山側の県道141号を迂回路としてクネクネ走る。周囲はミカン畑が広がっていて「オレンジロード」と呼ばれているのも納得だ。信号も少なく、コーナー、アップダウンありのお薦めの抜け道だ。

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新宮市内

 午前9時前、遅めの通勤時間帯で新宮市内に入った。尾鷲と新宮市街は自動車道が今だ出来ていないので下道を走るしか無い。しかし市街は信号も交通量も多いのでスムーズに通過できない。市内のガソリンスタンドで今日初給油、11.7L補給、242km走って、燃費は20.6km/L。残量警光灯がつくまで走っているけど、3Lはタンク内に残っているだろう。警告灯がついてもまだ60kmは余力を残している勘定だ。

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橋杭岩

 見所の橋杭岩には午前10時前に到着。ごろごろ転がっている岩も干潮でむき出しだ。串本はもう目の前で山奥に入ったら食事もとれないから、かなり早めのお昼ご飯。橋杭岩を正面に見ながら、マグロ丼1200円なりを頂いた。味は可も無く不可も無く。岩をバックにMT-01のフォートレート1枚。

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南紀串本 R371終点

 潮岬の灯台ぐらいは寄ってみたい気持ちに引かれながら、今日は先が長いので先を急ぐ。串本の町を過ぎると本日メインのR371終点に到着。名古屋からここまでの270kmを4時間半でやってきた。終点の先は海に続いている、まだ見ぬ起点の先はどうなっているんだろう。

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串本からR371点線国道区間まで

 R309やR168も南北に走る点では縦走ともいえるが、紀伊半島のさきっちょから最深部を貫いているのだから、R371は正しく紀伊半島を縦走する。このルートで最大の難関が点線国道区間だろう。串本から約30km先の点線部分は峠越えの林道で繋がっている(はず)。ここさえ越えることが出来れば、たぶん名古屋まで帰る事ができるだろう。さてさて、期待と不安が入り交じったツーリングのはじまり、はじまり。

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一枚岩

 最初のチェックポイントである道の駅「一枚岩」に着く。対岸は一面の岩壁でなるほど「1枚」。一個の石としては国内最大級で国の天然記念物に指定されている。150mの高さ・800mの幅、これが1つの塊と思うとすごいわ。

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 一枚岩を過ぎたあたりは、道はキレイに整備済みで圧倒的に交通量は少ないし信号など皆無だし、とても走りやすい。しかし・・いずれ点線になるような国道なのに全くもったいない気がしてならない。

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美女湯温泉

 工事中で迂回して右岸へ、程なく行くと美女湯温泉なる美味しそうな温泉を発見。営業はお昼の2時からなので没、後学で調べるとアルカリ性単純温泉、PH9.7!!かなりヌルヌルのいいお湯だろう。

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 こんな味のある吊り橋を渡って元の国道に復活。小生は高いところはダメだから、ろくに下を見ないで教習所の「一本橋」みたいにして渡る。ホントに高所は嫌い、間違いなく男子の大事なところが「ヒエヒエ」してくる。

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七川貯水池 和歌山県道229号分岐

県道ではあるが、これも縦走路の一部として名の知られた和歌山県道229号への分岐部。もしもR371の点線国道部分を抜けることが出来ずに引き返した際には、このルートも予備として考えておいた。でもガードは緩いけどしっかり通行止めの表示。こりゃいよいよR371号の行く末と心中するしか無くなってきた。



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 道はだんだんと国道なんだか、林道なんだか分からなくなっている。谷が深くなって山が左右から迫ってきた。いよいよ核心部分に近づいてきた予感。
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集落 平井

 点線国道部分の最後の集落、平井にたどり着く。橋のたものでプチ休憩、いよいよこの先の峠が越せるのか、ドキドキだ。橋の下を見ると流れは恐ろしい程に澄んでいて、魚が泳ぐ姿がよく見える。平井集落の入り口には分岐があって、迷わず集落の中の道を選んで進んでいく。

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平井集落 通行止

 橋から数百メートルも上がっていっただろうか、唐突に道一杯のバリケードと共に「通行止」に遭遇。絶対見たくなかった「通行止」の標識を目前にしてしばし呆然。時は既に午前11時、はるばる名古屋からここまでやってきたが、ついに挫折か。。。悪いことに後ろから軽トラがやってきて、脇道に入るのにMT-01が邪魔をしている。重いバイクを押して路肩に避けると運転手のおじいさんが興味深そうにこちらを見ていた。

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 ナビの画面をみると・・・紀伊半島の先っちょから、たったこれだけしか北上できていない。朝早く起きてがんばってきたのに、もはやこれまで。。。。さて、ここからどうしようと、頭を抱えた。

 紀伊半島縦走 2/2に続く



by akane8150 | 2018-10-21 20:49 | Motorcycles | Comments(8)

XT250 セロー 15 R257不通区間 三尾河バイパス 山中峠


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せせらぎ街道

 名古屋方面から高山に向かうルートでライダー御用達なのが「せせらぎ街道」だろう。郡上八幡の市街地からR472で北上し、r73で太平洋と日本海の分水嶺の西ウレ峠を越え、高山郊外の清美に抜ける。この区間の信号は数えるほどで、せせらぎの名のごとく渓流に沿った快走路だ(災害工事で片側通行のながーい信号待ちが複数箇所で有り)。
 せせらぎ街道以外で高山に向かうルートには「R156」もお薦めで、ひるがの高原からぎふ大和までの裏道「やまびこロード」を利用するとこれもまた信号知らずのワインディングロードが楽しめる。しかし、この2ルートは鷲ヶ岳をはじめとするお山たちに阻まれてクルマでの行き来が遮断されているのが現状だ。


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R257不通区間

 R257は1982年に浜松市 - 岐阜県大野郡荘川村までの国道として制定され、清見町麦島から荘川町三尾河までは道のない計画路線となっていた。これが出来れば、この地域の東西の流れができて商業圏も広がるのだろう。地図の上で眺めていると現地がどうなっているのか以前から興味があり、今回は東西それぞれの行き止まりまでいってみることにした。

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せせらぎ街道 麦島

 まずは東から攻めてみる。道の駅パスカル清美からせせらぎ街道で北上するとR257とR472のおにぎりが2つ並んだ標識区間となり、R257起点の麦島にやってきた。R257はここから分岐するなどの道路標識がないので気にしなければ分からないだろう。

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 分岐を左に曲がれば、道なりに舗装された1.5車線の集落を抜けて行く道となる。途中には通行止めの案内があって、やっとこれが国道なんだとわかる。麦島の集落は別荘風の住居があると思えば、無人となって廃屋となった家屋も見かける。

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R257 麦島側ゲート

 国道分岐から1kmもいかないところで通行止めのゲートがあっけなく登場。チェインでの閉鎖だから関係者の出入りはそれなりにあるんだろう。しかし地理院の地図では荘川側へクルマが通れるような道は無い。分岐の右側も試してみたが、これもまたすぐに通行止めのゲートで拒まれていた。

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R158 三尾河

 それではワープして荘川側から探索。R158を北からやってくると、道は軽沢トンネルを抜けると下り坂がずーっと続く気分のよいあたり。いつもはびゅーんと通り過ぎる小さな三尾河の集落がR257の起点。

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 舗装路を進めばすぐに車両通行不能の案内があった。「通行止め」ではなくって「通行不能」っていうのが、いかにも通れないことを強調している。さて、この先はどんな景色が待ってるんだろう。

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 仮設橋を渡ってゆくとほぼ完成した東海北陸道の橋梁をくぐる。この工事は終了しているようでここまでは車両の往来も多いようだ。そしてその先は荘川にそって舗装林道の態を見せ始める。

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 センターラインのある規格道路の部分も分断的に現れ、立派なコンクリートの橋桁も完成している。道路工事はここまでやりました感たっぷりに、三尾河の集落から2.5kmでついにぷっつりとセンターラインは途絶えた。

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横根尾林道 延長3900m

この先は横根尾林道と書いてあるが、地図の上ではR257はまだまだこの上を走っていることになっている。この先は未舗装路、お〜、いよいよ気分が出てきた。

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R257 三尾河側ゲート

 林道になって2kmでとうとうR257の最後の姿、三尾河のゲートについた。こちらは通行止めのバリケードが2つ置いてあるだけで拍子抜け。この先の山の向こう、2km先には麦島側のゲートがあるはずだ。
 R257のこの不通区間、見てのように開通させようとした形跡は残っているが継続している感じはしない。猛禽類が見つかったとかで調査が入ったりしたが、10年ほど前までは荘川側で工事が続けられていたよう。このあたりからまっすぐに麦島まで「三尾河バイパストンネル」が予定され、不通区間を解消する計画なんだが、昨年の岐阜県再評価実施箇所の説明では、三尾河トンネルの着工の目途はたっていないのが現状のようだ。

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三尾河のバリケードの右手には横根尾林道がまだまだ続いている。いけるだけ行ってみようと先に進んだ。

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左手には荘川の源流をみながら、林道を進むと伐採林がぱっと視界を広げてくれる。路面は砂利がひかれ、林道は整備されていて生きた道のようだった。どこまで続くのか。

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 三尾河ゲートから5kmほどで舗装路に出くわした。砂利道はここで終わり、どうやら山中峠に向かう林道に合流したようだ。今日はこの山中峠も目的地なので、その起点から走り出すために今来た道を折り返し、R158に戻った。

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明宝荘川林道

 R158とせせらぎ街道を唯一クルマで抜けることが出来る山中峠(正確にはさらに南には大洞峠など寒水などから抜けるルートもあるが)。かねてから地図上では興味のあったルート。ネット上では、山神さん(https://blogs.yahoo.co.jp/poseidonttz2693/32325968.html)をはじめ幾つかレポートを見ることが出来る。雨が降り出しそうな天候ではあったが、せっかくセローできているので挑戦してみることに。

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R158の三尾河に戻って1.5km先の黒谷の集落がスタート地点。集落を抜けて寺河戸川とならんで山をあがってゆく。道はまずまず生活路のようで普通に走りやすい。

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東海軽井沢別荘地

 里をぬけると東海軽井沢別荘地の看板が立つ廃墟のような別荘地を通り抜ける。先日の台風の影響か、倒木と落葉が路上に押し寄せ、ますます廃墟の風情が。この荘川には別荘地の案内がいくつもみかけるが、他の所はどうなんだろう。この東海軽井沢別荘地は建物を見る限り、20~30年は経っておりバブルの頃に作られたのではなかろうか。強者どもの夢の後といった風情だ。

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やがて先ほど横根尾林道から登ってきて折り返した三叉路に出くわす。やはり山中峠に向かう道だったんだ。

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 舗装された林道をどんどん進む。後学で分かったがこの道は「明宝荘川林道」と名前が付いていた。9月第4週の訪問であったが、紅葉が始まりススキの穂が道幅を狭くしていた。あと2~3週もすればこのあたりの雑木林もキレイに染まるだろう。

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荘川

 さらに上流へ、この橋をこえると道はダートにかわった。橋には荘川の文字。そっか能登半島ツーリングの際に富山湾で渡った大河の荘川、ここが源流なんだと思うとプチ感動。ここの水は小牧ダムをはじめ幾つかのダムを乗り越えて日本海に流れ着く。

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ここも走りやすいダートで細かな砂利が敷かれている。まっすぐに高度を上げて行くのでクネクネ感なし。

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山中峠 最高地点

 景色の変化も少なく奥へ進んでいくと何時しか下りになっていた。ちょっと変だと思って後戻りしたのがこのあたり。最も高い地点を峠の頂きとすれば、ここが山中峠としてもいいのかも。地理院地図の等高線から判断してもこの地が最も高い。左手にはまさに源流といってよい湿地がありここが日本海に注ぐ庄川の生まれる場所だ。峠を越えた先は、すべて太平洋に流れ出る川となる。

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ミズバショウ自生地

最高地点から200mほど明宝側に下るとミズバショウ自生地の案内があった。ミズバショウの春先であれば訪れる人たちで賑わうのかも、でも今は全く静かなところ。

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下りにかかるとダートが荒れ出した。路上の水の流れが深い溝となって走りにくくなる。フェアレディZできていたらフロントバンパーをガリガリさせるだろうな。

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山中峠

 最高地点から500mほど降りてきたところには、お地蔵さんを収めてあるだろう祠がたっていた。地理院の地図ではここが行政の境となって山中峠の表示がなされていた。行政の都合でここに線引きされただけで、この祠も昔はミズバショウ自生地近くの最高地点にあったんではないか。

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めいほうスキー場

 祠の先はすぐにスキー場ゲレンデに林道は飲み込まれて行く。ゲレンデの中を折り返して高度を下げる。このあたりからは簡易舗装にあるが結構荒れている。夏期だけのバイクオフロードコースが出来たら面白いだろうな〜。1周2~3キロの走り甲斐のあるコース、バンクやジャンプを混ぜて走り回ってみたい。

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明宝荘川林道起点

 5,6kmだらだらとクネクネ降りてくるとめいほうスキー場に通じる広い舗装路にであう。入り口には通行止めのバリケードがゆるーく立っていた。確かに黒谷の集落を越えてからはすれ違うクルマもなかったような。
 さてこの林道を使えば、高山への往復で使えるルートの選択肢が増える。しかしラフロードの区間もそれなりにあるので、大型のオンロードバイクではあまりお薦めできない。セローなどのオフバイクであれば、横根尾林道とこの林道のオフロード部分をつなげば、この地域でも貴重な未舗装林道として楽しめるだろう。




by akane8150 | 2018-10-08 22:54 | Motorcycles | Comments(4)

GL1200サイドカー 11 能登一周 4 親不知 黒部ダム 関電トロリーバス


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能登一周最終日

さて今日は名古屋まで帰らなきゃ、親不知と黒部ダムをじっくりとみてこようと計画。

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宇奈月温泉駅

 例によって朝食は一番をお願いして、7時半に出発。宇奈月の駅にはもうすでにトロッコ電車に乗る人たちが集まっていた。駅前の黒部川電気記念館に寄りたかったが、先を急ぐために諦めた。関西電力が運営する黒部ダム周辺を紹介する施設で、なかなか見応えがあって立ち寄る甲斐あり。

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親不知 

 国道8号線にのっかって東へ海沿いを進むと右側から山が迫ってきて、やがて平らな所は無くなって海に落ち込む山肌を縫うようにトンネルが始まった。天険トンネルを出たらすぐ左にホテルと駐車場が有り、その先が旧国道の残っている親不知に到着。親不知は古代から交通の難所だ。

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親不知コミュニティロードと展望台

 旧国道は天険トンネルができるまで現役の主要道路だった。いまはコミュニティーロードと名を変えて遊歩道になっている。それにしても車幅は狭い、トラックなどはすれ違えたんだろうか?

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 展望台ではこの険しい親不知に道を切り開いてきた歴史が案内されていた。かなりリアルなジオラマも作られていて面白い。道が出来るまでは海岸線の砂浜が唯一の交通路だった。

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親不知4世代道路 

展望台からは遠くに北陸自動車道(第四世代)とシェッドで覆われた国道8号線(第三世代)そして海岸(第一世代)が一望できる。


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第一世代 (糸魚川観光ガイドより)

 親不知は古くから北陸道最大の難所として知られてきた。波間を見計らって狭い砂浜を駆け抜け、大波が来ると洞窟などに逃げ込んだが、途中で波に飲まれる者も少なくなかったといわれる。 断崖と波が険しいため、親は子を、子は親を省みることができない程に険しい道であることから、親不知といわれるようになった。とくに危険が高かったのは「長走り」といわれた区間の500mほどだったそうな。

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第二世代 (不知旧道)
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昭和10年の親不知国道

 初めての人道は明治15年5月に着工し、翌16年12月に親不知国道として開通した。当時は機械など無かった時代だから、すべて人力で山を削り道路を作り上げた。実延長約1km、この開通によって人々の往来は激しくなり、それに伴って人力車は急増し、旅籠、飲食店、諸品の小売店なども増え、この地方一帯の村々に多大な利益をもたらすに至った。明治から昭和41年までの間、落石や崩落に合いながらも、地域の生命線として活躍した。

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第三世代 天険トンネル

 車社会に対応するために1966年(昭和41年)に延長734mの天険トンネルが完成し、旧国道は町道に降格しやがて観光の散策路として今に至る。路肩が狭く歩道も無いために、自転車や歩行者は旧国道を使いように指示されていた。

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天険コミュニティ広場 東遊歩道入り口

 国道横の駐車場からは遊歩道が出来ていて断崖の下まで行けるようになっている。400mと書いてあるけど、折角来たからには行ってみよう。

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波打ち際(第一世代道路)

 いやっあ、確かに400mなのかもしれないけど、落差がとんでもない。下り始めて止めとけばよかったんではないかと不安になる。途中にはなぞのトンネルや見事な滝もあって、飽きはさせなかったが。10分ほどで猫の額ほどの砂浜に到着。ここが道の無かった頃に、波を受けながら歩ききった街道だ。近年砂浜がどんどんと浸食されて干潮に関係なく海に洗われてしまったようだ。

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 帰りのことを思うとおちおち出来ない、再び急な階段を登り始める。見上げると気が遠くなるので、足下だけに集中してひたすら上がる。やがて気になったトンネルにやってくる。

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旧親不知トンネル (土木学会選推土木遺産)

 ぽっかりと口をあけたれんがのトンネル、そして沢の向こうにはシェッドとそれに続くトンネルが口を開いている。手前には案内書きがあって。。。
 このトンネルは、北陸道最大の難所天険親不知の断崖絶壁を貫通させ、整備された鉄道トンネルで、大正元(1912)年に竣工しました。鉄道網が整備されて以降、産業経済のみならず生活文化についても地域の近代化に貢献しました。しかし、昭和40年に複線化となり、貨物や旅客の輸送の役目を終え廃線となりました。建造から100年以上が経過しますが、断崖絶壁にあるレンガ積みのトンネルは、絶大な存在感があり、当時の土木工事の英知を語りかけてくれる貴重な土木遺産です。トンネルは約700mあり、フットライト等が設置され、通行できるように整備されました。また、「親不知コミュニティロード」と遊歩道で結ばれ、周遊することができます。周遊は約2㎞、所要時間は60~90分です。(案内図より)

 一人じゃ無くって、時間に余裕があれば、100年以上も昔のトンネルを歩いて抜けるのも面白いだろう。トンネル内はところどころに小さな明かりが付いてはいるが、こういった所が苦手な小生は入れないなあ。


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信濃森上

 親不知から糸魚川のあたりでは、どしゃぶりにあった。まあ、気持ちの良いほどの大雨で、瞬時に国道が川になるほど。かっぱ、長靴の完全装備であったので全く心配なかった。返ってバイクがキレイになったんじゃなかろうか。

 R148を南下して再び山岳地帯に入ると、覆道におおわれて姫川沿いをクネクネ走る事になる。山が途切れた小谷の道の駅で休憩。この先は雨もなさそうなので、カッパも脱いで気分爽快。サイドカー側はどしゃぶりのことも有り、カバーを外して天日干しだ。

 白馬が近づいてきて、山脈が見渡せるたんぼ道でバイクを止めた。正面のスキー場は八方だろう。雨上がりで景色もキレイだ。近くでお囃子の音が聞こえる。集落に入ってみるとお宮さんの前で秋祭りの真っ最中だった。ちょいと見物。

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木崎湖

 白馬の町は立ち寄らずに一気に木崎湖までやってきた。靜かでキレイな景色をながめてプチ休息。湖畔にはスキー客や体育会系の合宿ねらいの宿が沢山並んでいる。時季外れなのか、とにかくひっそりとしている。

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扇沢駅

 大町からふたたび山道になって行き止まりが扇沢駅、黒部ダムにむかうトロリーバスの出発駅だ。クルマの駐車場の方が駅に近くていいのだが、バイク置き場に案内されてしまった。

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関電トロリーバス

 1時間に2本の運行、幸いにも到着してすぐにトロリーバスに乗ることが出来た。乗客はぼちぼち、ちゃんと座って出発できた。これに乗るのは数回目、架線から電気をもらう2本の「おひげ」が面白い。

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 バスを降りてまずは半袖では寒いくらいのすずしさにびっくり。安易にダムに向かわずに、220段の階段を上って最上のダム展望台に向かう。これは辛い、何が辛いって景色もなにもないので、やる気が出てこない。

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黒部ダム展望台(標高1500m)

やっとのことで超眺めのいい展望台にやってきた。まずは、「お〜〜〜」って感嘆をあげた。何度来てもスケールのでかさに感動だ。

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 階段をどんどん下ってダムの放水がよく見えるところまで降りてきた。どでかい水柱と怒濤の音、いや〜大迫力、それにしてもよくもこんなにでかい構造物を人間が作ったモノだと感心する。



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黒部湖駅側出口

 堰堤は約500mあって向こう側まで歩いて見た。黒部湖駅からはケーブルカーで山の中をくりぬいて立山アルペンルートに繋がって行く。さらに奥に行くとケーブルカーの駅への案内が出てきた。小生は立山アルペンルートの縦走は未体験、なのでいずれ時間を作って、ちゃんとした装備でじっくりと走破してみたい。

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黒部ダム堰堤

堰堤をてくてくあるいて帰路の駅に向かう。丁度ダムの中心から放水している下をのぞき込んで1枚ぱしゃり。落差は何メートルあるんだろう。正面に見える山の向こうにバイクを止めた扇沢があるはずだ。

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殉職者慰霊碑

 ダムの傍らには銅像と工事で命を落とした人たちの名前が刻まれている。殉職者は171名におよび、そのうち墜落事故60名(35%)、落盤事故48名(28.7%)であったようだ。


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 黒部ダムレストハウスであれば、いわゆるダムカレーも頂けたようだが、混んでいたのでさくっと展望台の軽食コーナーで「ナンで食べる黒部ダムカレー」を食べてみた。グリーンカレーでけっこう辛く、パンに飢えていた小生にはナイスだった。

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関電トロリーバス

 たっぷりと見て回って駅に戻る。駅には3台のバスが待ち受けていて偶然にも前席に座ることが出来た。こりゃ動画をとらなきゃとデジカメを回し続けた。来年からは電気バスに置き換わるのでトロリーバスは今期で最後、国内でもトロリーバスなんて珍しいので、さびしいな。
 トンネルの中間地でバスのすれ違いがあるのだが、単線の電車路線などで使われるタブレットみたいなモノを受渡をして、安全を担保している。バスの格好はしているけど、まったく単線の電車と同じで面白かった。
 この黒部トンネルの掘削でもっとも困難を極めた「破砕帯」は車内案内にもあったし、現地もブルーの照明で区別されていた。石原裕次郎の「黒部の太陽」は世紀の難工事といわれたこの黒部トンネル工事を取り上げたもので、見応えのある映画だ。今も破砕帯周辺はトンネルの壁面から滝のように水が湧いて出ていた。




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大町温泉郷 湯けむり屋敷 薬師の湯

 黒部ダムも見てこれたし、あとは名古屋まで走るだけ。その前にちょいとひと風呂浴びようと大面温泉に立ち寄り。大型のホテルや旅館が並ぶが、バブルの頃の面影が悲しいほどに寂れていた。鹿島槍や爺ヶ岳のスキー場の基地となっていた大町温泉は当時めちゃくちゃ賑わっていた。それがいまは廃業したホテルが目に付き、とても悲しい気持ち。
 唯一の立ち寄り温泉施設はそれなりに人がやってきていて安堵するが、お湯が良いのにもったいないことだ。

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北アルプスパノラマロード 安曇野アートライン 県道306号

 大町からはよく知られた抜け道の県道306号を信号知らずで松本に向かう。基幹道路の国道147号は市街地を抜けるために交通量が多く、信号も数知れず。白馬でスキーに向かうときも、この県道ぬけみちががお気に入りだ。多くの美術館がこの街道沿いにあることから、安曇野アートラインとも称されるし、北アルプスの山並みを遠望できることから北アルプスパノラマロードなどども言われる。
 安曇野のあたりは水田や畑、ブドウ畑などが広がって、そこを縫うように走る快走路はバイクで来ると天気が良いと最高のツーリングロードだ。

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駒ヶ根SA

 松本ICから高速に乗って休日夕刻のクルマの流れに乗って駒ヶ根まで戻ってきた。ここまでこれば、なんとなく名古屋に戻ってきた感じがする。コーヒーでも飲んでひといき。

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守山PA

 東の上郷SA、そして北の守山PAは帰宅する前によく立ち寄るパーキング。宇奈月を出てから10時間、約400km、もうすこしでお家に帰還できる。
 GLばあさんは益々信頼性も上がってよく走ってくれた。今回は直前にバイク屋の主がフロントブレーキの調整をしっかりしてくれたので、すこぶる快適に走行できた。しかし100km以上の高速場面でアクセルのツキが悪くなったり、振動がでたりとキャブレターが完調ではない場面もあった。これはまた手の空いているときに、バイク屋さんでしっかり診てもらおう。
 この1年間で東北、九州、能登とGLサイドカーでロングツーリングを楽しんできた。荷物が多い宿泊ロングツーリングはサイドカーが楽ちんなことを再確認できた。さて、お次はどこに行こう。北海道?リピートして九州?



by akane8150 | 2018-09-30 19:14 | Motorcycles | Comments(2)

GL1200サイドカー 11 能登一周 3 輪島朝市 和倉温泉 魚津埋没林


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能登3日目は輪島から南に戻り、富山湾をぐるっと回って宇奈月の温泉に滑り込む計画だ。この日で能登半島とはお別れ、最終日は白馬、大町をぬけて名古屋に帰る予定。

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朝は、屋根をたたく雨音から始まった。一晩中降っていたようで、バイクもずっくり濡れていた。朝食を一番手で頂いて8時には宿を出立した。

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輪島 朝市

 輪島といえば朝市、朝8時からお店が並ぶようだが、この日は雨なのでお店も少ないそうだ。特に欲しいモノがあるわけじゃ無いから、朝市の雰囲気を味わうためにやってきた。生鮮魚からひもの、加工品までの海産物が中心で、農産物や工芸品もぼちぼちってな感じ。宅急便の発送も出来るけど、我が家の冷凍庫が一杯だから「干もの」は買ってくるなとかみさんから指令が入っていたので、見るだけ〜。
 何か記念にと思っていたら、味のあるおばあちゃんが唐辛子の飾り物を売っていたので、ゲット。魔除けになるらしく飾れば御利益があるようだ。写真をお願いしてシャッター切ったら、シャイなおばあちゃんは動いてぶれてしまった。

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 朝市の駐車場では見知らぬ軽自動車から声をかけられる。よくみれば、前夜の御陣乗太鼓の時にたまたま横に居合わせてお話しした人だった。奇遇だなあ。さらに交差点で信号待ちしていたら、たまたま宿の若主人が自転車で通りかかり、信号待ちなのに立ち話開始?? 後ろに車がいないことをいいことに、その場の写真を撮ってくれた。
 旅館のブログにはさっそく写真がアップされていて、ありがたくコピーさせていただく。小さな輪島市内をサイドカーなどでうろうろすると、「どこどこにいたでしょう?」などといわれてしまう。
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輪島 道の駅

 輪島を出る前に道の駅に立ち寄る。電車が通っていた時はここは輪島駅だったそうで、建物には線路とホームの屋根が記念にのこっていた。観光のまちだけあって、観光案内や展示などに力が入っていた。この頃になると夜からの雨も上がってきた、やったね。

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ツインブリッジのと

 輪島からr1で南に走り、穴水に再びやってきた。さらに海沿い走ってこれまでお初の能登島を目指すことに。立派な吊り橋を渡り、島に渡ってみると民家もまばらで信号も少なく能登島はとっても走りやすい。

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道の駅 のとじま

 海沿いにあって景色も良かろうと思っていた道の駅は、高台ではあるが、残念ながら展望無し。晴れた日曜のこともあり、バイクも大勢やってきている。

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和倉温泉

能登島大橋で和倉に入る。橋を渡る手前から反対車線の渋滞がとんでもないことに、片側一方通行の信号による渋滞が原因で、遙か先の和倉温泉街まで車列は続いていた。和倉温泉は能登半島でも有数の温泉地で、全国的にも名が知られている。これまでも何度か来たことがあって、夕食後にゆかたに羽織、下駄で温泉街をだらだら歩くのは面白い。
 
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総湯

 時間もあるし、和倉温泉の立ち寄り湯「総湯」に寄ってみた。多くの客がチェックアウトする10時ごろで、温泉街は人で溢れていた。能登一周の間で、もっとも人を多く感じたのがこの和倉温泉だった。お湯は塩化物泉なので、いわゆるしょっぱい温泉。源泉が80℃以上あってお湯はかなり潤沢のようだ。

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加賀屋

 泣く子も黙る「加賀屋」さん。ロビーもお風呂もバーもすべてが豪華絢爛でなるほど〜って思ったけど、小生の好みには合わなかったなあ。加賀屋はプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で36年間ずーっと全国1位をキープしてきたが、2017年のランキングでは初めて3位に転落した。きっと2018年の今年はホテルを挙げて巻き返しを狙ってスタッフは大変だろう。

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道の駅 氷見

 氷見温泉が気になりつつ、お昼前に氷見に到着。ここの海鮮物をお土産で送ろうと道の駅に立ち寄った。以前来たときは、港の桟橋近くに海鮮物売り場みたいなところがあったはず。道の駅ができるまでは、どこもそんな感じだった。
 お目当ては「のどぐろ」のひらきの幾つかお店をみて価格を勉強、よさげなお店で自宅までまとめて宅急便で送って貰った。日頃、魚の干ものなど買うわけが無い小生にとって、ひとつ1000円はするのどぐろは安いか、高いのかが分からない。できるのはA店とB店の価格比較が出来るだけ。

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氷見うどん

 お腹が空いたので、なにか地元のモノを食べようと物色。氷見の古くからある商店街で通りがかったお店に飛び込んだ。「魚と白エビ料理」に引かれたわけじゃなくって、お目当ては「氷見うどん」だ。氷見うどんのことは何も知らなかったので、出てくるまで楽しみだった。
 出てきたのは、ざるうどんだった。白エビのかき揚げぐらい乗っければ、モアベターかもしれないが、かき揚げ。。。美味しいけど 小生は食後の胸焼けが必須、氷見うどんを後学で調べると稲庭うどんに似てるとおもえた。ぷりぷり、しこしこの麺が美味しさなんだろう。

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雨晴(あまはらし)海岸

 「雨を晴らした」という地名の由来となった義経伝説がここにも残っている。弁慶がこの大きな岩(義経岩)を持ち上げて雨宿りをしたというのだ。山側には真っ白なテラスが印象的なおしゃな道のの駅ができていた。人出が多くって駐車場はいっぱいで待つ車の列が並ぶ。

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観光協会より

 晴れていれば素晴らしい景色に出会うことが出来る。富山湾の荒波と澄んだ空気の向こうに冠雪した立山連峰がくっきりと見える。これはすごいなあ。望遠レンズを持ってないと辛いだろうなあ。

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魚津埋没林博物館

魚津の港近くにある埋没林博物館に立ち寄り。なぜかツボにはまってリピートして訪れている。

 魚津埋没林は、約2,000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂がスギの原生林を埋め、その後海面が上昇して現在の海面より下になったと考えられています。魚津埋没林は、天然記念物の中の地質鉱物(化石)に分類され、埋もれている樹根そのものはもちろん、それを含む土地6150㎡が特別天然記念物の指定対象となっています。その指定地は魚津埋没林博物館の敷地に含まれています。そのため、館内に展示されているもの以外に、博物館敷地の地下にはまだまだ埋没林が眠っていると考えられます。(ホームページから)

 プールほどの大きな水槽には掘り出されたままの巨大な杉の根っこが横たわっている。そこからは清水が湧き出ていて、ぷくぷく泡も浮かんでくる。とにかくでかい、樹齢は800年ほどにもなるのだそうで、想像される幹の太さもまたでかい。

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最大級の杉のねっこ
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 水槽の上からだけでなく、横からも観察できる。巨木の根っこはこんなにも横に広がっているんだ。この水槽展示室はすこぶる居心地が良い、なんたって清水の湧き出ている水槽なので夏に来ると天国のように涼しい。

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水槽の水を抜いて年末恒例のねっこの大掃除の風景。これは掃除のやりがいがある大きさだ。(北日本新聞社より)

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宇奈月温泉

 さて今日のお宿は宇奈月温泉。温泉を楽しみたいので早めに宿に入った。サイドカーで来ることを伝えておいたら、社用車用の屋内駐車場を用意してくれた。これはありがたい。宇奈月温泉の泉質は単純泉、すこし硫黄の香りがするかな。いいお湯であることには間違いない。

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 部屋からは駅を出たばかりのトロッコ電車が見えてきた。鐘釣温泉で一泊も考えたが、トロッコがすでに一杯で席を取れないばかりか、一軒宿の鐘釣温泉も3ヶ月前にすでに満室だった。トロッコの終点、欅平から歩いた先の名剣温泉、さらにその先の秘境感たっぷりの祖母谷温泉、いずれも大好きな温泉宿でまた時間が出来たら行きたいところだ。特に祖母谷温泉の内風呂、お湯が滝のように湯船から溢れている豪快さは特筆だ。

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 今宵はこの旅最後のご馳走夕飯を楽しむ。すでに風呂上がりにビールは飲んでいたので、夕食時は最初から地酒の熱燗で一杯。気の良い仲居さんに写真を撮ってもらった。さて明日は最終日。糸魚川から白馬、大町、そして今年で最後のトローリーバスに乗るために黒部ダムにいってみようかと思っている。

能登一周 最終回 に続く




by akane8150 | 2018-09-25 21:56 | Motorcycles | Comments(2)
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