小生の備忘録

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MT-01 OS 31 伊吹山ドライブウエイ



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伊吹山


 ヤマトタケルと共に、古事記にも登場する霊峰、伊吹山。滋賀県では最も高い1377mあって冬の間はどっかりと雪におおわれる。名古屋市内からも天気がよいとくっきりとその姿を見ることが出来る地域の名山だ。
 エンジンの鼓動でリアのウインカーステイが連続してポッキリと折れてしまった。これを取り替えるだけでもリアフェンダーなどなどを外す必要あり、苦労して取っ替えていたら既にお昼になってしまった。あ〜でもあまりに天気がよいので、名古屋から1時間もかからない伊吹山にやってきた。目指すは伊吹山ドライブウエイで山頂駐車場からの眺めが期待できそうだ。


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伊吹山ドライブウエイ


 古戦場がひろがる関ヶ原の町並みを抜けるとドライブウエイの入り口。この日は平日であったので交通量が少なそう、Goproを装着して走り出した。往路はノンストップで頂上まで、帰りは景色を楽しみながら写真を撮ろうと魂胆していた。

 それにしてもこの手の有料道路はなかなかの料金だ。春の除雪や山岳路のメンテナンスなど致し方ない部分もあるけど、普通車で3090円 二輪で2160円、決して安くはない料金だ(なんでこんな端数の設定なんだろう??)。全線追い越し禁止でファミリカーも多いこの道は、バイクで来たとしてもクルマの車列に入って景色を楽しむ観光道路と割り切るべき。バイクを倒すために来たのであれば的が外れている。

 カメラのマウントはヘルメットをチョイス。チェストマウントが臨場感あって好みのアングルだけど、MT-01のハンドルが低くなって視点も下がってしまいカウルスクリーン越しの画像になってしまった。ヘルメットに取り付けると頭の動きに振り回されて見る人に不快を与えやすいが、チェストマウントに比べると上下のブレが少ないので安定した画像になりやすい。



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 上平寺越駐車場までの12kmは伊吹山の南斜面の林の中を走る。したがって走り始めは展望もなくって、あまりよろしくない。やがてロードは山の西側にでると視界の広がった楽しいクネクネが現れる。夕方が近づこうとしている斜陽が小生の影を路面に映し出している。走っているときには注視できないが、動画で見直すとその影は自分の前を走ったり、後ろについてきたり、ふっと消えたりなかなか面白い。


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  途中の上平寺越駐車場あたりから峰を越えて山の西斜面にでる。奥揖斐の山がずうっとつらなって眺めがよろしい。日が傾いて夕の気配がするなか、道路は少しずつ高度を上げて山に道縫い付けるように続いている。冬の積雪の影響か路面はそれなりに荒れていて気をつけないと。



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 ドライブウエイの最後は山の北面に周り込む。西日が正面となってヘルメットのサンバイザーが役に立つ。路肩には望遠レンズを装着した写真、野鳥愛好家がずらりと構えていた。バードウオッチングで知られたところで、特に「イヌワシ夫婦」を狙いに来ているらしい。


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 クルマもまばらな山頂駐車場に到着、まったくクルマに遭遇することなしで一気に快走できた(^^)。約17kmの走行をカメラ回しっぱなし、15分の画像となった。換算すると平均速度約70km、そんなものだろう。
 ちぎれ雲があるだけで空はまっさお、ひんやりを越えて風はすっかり冷たい。レザースーツでやってきたが、パンチングを抜ける寒さは秋を越えて初冬に思えた。この前までメッシュジャケットで汗だくだったのに今度は寒いと。。。バイクの季節はホントに短い。


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 駐車場から西の展望は長浜や琵琶湖が一望だ。冬ともなれば極寒の風が日本海からここを抜けて濃尾平野に吹き荒れる、いわゆる「伊吹おろし」。湿った雪も多くて、「1927年2月14日には世界最深積雪記録となる積雪量1182cmを記録、現在でもこの記録は破られていない。」・・・ウイキペディアから引用。こんなに街と近いのに伊吹山の積雪が世界一だってのも( ・_・;)。




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 北方面には揖斐の山々が見える、正面のくびれた峰あたりに「国見峠」があって、セローであちらからこの頂を眺めたのを思い出す。この先の北には「徳山ダム」「冠山峠」さらにその先には「越前大野」の町並みがあるはず。



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駐車場の南側に山頂を望む。このあたりで標高1200m、頂上までは歩いて30-40分で到着するハイキングコース。気候が良い時期であれば装備も要らないが、ヒールやパンプスは無理で「スニーカー」以上のくつは最低限だろう。頂上からは360度の世界を望むことができる。


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南側には濃尾平野が広がっている。かすんだ先には名古屋駅周辺の高層ビル群が浮かんでいた。あちらからも夕日を浴び始めた伊吹山が見えているのだろう。職場の5階から見える伊吹山や御嶽山などの遠望は、ホッと一息つかせてくれる好きな景色だ。


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伊吹山(7合目付近)

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 午後3時過ぎではあるが、すっかり山陰に入ってしまった。日が当たらないと抜けてゆく風が冷たい。標高1000mあると下界よりは5~10℃の気温差があると言われる。途中でお山を振り返ると澄んだ空気に山の端もくっきり栄える。

 と振り返るといつの間にか、シカが近くにやってきていた。奈良公園や宮島のシカなら分かるけど、野生の鹿がこんなに人を恐れないのに驚く。冬ごもりにそなえてこちらには目もくれず、もくもくと草を食んでいる。山の上から集合管らしき甲高い排気音が下りてくると、びくっと警戒した。排気音が消えるまで耳を立てたままであった。

 それなのに、アイドリングのMT-01には無視の振る舞い、メットかぶって走り出したが一瞥をくれただけでシカ君は食事の手を止めなかった。




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 家に帰る頃には日も落ちていた。ヘッドライトを正面からマジマジと見てたら、よくよく、個性的なルックスもしてるんだと再認識した。ポジションライトが異形のLo/Hi ライトを取りまいて光っている。今風にするならLEDに変えてしまうのが流儀であろうが、これはこれ、「白熱バルブ」のセピアな色あいも暖かみがあっていい。

 伊吹山は10月中旬頃より、山頂付近から紅葉が始まり約1ヶ月かけて麓まで下りてくる。この先は紅葉で大勢の人が訪れるだろう。シーズンの週末ともなると、今日からは信じられないけど、山頂駐車場に入るだけでも数時間かかる大渋滞になるらしい(´Д`)。









by akane8150 | 2017-09-30 21:00 | Motorcycles | Comments(4)

GL1200サイドカー 2 練習と整備



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 おじいちゃんのGL1200が我が家にきてもうすぐ1ヶ月。サイドカーの運転になれるよう多賀町の五僧峠や権現谷のツーリングに行ってきた。サイドカーには場違いな山道だけど、踏破力なども知りたかったから「お試し」みたいな部分もあった。またGoproのマウントを幾つか用意して実際にサイドカーに取り付けて画像を確認してみた。



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上石津町より五僧峠方面を望む


 この日は9月最後の日曜、しかも天気は申し分なしってのもあり関ヶ原から四日市に抜ける国道365号は、「うじゃうじゃ」とライダーにすれ違う。そんな賑やかな本道から外れて小生は脇道にはいって滋賀の秘境に分け入る。

 サイドカーの運転は独特、クルマともバイクとも違う。ハンドルを切った分だけクルマのように曲がってゆく。路面のでこぼこを拾うと上下よりも左右に体が振られる。この横揺れはバイクでは体験しないので不思議な感覚。
 寝かしこんで重力に抗するバイクと違って、サイドカーは立てたまま外側にはらむ重力に対応しなくてはいけない。自重が500kgを越えているにもかかわらず、左コーナーではサイドカー側のタイヤが浮き気味となって右側に転覆する危険がある。対して右コーナーはサイドカーが踏ん張るので荷重をかけて余裕を持って曲がることができる。



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上石津町時山


 美濃から近江にぬけるこの旧道は伊勢街道のひとつで古くから人の行き交った街道。峠の東側は「時山」でススキの穂が揺れる静かな村落だ。小さなコーナーをこなしながら上がってゆくと、本日は解放された時山林道のゲートを通過する。

 サイドカーにパッセンジャーがいるとそれだけでも走行は安定する。ライダーとパッセンジャーが協力して、コーナーでの「イン側への体重移動」をこなすことができれば、さらに安定してコーナーを抜けることができる。サイドカーの制動はリアタイア重視である。このGLも右足のフットブレーキは70%までリアローターのみを制御。それ以上踏み込むとフロント片側ディスクとサイドカータイヤのドラムブレーキも制御がはいって「全輪ブレーキ」になるように設定してある。
 フロントブレーキが出しゃばりすぎると、下りなどでカー側前方に「でんぐり返り」転倒を来す心配があるからだ。


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五僧峠


 この日はすれ違う軽トラックなどもあったりで、賑やかな林道。路上の落石を避けながらさくっと峠に到着。バックギアがないから、鎰路では「対向車こないでね〜」とお祈りしながらイノシシのごとく突っ込んでいくしかない(^^ゞ。
 サイドカーになれていないと、カー側の取り回しに苦労する。車幅の感覚がないと「縁石」などにタイヤやカーボディをヒットしてしまう。このGLでは横幅1800mmあって、1815mmのフェアレディZとほぼ同寸のもの。日頃、対向車に気をつけて路肩の車線を目やすに、道路の左よりを走る癖がある小生は気をつけないとすぐにぶつけそうだ。


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五僧峠 工事現場


 五僧峠を滋賀側に下りるとすぐに工事現場。このあたりは落石の多いところだから、沢の反対側にでも新道を作っているんだろうか?看板を見直してこればよかったけど、通り抜けてしまったので詳細不明。。。まさかトンネルなんてことは無いだろう。


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県道139号 保月方面通行止め


 アサハギ谷から廃村「保月」や「すぎ」を抜ける島津越えのルートは通行止めの表示。昨今の台風なので土砂崩れなどがあったんだろう。お彼岸の時だったから元村民の人たちのお墓参り時期であったけど無事にお墓参りができたんだろうか? 住んではいないけど、ふるさとを大事に管理している。



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白谷林道 通行止め


 セローで体験できたこの先の「白谷林道」は分岐にはしっかりと通行止めがなされていた。これまで小生は一度進入できたのみで、大抵は無情にも通行止めになっている。この先はそれなりのダートが続き、霊仙山の頂も見える素敵な展望が待っているんだが。。。



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権現谷林道


 権現谷は霊仙山の取り巻くような急峻な谷だ。いつもは伏流して流れのない沢も先日の雨のためかブルーの澄み切った流れを見せていた。大きな岩がせり出し、晴れていても深い谷は薄暗い。路面には落石がいっぱいでよけきれずにドスンともろに衝撃が来る。バイクだと避けることもできるけど、3輪だとどうしようもない場面に出くわす。


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滋賀県多賀町河内 廃村


 多賀町の山間には多くの廃村が今も沢山残っている。昭和50年代〜道が開けるに合わせ、住民はより住みやすい平地に移転していった。ここに限らず高度成長期に合わせ、日本中の僻地で見られた現象。住み手のいなくなった庭には、大事に育てられたであろう花々が自生していて季節になると密かに花を付ける。
 サイドカーにはサイドブレーキも備わっていて、斜面での駐車も安全になっている。しかし長時間停めたりする際には車止めなどを置いてやるのが安全のようだ。


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 バイク自体が完調ではないのが残念だ。去年の暮れ車検のあとおじいちゃんがツーリングに出た先でエンジン停止、そのままショップに運ばれてきた状態で小生が巡り会った。故障はダイナモとレギュレーターが原因だったようで、これらをOEMの新品に交換。エンジン降りていたのに合わせてタイミングベルトなども交換した。
 おじいちゃんは低速走行ばかりだったのか、キャブのジェット類がつまっているみたい。始動には手こずるし、50-70kmまでの市街地走行はなんとかなるが、100kmの定速走行を維持するのも難儀するくらい回転が上がらない。この記事を書いている時点で、まだキャブのOHが出来ていない。いつも世話になっているバイク屋さんも場所をとるGLが数日間作業場を占拠するのに準備が大変らしい。

10月初めにこいつでロングツーリングに行こうと企んでいるので、なんとか完調になったエンジンで出かけたいモノだ。



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 サイドカーショップでは、オーダーメイドでぴったりのカバーを作ってくれた。屋根付き駐車場にクルマ1台分のスペース、手間のかかるバイクに手を出してしまった感ありありだけど、サイドカーに乗ってみたいという願いは叶えられた。荷物を一杯積んでこの秋のツーリングは本当に楽しみだ。









by akane8150 | 2017-09-25 22:19 | Motorcycles | Comments(6)

XT250 セロー 11 粟柄河内谷林道 マキノ黒河林道



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粟柄河内谷林道 マキノ黒河林道

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奥琵琶湖 木之本町山梨子

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旧国道8号線 賤ヶ嶽隧道


 地図を見ていると、奥琵琶湖〜敦賀の山おくに林道らしき道を発見。調べてみるとすでに「セロ尾」さんや「山神」さんたちのブログに登場している林道たちだった。小生にとってはお初の地域の山奥、ささっと準備して出発。木之本まで高速道路で、ここからは国道8号線。賎ヶ岳も旧道を選んで走り、味のあるトンネルにご挨拶。トンネル脇の山道を下ると琵琶湖湖畔の村落、「山梨子」に通じている。山梨子は湖岸沿い、行き止まりの小さな村落でとても静かなところだ。湖北の静かな景色を楽しみたいときには、おすすめの場所。


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箱館山スキー場


 交通量の多い奥滋賀の道、塩津・永原・マキノ・箱館山スキー場と走る。国道161号線「海津」交差点にあった「第一旭 マキノ店」がコンビニに変わってしまったのは、非常に残念だ。特に旨いってわけじゃ無かったけど昔からやっていて食事時にこのあたりまで来ると、わざわざこのラーメンを食べに寄ったものだった。家族でお店をやっていた風で、古くからあって長距離トラックも立ち寄るようなお店だったから、なんで店じまいなんてしたんだろうか? もったいない。
 箱館山スキー場には初めて来たけど、施設もきれいでアクセスの良さや展望などなど一度来てみたいと思った。ゴンドラで南斜面より山頂まで上がるとそこにゲレンデが広がるという設計だ。


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粟柄河内谷林道 入り口

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箱館山ゲレンデからの遠望


 琵琶湖北部から敦賀、美浜へ抜ける山道は、2本あって「粟柄河内谷(あわがらかわちだに)林道」と「黒河マキノ林道」。まずは西寄りの粟柄河内谷林道を北上する。舗装林道がゲレンデにむかって山の南斜面を上がってゆくと、林も切れて琵琶湖の展望が広がる場所もあった。やがて峰を越して北斜面に入ると草の広がるゲレンデになり、これを山頂に向けて登ってみた。ゲレンデ最上部からの眺めはよくって、朽木村方面の山々が見えた。



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淡海湖(処女湖)


 右に分岐が出てきてこれを進むと淡海湖を通ってキャンプ場に向かう。「淡海湖」って面白い名前に惹かれてみてきた。山奥の峡谷を堤でせき止めたため池で、大正初期に日本で最初に作られた人造湖らしい。放流されたザリガニは今も繁殖を続けていて「タンカイザリガニ」って名前までついてるそうだ。当時の新聞記者が「日本初」であったたので「処女湖」と報道したのが名の由来。夏場の草のおかげで展望は望めなくって残念であったが、神社があるという島も見ることができた。険しい峡谷に囲まれてなかなか観光客も来ないような厳しいところだった。


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ワンボ
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粟柄河内谷林道 南側ゲート


 林道は未舗装路となるが、硬く締められていてとても走りやすい。地名を表記した新しい看板がやけに目立つ。「ワンボ」っていう看板を発見、ちょっと拓けたところだったんで小集落があってもおかしくない場所、それに因んでいたんだろうか?? おかしな地名だ。。。セロ尾さんや山神さんもブログで取り上げていた(^O^)。やがてしっかりした鍵のかかったゲートに到着、ゲート右脇からいよいよ探検の始まりだ。



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河内谷 崩落個所


 快適な未舗装道をはしってゆくと大きな崩落個所に出会した。谷から川へ幅20mほどに土砂が流れ込み、クルマはおろかバイクも走った形跡がない。がれきの高さは2mほどだけど崩落は川原まで続いているので、落ち方が悪いとバイクが上がってこれなくなる心配もあり。歩いて走破ルートを考えたうえで一発勝負で駆け上がってみた。頂はクリアして下りになったのだが、勢いつけすぎてハンドル取られ前方へ飛ばされた。クラッチレバーのホルダーが緩んだり、がれき石で車体にあちこち傷が。。。小生も左膝を擦過傷、このあとしばらく血はでるは痛いわで(T^T)。2年前のセロ尾さんの記事ではこのような崩落も無くって、至極快適な様なレポートだったんだけど。。。


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粟柄河内谷林道 峠

 なんやかんやで峠に到着。峠は草に被われて展望なし。安全を見守ってくれるお地蔵さんも草に紛れているのか、峠らしい風情には欠ける。調べてもこの峠に名前がついていない。粟柄谷、川原谷に挟まれた峠だから、粟柄峠、川原峠なんて名前がつきそうなんだけど。


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 下りのそこかしこで「流水跡」が路面をえぐって走りづらい。猿投山の広見林道の「えぐれ道」とは比較に出来ないけど、「走りやすい」って先達たちの情報とは違ってる。転けて間もない場面だったんで、気分はイケイケモードから愚痴モードに(^^ゞ。 やがて美浜側のゲートに到着でコンクリの隙間を通過。ここからは舗装路となって快走、川沿いを下る。


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粟柄関所跡


 河原が広くなって林道の支線も分岐したあたりが「粟柄」の村落があったところ。ここには小浜藩が関所を設けて人の往来を監視した場所だ。ここから旧街道は林道から外れ、東に山を駆け上がり「粟柄越え」の峠を抜けて現在のマキノ町に出る重要な街道であった。いわゆる「鯖街道」のひとつで若狭と京都を繋ぐ最も西寄りの旧街道であった。従って、今回走行したルートは後世に作られた林業目的の自動車道であったと思われた。なので、峠の名前もはっきりしないんだろうか。粟柄の村落も昭和40年代に廃村となり、今は関所跡や村落の遺構が残っているだけ。


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 粟柄から程なくして人里の松屋に入ってホッとする。この安堵感は人里離れた林道を初めて走る際にはよく味わうもの。河原にはバーベキュー施設などもあって、賑やかだった。このあたりではすでに川幅もそれなりにあって、「耳川」と言う。次の林道に向かうべく、この川にそってどんどん下ってゆく。振り返って抜けてきた山並みを遠望する。



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美浜 耳川河口


 そしてついに日本海にぶつかる。耳川では河口近くで鮎釣りをしているのを見かけた。友釣りなのか、引っかけなのか分からないが、こんな海に近くでも鮎がつれるんだ。いつも山奥ばかり走っていて、海なんてめったに見ることのないセローには珍しい光景。


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県道211号


 敦賀で腹ごしらえとガソリンを補給して、2本目のマキノ黒河林道にむかう。国道沿いの海鮮市場には家族連れやライダーで溢れていた。発泡スチロールを積んでも大丈夫なツーリングだったら「鯖寿司」でもお土産に買って帰るところであるが、今日は林道攻めなので断念。先の情報ではこの林道にはゲートもなくって距離もしれているので、お気楽モード。周りの水田では稲刈りの真っ最中でコンバインが活躍していた。


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 黒河沿いに登ってゆき、村落を外れると一気に道は細くなってやがて未舗装路となった。林道の表示も丁寧で道に迷うことなくすいすいと登ってゆく。「通り抜けできません」なんて標識も脇が開いているので不安なく突入してゆく。


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 護岸が緩いので、林道と川の高低差もなく水辺に降りやすい箇所が幾つかあった。コケも生えないくらい急流なのか、清流は澄んだ水色を呈していた。セロ尾さんが絶賛する場所もこのあたりにあるんだろうか。


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 やがて工事現場に差し掛かる。ユンボが上手に道をふさいでいたが、わずかに川側に隙間を残している。さて、抜けるか撤収するかひと思案。隙間の土手はタイヤを乗せるスペースがありそうだけど、ユンボのアームが邪魔していてバイクに乗ったままでは高さが足りなくって無理。ならば、エンジン掛けたまま歩いて渡ろうと決断、しかし事はそうも簡単にはいかず何度も失敗しながら通過。


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Uーターン箇所


 ユンボの攻撃もいなして程なく、コンクリ路面の工事現場にぶちあたる。段差は全然越えることが出来るけど、養生している端っこの材木を越えるときに、タイヤで痛めてしまう心配がありあり。ユンボが頑なに通行止めを主張しているなかで、この養生の材木を傷めてまで走るのは「良心」が許さず。潔く撤退を決めて、ふたたびユンボの隙間を抜ける羽目となった。


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マキノ黒河林道 マキノ側始点


 ここで諦めるか悩んだけど、敦賀まで舞い戻り、ぐるりと国道161号でマキノ町まで迂回する事にした。まだ日は高く、今日の課題をこなしても自宅の夕飯には間に合うだろう。先達の情報を元に林道の分岐部も間違えることなく、舗装林道を駆け上がる。


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マキノ黒河林道


 やがて未舗装となって、遠望のきかない林におおわれた林道を登ってゆく。粟柄河内谷林道と同様に路面が流水で削られている部分も多く、決して走りやすい道ではない。登山道にもなっているのか、ハイカーの人たちに迷惑にならないよう気を遣う。味わいのある切通などもあって、面白いところもあった。ゲートこそ現れなかったが、総じて自動車が通行するには辛い道、バイクもオフロード車でなければ無理であろう。



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黒河峠 


 登山者用の公衆トイレを通過すると峠であった。ここは黒河峠、ちゃんと名前が付いては居るが、定番のお地蔵さんも道路標識も見当たらない。福井県河で撤収した工事箇所は、峠の先数キロのところにあるんだろう。U-ターン箇所まで峠を下る気力もなかったので、本日の峠攻めはここまでとした。


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マキノ白谷温泉八王子荘


 山を下りてくるとメタセコイア街道で名の知れたマキノ町、今日はメタセコイアに一瞥もせずに帰路に就く。挑戦した粟柄河内谷林道 マキノ黒河林道、いずれもお初の林道だったので満足感あり。当分、河内谷の崩落を越えようとは思わないが、粟柄河内谷林道は距離もあって未舗装路も美味しい林道。マキノ黒河林道は工事が終了した暁には、再度挑戦して完走を目指してみたい。






by akane8150 | 2017-09-11 23:38 | Motorcycles | Comments(3)

MT-01 OS 30 R157号 温見峠 看板「おちたら死ぬ」 洗い越し



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 お山に吹く風が涼しげになり、秋を予感させる時期に。災害で通行止めになっていた温見峠を今季初、走りにいってきた。セローの出番を敢えてMT-01で出動、路面のガレ石やコケが気になるけどゆっくり走れば大丈夫でしょ(^^)


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根尾ゲート


 名古屋からは東海環状自動車道で関広見ICまで時間短縮、そこからR418号を武儀川にそって上流に向かう。途中には神崎川や上大須ダムへの分岐をやりすごすと根尾の町、「薄墨桜」って案内板が丁寧に残りの距離を教えてくれる。

 薄墨から根尾川を北上し、道の駅「うすずみ桜の里ねお」でトイレ休憩。ここの温泉はおすすめ、山奥のためか休日でもそんなに混まないしぬるっとしたきれいなお湯。隣接するお蕎麦屋さんも当地でそば打ちしたものを出してくれて、バイクで来たときなどには最適だ。

 峠手前の最後の集落、「根尾能郷」を過ぎると災害通行止め用のゲートが現れる。2005年にこの先の溢路で岩盤崩落があって以来、7年後の2012年末までずーっと通行止めであった。その期間は上大須ダムや猫峠使って迂回することが出来たが、迂回路の険しさやその長距離に気が滅入ったものだ、



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「落ちたら死ぬ」看板

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「pikachu75007500さん」の動画より


 このゲートの手前にはマニアの中では名の知れた「落ちたら死ぬ」看板が鎮座している。山奥のなんてことのない看板なんだが、言葉のインパクトは確かにあるわな。。 はじめはも少し先の目立つ路肩にあったが、いつしか手前のひっそりと置かれてあった。

 このゲート先から約5kmに渡って、断崖にへばりつくようにすれ違いの出来ないような峡路が続く。カーブミラーはあるのだけど、谷側にはガードレールもほとんど無いし路面には落石多数。木立がみっしり生えていて、数十メートル先の崖下に転落したら誰も気づいてはくれないだろう。「酷道」40kmの行程のうち、最も気の抜けない区間だ。

 まめにバイクを停めて写真を撮るのが常ではあるが、この危険箇所でバイクを降りて画像を撮ったことは無いなあ(バイクを停める余裕が路肩に無いから)。You Tube で 「pikachu75007500さん」がドローンを使ってこの区間を見事な動画に納めている。切り立った緑の山間を縫い糸のように繋がっている細い道、山深い奥美濃の美しい景色だ。



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名物「洗い越し」


 沢からの流れを通常なら橋を架けてやり過ごすのだが、恣意に道路に流してしまう荒技が「洗い越し」と呼ばれる道路管理。国内でも数少ない「洗い越し」がこの峠道には5,6箇所は存在する。平静は蕩々ときれいな沢の流れを見ることが出来る。しかし大雨の時にはガレも流れて通行することは危険であろう。そんな場面では通行止めとなり、後日ブルドーザーで堆積物を谷に落とす事になる。

 川底のように濡れている路面は水苔でぬるぬる、バイクで通行するときには低速でハンドル立てて大人しくすり抜ける。流されて路肩から落ちようなモノなら、バイクはおろか自分までも大けがは必須、怪我が無くても斜面を上がってくるのも無理だろう。



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温見峠


 根尾側の右岸を道は続き、確実に高度を上げる。最後のつづら折れを2,3つこなすと標高1020mの県境、温見峠に到着。能郷白山に登る人たちであろう路上駐車がいっぱい。小生の私見ではあるが、残念ながらこの峠には、「らしさ」が欠けていると感じている。隣接する「高倉峠」「冠山峠」に比して展望もイマイチ、整備環境も良くなくって。。。特に峠からの大野側はまっすぐな道路と空が見えるのみ。

 この温見峠は古代から美濃と越前を結ぶ主要道路であったが、歩道の昔は今よりもやや東に峠がおかれたようだ。古くは南北朝から、戦国時代は朝倉氏がここより美濃に進入し、織田信長が一向一揆の戦いで北に進入した。 一時的には廃道となっていた温見峠であったが、1974年に自動車道が作られ人の往来が復活した。


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福井県初期の管内地図(明治15年)


 峠の手前、河川敷が広がる「大河原」に「蝿帽子峠へ」という案内が立っている。これを調べてみると、この大河原から「蝿帽子峠」を越えて越前に至る旧道があることを知った。この変わった名前の峠は、明治時代の古地図にも登場していて、当時は温見峠よりもこちらの往来がメインであった。地図には大野側にある「温見」村落も書かれてはいるが、その先の温見峠が書き込まれていない。現在もこのルートで山に入るハイカーは居るようで、人跡のついた小道を知ることができる。

 それにしても「蠅帽子峠」なんて、変な名前になったんだろう?? 夏の峠が蠅だらけで帽子をかぶる必要があったからだとか、古代人が急坂を這い上がって進んだからとか、いろいろいわれがあるようだ。



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 峠を越えた先は、1.5車線の狭くて険しいが続く。しかもガードレールは見当たらない、積雪や落石がすぐにガードレールを痛めてしまうから、もとより付けなかったのか? 除雪や落石排除にはガードレールがない方が都合良かったから?? 


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温見ストレート


 大野側におりてゆくと、植林された林の中の意外な「直線路」に出会す。廃村になった部落「温見」」があった場所であり、そのメインストリートであったんだろう。最近は廃村であった温見にも人の気配を感じるようになった。週末に畑にきたり、家屋の整備をする住人などを見かける。


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 真名川は大野盆地に出る直前に深い谷となって270度変針する。これまで川沿いをくねくね走ってくると、この地形の大きな変貌はとても印象に残る。古代の人たちが商いを担いでこの山越えをしたときも、この岐路ではさまざまな思いがあったんだろう、峠に向かう重圧感、山間から盆地に出てきた開放感。ここより盆地の縁をはしって、九頭竜川沿いの国道158号線にむかう。


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越前大野


 大野の盆地は周囲を山に囲まれ、一面の水田が緑の絨毯のようになっていた。高い建物もないので、周囲ぐるりと見渡せる、ホント気分のいい町だ。山奥から出てきてこの開放感を味わうと「大野」という地名がついていることも大いに頷ける。

 夏の大雨直後であったため、美濃白鳥に向かう油坂トンネルの手前で通行止め。九頭竜の道の駅で情報を得ると、石徹白から桧峠を抜ける裏道は通れるとのこと。スキーに没頭していたころによく通った石徹白スキー場跡地を通り抜け、問題なく美濃へ抜けることができた。しかしクルマで抜け道を選んだ人たちは大変だった。石徹白の山奥の離合ができない区間では、ファミリーカーが折り重なって渋滞していた、、、あんな山奥で渋滞とは( ・_・;)。




by akane8150 | 2017-09-02 18:00 | Motorcycles | Comments(5)
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